激しく怒ったりイライラしたりする子どもの「アンガーマネジメント」に興味のあるママもいるでしょう。
一方で、アンガーマネジメントが実のところ何なのか、よくわからないと感じているママもいるのではないでしょうか。
この記事では、アンガーマネジメントとは何か、そして何歳からアンガーマネジメントができるようになるのか、どのようなアンガーマネジメントがあるのかなどを具体的に解説します。
子どもの感情のコントロールに興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
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目次
アンガーマネジメントとは?
アンガーマネジメントは、自分のなかの「怒り」の感情をコントロールすることです。
よく勘違いされがちですが、決して「怒らないようにする」ことではありません。
一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会では、アンガーマネジメントを次のように定義しています。
アンガーマネジメントは怒らないことを目指すものではありません。違いを受け入れ、人間関係を良くする心理トレーニングです
※引用:はじめての方へ | 【公式】日本アンガーマネジメント協会
アンガーマネジメントは、1970年代にアメリカで生まれたとされています。
当初は罪を犯した人を矯正するためのプログラムとして活用されていました。
しかし、現在ではかなり一般化されており、企業の研修プログラムの一つとして取り入れられることも増えています。
怒ることが悪いわけではない
人が怒るのは、自然なことです。
個人がそれぞれに持っている価値観や理想を他の人が破ったとき、人は怒りを感じます。
その怒りの感情をコントロールできず、怒りに支配されてしまう状態になることが問題です。
怒りを感じたり、怒ったりすることが悪いわけではないのです。
もし、怒り過ぎや、反対にがまんし過ぎなどで、子どもが嫌な思いをしたり悩んだりしているなら、アンガーマネジメントを学ぶと良いかもしれません。
アンガーマネジメントができるようになるのは5歳から
日本アンガーマネジメント協会によると、子どもが怒りの感情を表すようになるのは3歳からだそうです。
しかし、怒りの感情を理解し、アンガーマネジメントができるようになるには5歳頃まで待たなければなりません。
もし、5歳ぐらいの子どもが怒りによって周りのお友達とトラブルになるなど、生活上困るようなことが出てくるならば、親の主導でトレーニングを始めてみるのも良いでしょう。
※出典:
5才から8才の子ども向けアンガーマネジメントテクニック | 【公式】日本アンガーマネジメント協会
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まずは親が子どもの話を聞いてあげる
子どもが怒っていたら、「何が嫌だったの?」と聞いてみましょう。
それに対する子どもの答えに対して、「○○は嫌だよね」「悔しいね」と感情に寄り添ってあげてください。
親が客観的に嫌、悔しいと言葉にすると、子どもは落ち着いてきます。
そして、そのやり取りを繰り返しているうちに、声がけをしなくても自分で自分を落ち着かせられるようになっていくでしょう。
アンガーマネジメントのテクニックとしてよくいわれる「6秒待ってみる」などを教えなくても、普段の会話の流れで自然と怒りをコントロールできるようになるかもしれません。
子どもができるアンガーマネジメント
子どもにアンガーマネジメントを教えるなら、親は気長な気持ちで協力していかなければならないかもしれません。
怒りを感じているときに、親に教えられたことを子どもが冷静に実行するのは至難の業だからです。
子どもが自分でアンガーマネジメントできるようになるまで、次に挙げるような行動を促しながら、親は見守ってあげましょう。
その場を離れる
小学生くらいの子どもなら、その場を離れることで冷静になり自分を取り戻すことができるようになるでしょう。
そして、どうして自分が怒っているのか、その原因を考えられます。
怒りのピークは6秒といわれているので、その場を離れることで6秒をやり過ごすよう促しましょう。
もし、友達相手に怒っているならば、怒りに任せて言い返したり、何か仕返ししたりするのを避けられるはずです。
体に触れる
体に触れると意識がその場所に向くため、怒りから意識をそらすきっかけになります。
手をもんだり、腕をさすったりすると良いでしょう。
胸をトントンとたたくのも、怒りによる緊張をほぐすのに効果的といわれており、なおかつ体に触れることとなるためおすすめです。
ただし、このときにイライラして体をひっかいて傷つけたり、強くたたきすぎたりしないように気をつけてください。
深呼吸をする
イライラしているときは呼吸も浅くなっています。
そのような様子が見られたら、深呼吸をさせましょう。
小さな子どもにとっては、意外と難しいかもしれません。
ポイントは、息を吐き切ることです。
そうすると、自然とたくさん息を吸えるようになります。
深呼吸によって副交感神経をリラックスさせることができるので、怒りの感情が薄らいでいくでしょう。
親ができる子どものアンガーマネジメントのサポート
親のサポートで怒りをコントロールできる経験を繰り返せば、子どもは自分でアンガーマネジメントできるようになるはずです。
そのために、親ができることを紹介します。
絵本の読み聞かせ
親子の時間に、絵本の読み聞かせを取り入れている家庭も多いのではないでしょうか。
読み聞かせをするときに、アンガーマネジメントが自然と学べる絵本を取り入れてみてください。
日本アンガーマネジメント協会から、さまざまな絵本が紹介されています。
大人向けの書籍もあるので、チェックしてみるのもおすすめです。
怒りの感情に気付かせる
怒っているときは、自分が怒っていることに気が付かない子どももいます。
子どもの怒りやイライラを擬人化すると、子どもが客観的に自分を見る助けになるはずです。
「○○ちゃん/○○くんのなかに、イライラの雲がたくさんできてるね」「小さくなってイライラ雲が消えたね」など、子どもがイメージしやすい声がけができると良いでしょう。
動きを止めさせる
怒りに任せて何か言ったりしたりしないように、動きを止めさせるのも効果的です。
例えば「石になれ!」と言ったら動きを止める、と約束をあらかじめ決めておきます。
実際に怒ったときに、親の「石になれ!」の声でしばらく動きを止められれば、怒りの感情から意識がそれて、発言と行動を止められるでしょう。
まとめ
アンガーマネジメントは、子どもが怒らないように教育することではありません。
子どもが怒りを上手にコントロールできるようになることです。
そのためには、親が協力して子どもに怒りの気持ちをリリースできる方法を教えてあげましょう。
また、子どもがうまく感情を管理できるようになるまでは、親ができることでサポートしてください。
子どもは、感情のコントロールを繰り返しているうちに、上手に不要な怒りを手放せるようになっていくはずです。
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