年に16日ある祝日のうち、4月29日の昭和の日がどのような祝日なのか子どもに聞かれることもあるでしょう。
何となくは知っていても、いざ聞かれるとスムーズに説明するのは難しいものです。
そこで今回の記事では、昭和の日がどのような祝日なのか、その意味や変遷、おすすめの過ごし方などをご紹介します。
この記事を参考にして、子どもと一緒に昭和の日や他の祝日について話す機会を作ってみてください。
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昭和の日とは昭和天皇の誕生日
昭和の日とはそもそも昭和天皇の誕生日で、昭和の時代には天皇誕生日として広く国民に親しまれていました。
昭和の日は国民の祝日となっており、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」日とされています。
昭和の時代は60年余りにおよび、その間たくさんの歴史的な出来事が起こっています。
特に大きな出来事として第二次世界大戦があり、未曾有の激動と変革の時代でした。
また、苦難からの復興の時代でもあり、今日の日本はその激動と復興の時代である昭和の礎のうえに築かれたものです。
昭和の日に、その時代を顧みて歴史的な教訓を学ぶことは、日本の将来にとって意義深いことです。
昭和の日は4回名前が変わっている
昭和の日は以前は違う名前だったことをご存じでしょうか。
実は4回も名前が変わっている昭和の日。
どのような名前があったのか紹介します。
天長節(1927~1947年)
8世紀から天皇の誕生日は「天長節」として祝われていました。
天長節は老子の「天は長く地は久し」が言葉の由来です。
少し難しい言葉ですが意味は、「天地が永久であるように天皇の治世も長く続くように」となります。
天長節が国民の祝日となったのは明治時代からです。
祝日となってからは、代替わりするごとに日付も変わっていきました。
現在の4月29日になったのは、昭和天皇の時代です。
天皇誕生日(1948~1988年)
長く天長節として祝われていた天皇の誕生日ですが、第二次世界大戦後の1948年(昭和23年)に国民の祝日に関する法律が公布・施行となり名称が変わりました。
法律の制定により、昭和天皇の天長節だった4月29日は「天皇誕生日」へと改称されました。
みどりの日(1989~2006年)
昭和天皇が1989年に崩御し、天皇誕生日は明仁天皇(現上皇)の誕生日である12月23日に変わりました。
ちなみに、徳仁天皇が即位し元号が令和になってからの天皇の誕生日は2月23日です。
話は戻りますが、平成天皇に代替わりしたあと、自然を愛し、生物学者でもあった昭和天皇の誕生日は「みどりの日」としてそのまま祝日になりました。
その趣旨は「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。」となっています。
また、4月29日は大型連休であるゴールデンウィークを構成する祝日として定着していたこともあり、平日に戻してしまうと国民の生活に影響が出るなどの懸念があったのも、祝日として残された理由の一つです。
昭和の日(2007年~)
みどりの日が制定されてから20年近く経った2007年に、国民の祝日に関する法律の一部改正によって、みどりの日は「昭和の日」へと改称されました。
祝日法によると、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」日として昭和の日は定められています。
そのため、激動の昭和時代を風化させない意味もあったことが考えられます。
また、みどりの日は消滅せずに5月4日へと移動しました。
3日の憲法記念日は祝日、4日は平日、5日のこどもの日は祝日と休みが飛び石になっていましたが、4日がみどりの日として祝日になったことで、飛び石の休みが解消されています。
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「明治の日」「大正の日」「平成の日」がないのはなぜ?
「明治の日」や「大正の日」、「平成の日」がないことを不思議に思ったことがある方もいるでしょう。
そもそも、元号のついた祝日は昭和の日以外にありません。
理由の一つとして、元号が変わり代替わりすることで、天皇誕生日も変わることが挙げられます。
明治時代の天長節である11月3日は現在も祝日として残っており、明治天皇崩御の15年後の1927年に「明治節」となり、1948年に交付された祝日法により「文化の日」になりました。
大正時代の天長節は本来は8月31日でしたが、残暑厳しい時期で式典ができないため10月31日を「天長節祝日」としました。
しかし、大正天皇崩御後は両日とも平日に戻っています。
天皇崩御ののち天皇誕生日は平日に戻りますが、祝日として残そうという動きがあると文化の日のように改称して残る場合があります。
明仁天皇の誕生日も「平成の日」として残そうという声はあるようですが、2023年現在、12月23日は平日のままとなっています。
「昭和の日」を子どもにわかりやすく説明しよう
昭和の日がどのようなものか、子どもにわかりやすく説明しようと思うと意外と難しいですよね。
ここでは、子どもにわかりやすい言葉で紹介します。
昭和について
おじいちゃんおばあちゃんが生まれた時代(※)を昭和といいます。
令和になったのは2019年5月1日で、その前は平成でその前が昭和です。
昭和や平成、令和は年号(元号)といって、天皇陛下が変わるときに年号も新しいものに変わります。
昭和には悲しい戦争があったけれど、みんながたくさんがんばったおかげで今の平和な日本があります。
(※)パパやママが昭和生まれなら「パパやママが生まれた時代」と伝えてあげることもできますね。
昭和の日について
4月29日の昭和の日は、昭和天皇の誕生日です。
昭和天皇は、今の天皇陛下のおじいさんです。
昭和の日は、昭和がどのような時代だったのかを知ったり考えたりして、日本のこれからが明るく幸せであることを願う日です。
昭和の日は何をして過ごす?
昭和の日は、昭和がどのような時代だったのかを考える良い機会ですが、どのように過ごすのがおすすめなのでしょうか。
いくつかおすすめの過ごし方を紹介します。
昔の遊びをする
昭和の日の趣旨にちなんで、昭和の遊びをしてみるのはどうでしょうか。
昭和生まれのおじいちゃんおばあちゃんをはじめ、昭和の終わりや平成初期に生まれたパパやママも懐かしく楽しめますよ。
昭和の遊びには以下のようなものがあります。
- 缶蹴り
- ゴム跳び
- あやとり
- コマ
- おてだま
- おはじき
- けんだま
紹介したものはほんの一例ですが、おしくらまんじゅうなどの道具がいらない遊びもたくさんあり、気軽にチャレンジできるものがたくさんありますよ。
自然に触れる
一時は「みどりの日」だったこともある昭和の日。
そこにちなんで、自然に触れる遊びやレジャーを楽しむのもおすすめです。
4月29日の昭和の日は新緑がきれいで気候も良い時期です。
暑すぎることもなく、ハイキングやキャンプ、公園遊びなど戸外での遊びが思いっきり楽しめそうですね。
まとめ
今回の記事では、「昭和の日」がどのような日なのか、由来や変遷、おすすめの過ごし方などをご紹介しました。
子どもに伝えようと思ったとき、難しい部分などもあるでしょうが、なるべく言葉をかみ砕きわかりやすく伝えてあげてくださいね。
国民の祝日の一つである昭和の日がどのような日なのか、考える機会はなかなかありません。
しかし、第二次世界大戦をはじめとし、復興に向けてさまざまなことがあった昭和時代のことを、この記事をきっかけに家族で話してみましょう。
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