大雨の備えは、家のなか、外、両方で実施します。
しかし、大雨が降りそうと思っても、何をしたらいいかわからないという方も多いかもしれません。
この記事では、大雨への備えと、事前にやっておきたい対応を解説しています。
ハザードマップの確認や、家族で話し合っておきたいこと、実際に大雨が降りそうなときの対処方法、備蓄の内容などもご紹介するので、参考にしてください。
自宅の災害リスクと取るべき行動を確認しよう

近年は大雨や集中豪雨が原因となり、各地で大きな被害が起きています。
大雨以外の災害を含めて、危険な状況が近づいたときに取るべき行動を「平時」にこそ確認しておくことが大切です。
ここでは、自宅の災害リスクに対して私たちが取るべき行動を解説します。
ハザードマップの確認
ハザードマップで自宅や、家族の行動範囲がどの程度危険なのかを把握し、特に自宅にはどのようなリスクがあるのか確認しておくことが大切です。
自分で「ここまでは危険かもしれない」と思っていても、大雨では河川の氾濫、土砂崩れなど二次被害も起こり得ます。
そのため事前に必ず確認しておきたいのがハザードマップです。
ハザードマップには地域の災害と避難の情報が、災害別に記されています。
地震と水害では避難場所が違うこともあるため、災害ごとに避難情報を確認しましょう。
詳しくは、下記ハザードマップポータルサイトを参照してください。
避難行動判定フローの確認
ハザードマップでは、危険な状況になりそうなとき、いつどのような行動を取るべきかを「避難行動判定フロー」で確認します。
さらに、ハザードマップで確認した自宅の災害リスクや実際の家族構成から、どのタイミングで避難を開始するべきかを決めておきましょう。
地域の災害情報と「避難行動判定フロー」とを照らし合わせると、いつ、どのような行動をとるべきかが適切に判断できます。
「避難行動判定フロー」には小学生向けもあるので、子どもと一緒にしっかりと確認しておくことが大切です。
また、災害が起こる前の確認が重要であるといえます。
▼避難行動判定フロー│内閣府(防災情報のページ)
▼小学生向け「避難行動判定フロー」│内閣府(防災情報のページ)
家族間の連絡方法を決めておく
災害時には安否確認ができるように、家族間で災害時の連絡手段や待ち合わせ場所を決めておきましょう。
大雨などで避難が必要になるとき、家族が一緒にいるとは限りません。
ママと子どもは家にいて、パパは会社にいるといったように、バラバラの場所で被災してしまうかもしれません。
この場合、連絡がとりづらいばかりか、会社にいる方が帰宅困難者となる可能性もあるでしょう。
東京都防災ホームページでは、通信業者の災害伝言板や「帰宅困難者対策リーフレット(9都県市)」など、災害時に役立つ情報が見られます。
こちらもぜひハザードマップと同じく事前に確認しておきましょう。
大雨への備え【家のなか】

大雨への備えは、日常的に考えておくことが大切です。
また大雨の予報が出たら、備えたものを問題なく活用できるかどうかを確認すると良いでしょう。
家のなかでの大雨への備えには、どのようなものがあるか確認してみましょう。
非常用持ち出しバッグの準備・確認
非常用持ち出しバッグは、常にチェックリストをもとに準備し、定期的に中身の確認をする必要があります。
例えば、非常用食料であれば、賞味期限や使用期限が切れていないか、非常用持ち出しバッグに入れている子どもの衣類のサイズはあっているか、など、確認すべきポイントをおさえて、いざというときに役立つ非常用持ち出しバッグを整えておきましょう。
非常用持ち出しバッグの内容チェックリストは、以下のページからダウンロードできます。活用してください。
窓ガラスの飛散防止対策
大雨のときは窓ガラスにものが当たり、割れてしまうことがあるため、飛散防止対策をおこないましょう。
まず窓に鍵をかけて、雨戸やシャッターを閉めます。
また窓ガラスには、室内から飛散防止フィルムを貼るのが理想的です。
なければ養生テープを米印の形に貼っても良いでしょう。
最後に、大雨が降ってきたらカーテンやブラインドをしめます。
カーテンなどをしめておくことで、万が一ガラスが割れても室内への飛散の規模を抑えることができるためです。
水の確保
非常時に断水が起こったときの備えとして、日頃から水を確保しておきましょう。
この場合の水は、飲み水のほかに手洗いやトイレなど生活用水を含みます。
必ずしも飲める水ばかりでなくても良いため、ペットボトルなど飲料水のほか、バケツや浴槽に水を張っておくことも有効です。
断水の復旧工事は時間がかかることがよくあります。
2018年の西日本豪雨では、1ヵ月ほど断水した地域もありました。
少なくとも災害用の給水が始まるまでの期間をしのげるように、自宅でも水の備えに注意してください。

大雨への備え【家の外】

家の外でも、大雨への備えは必要です。家の外での対策をチェックしましょう。
側溝や排水口の掃除
家の外の側溝や排水口は、冠水防止のため水はけをよくしておくことが大切です。
大雨の多い季節が近づいたら、早めに対策をおこないましょう。
バルコニーや家まわりの排水口・側溝に落ち葉や泥がたまっている場合、完全にふさがっていなくても水の流れを妨げてしまうことがあるため、落ちたものを取り除きます。
バルコニーの排水口は、掃除が終わったあとに水で洗い流し、排水に問題がないか確認してみましょう。
詰まっていると感じた場合はプロの業者にみてもらうと安心です。
飛ばされそうなものをしまう・固定する
庭やバルコニーに置いてあるもののうち、飛ばされそうなものは、家のなかにしまいます。
大きいもの、重いものなど、動かせないものは固定しましょう。
また、自転車は倒しておく、物干し竿は外しておくなど、固定されていないものを危険のないよう安定させておくことも大切です。
不安定なものをそのままにしておくと、倒れて本体や周囲のものを壊したり、自宅や他人の家を傷つけたりすることがあります。
窓や雨戸を補強する
家のなかの対策でも言及したとおり、窓の雨戸やシャッターは閉め、カギも閉めておきます。強度に不安があるようなら、外側からさらに補強すると良いでしょう。
とりわけ雨戸やシャッターは、飛来物が当たって窓が割れるのを防いでくれます。
しかし家の仕様によっては雨戸やシャッターがついていない場合もあるため、段ボールを使って補強するのがおすすめです。
段ボールは、窓全体を保護するため、窓枠の形に切り取ってぴったりと養生テープなどで貼り付けます。
隙間なく貼り、段ボールと段ボールの間はテープを重ねて補強しましょう。
一般的に段ボールといえば紙製ですが、水に濡れると弱くなるため、プラ段ボールを使うとなお安心できます。
「家族の人数×最低3日分」の備蓄をしておこう
大雨など、災害時の備えに必要な備蓄は、家族全員の最低3日分、可能であれば1週間分です。
家族全員が数日から1週間、自宅で生活できるだけの食料や生活用品を、ローリングストックで使いながら備蓄すると良いでしょう。
ローリングストックとは、賞味期限や使用期限の古いものは消費し、新しいものを補充することで、常に一定数を家のなかにストックする備蓄方法です。
備蓄の内容確認を兼ねて、定期的に期限を確認し、ストックを回します。
なお、乳児、アレルギー・疾患がある方、高齢者など、特別な配慮が必要な家族の備蓄品は2週間もっておくと安心です。
農林水産省のホームページでは、備蓄品の選び方や活用方法、災害時のレシピなどをまとめた「災害時に備えた食品ストックガイド」がみられます。
備蓄を考える際の参考にしましょう。
まとめ

大雨が降る季節は災害時の備えを確認し、家のなかと外、双方で対策をとることが大切です。
またハザードマップで自宅や行動範囲の災害リスクを知り、いざというときの行動も確認しておきましょう。
何もないとき、平常時の備えが、大雨など非常時に役立ちます。
「まだ、何も起こっていないから」と先延ばしにするのではなく、もしものときを考えて日頃から備えを整えておくと安心です。




































