冬至は一年で一番日が短い日で、日本では昔から冬至にちなんだ行事食を取ったりゆず湯に入ったりする風習が受け継がれてきました。
地域によって冬至にちなんだ食べ物も違います。
今回は、冬至の日に食べると良いといわれている食べ物や家族が喜ぶ簡単なレシピを紹介します。
冬至の日にかぼちゃを食べるのはなぜ?

かぼちゃは、冬至に食べると縁起が良く、幸運が得られるといわれている食べ物「冬至の七種(ななくさ)」のうちの一つです。
冬至の七種はナンキン(かぼちゃ)のほか、ニンジン、レンコン、ギンナン、キンカン、うんどん(うどん)、寒天です。
いずれの食べ物も「ん」が2回つくことから、冬至に食べると運気が上がり、多くの運を呼び込めるといわれています。
皮を含め、ほぼすべての部位が食べられるかぼちゃには、不飽和脂肪酸、ミネラル、タンパク質、βカロテンやビタミンB群/C/Eなど栄養満点。
長く保存が利くので、緑黄色野菜が少ない冬に重宝され、冬至に食べられるようになりました。
かぼちゃ以外にも!冬至の日に食べるものとは?
続いて、冬至に食べると良いとされている定番の行事食をご紹介します。
小豆も冬至の日の定番
冬至には小豆を食べる風習もあり、その風習の由来は中国にありました。
中国では、昔から赤い色は厄除けや魔除けの意味があるとされています。
このことから、中国では昔から冬至の日に小豆粥が食べられてきました。
そうした風習が日本に伝わったことから、小豆を使ったメニューを冬至の日に食べることが定番となっている地域もあります。
こんにゃくを食べる地域も
北関東の群馬など、こんにゃくの生産が盛んな地域では、冬至にこんにゃくを食べる風習があります。
こんにゃくは食物繊維が豊富なので、たくさん食べることで便通が良くなり老廃物を排出し、身体の調子を整えるといわれている食材です。
このことから、こんにゃくは「胃腸の砂払い」をすると考えられてきました。
冬至にこんにゃくを食べることで消化器官をすっきりとさせ、きれいな身体で新年を迎える意味があります。
京都の大根焚きも有名
京都のお寺では、寒い冬に無病息災や健康増進を願って「大根焚き」をおこなう風習があります。
なお、「大根焚き」は「だいこんたき」ではなく、「だいこたき」が正しい呼び方です。
大根を焚いたものを食べると中風を防ぐと昔から言い伝えられていることから、お寺では大量の大根とお揚げを大鍋で炊いたものを参拝者に振舞います。
大根焚きは長年地元の人に愛されてきた年中行事の一つですが、近年では遠方から大根焚きを目当てに訪れる人も増えてきました。
冬至の日に食べる果物は?
冬至の日には、柚子を浮かべたお風呂、柚子湯に入る人も多いのではないでしょうか。
冬至の日に柚子湯に入ることで、運を呼び込む前に身体を清めるという意味があります。
また、柚子湯に入ることで血行が良くなり冷え性の緩和や風邪予防の効果も期待できます。
冬至には、柚子をお風呂に入れるだけでなく柚子を輪切りにしてお鍋に入れた柚子鍋を食べるのもおすすめです。
冬至を楽しむ簡単レシピ5選

冬至の日に食べると良いおすすめの料理の簡単レシピを紹介します。
小豆粥(冬至がゆ)
冬至の朝に小豆粥を食べると1年間無病息災で過ごせるという言い伝えがあり、現代でもその風習が受け継がれている地域があります。
小豆粥の材料は2人分で米2分の1カップ、小豆大さじ3、薄口しょうゆ小さじ2です。
流水で洗った小豆を鍋に入れてかぶるくらいの水で20分ほど煮て冷まします。
洗った米、小豆、小豆の煮汁1カップ(足りない分は水でOK)、水2カップを鍋に入れて煮立つまで中強火、煮立ったら鍋の蓋をずらして20分ほど炊き、火を止めて5~6分蒸らしたあと、薄口しょうゆで味を調えます。
かぼちゃと小豆のいとこ煮
冬至の七種のなかでもかぼちゃは定番の食材として知られています。
同じく冬至の定番の食材、小豆とかぼちゃを一緒に炊いた「かぼちゃと小豆のいとこ煮」も冬至の行事食です。
小豆50gは一晩水に浸け、酒3分の1カップと塩小さじ1でやわらかくなるまで煮ます。
かぼちゃ600gは5cm角くらいの大きさに切り、水1カップ、しょうゆ大さじ1、砂糖大さじ2で煮て、途中で小豆を加えて馴染ませたらできあがりです。
冬至の七種汁
冬至の七種汁は冬至に食べると縁起が良いといわれる食材を入れた行事食です。
冬至の七種汁の主な材料は、ゴボウ、ニンジン、レンコン、カボチャ、シイタケ、乾うどん、ギンナン、ネギです。
ギンナンは薄切り、ネギは4cm長さの白髪ネギにし、シイタケは石づきを取って5mm幅、その他の野菜は4cm長さの細切りにします。
だし汁2カップでギンナンとネギ以外の野菜を煮てしょうゆ小さじ1、塩少々、酒小さじ1で味を調えたあと、乾うどんを4cmほどの長さに折ってやわらかくなるまで煮ます。
器に盛り付け、白髪ネギとギンナンを添え、黒コショウや七味唐辛子を好みで振りかければできあがりです。
かぼちゃしるこ
おしるこにかぼちゃが入った「かぼちゃしるこ」は北海道で冬至に食べられる行事食です。
小豆1カップは水で洗って一度ゆでたあと、ざるにあけてゆで汁を切り、もう一度水から20分煮て砂糖80gと塩少々で味付けします。
かぼちゃは皮をところどころ剥き、食べやすい大きさに切って水に入れてやわらかくなるまで30分煮て、餅もやわらかくなるまで煮ます。
小豆、かぼちゃ、餅をお椀に盛り付けてできあがりです。
讃岐しっぽくそば
冬至にそばを食べる地域もあり、「うどん県」として知られる香川県もその一つです。
香川県では手打ちそばに具だくさんのしっぽくだしをかけた「讃岐しっぽくそば」を冬至の日に食べる風習があります。
1Lのだしでゴボウ、ニンジン、大根、油揚げ、鶏肉、こんにゃくなどの短冊切りにした具材を煮たあと、濃口しょうゆ40mL、みりん少々で味を調えます。
あらかじめ手打ちしてゆでておいたそばを温め、具材とだしをたっぷりかけたところにネギを添えて完成です。
他にも山芋、天かす、七味、柚子などが薬味として合います。
まとめ:地域の行事食も味わってみよう

冬至に食べられる料理は歴史や風土などとの関わりもあり、地域によってさまざまです。
自分の住む地域ではどのようなものを食べるのか、他の地域では何を食べているのかを調べてみるのも興味深いですね。
家庭でも、冬至に合わせて地域の行事食にアレンジを加えて楽しんでみてくださいね。
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