年々ガス代が上がっていくと感じている方は少なくないでしょう。
ガス代が上がることで、家計管理が難しくなってきたと感じるママやパパも多くいるはず。
小さな子どもがいる家庭では、なかなか節約が難しい部分がありますが、できるだけガス代を抑える方法が知りたいですよね。
今回の記事では、お風呂やキッチンなどの場所ごとにガス代を節約する方法を紹介します。
工夫をしながらガス代の節約をしていきましょう。
監修者プロフィール
子どもたちの教育資金に苦労した経験から2010年に2級FP技能士を取得。
得意分野は「住宅ローン」と「家計の見直し」。現在は家づくり学校にて、FP資格を生かした家づくりアドバイザーとしてお客様の住まいづくりをサポートしています。
ムダを省き、整理することが大好きなシンプルリストです。
家づくり学校HP:https://school.stephouse.jp/
我が家のガス代は高い?安い?
2020年総務省家計調査によると、2人以上世帯のガス代の月平均は4,136円です。
3人家族では4,960円。
4人家族では5,200円となっています。
ガス代は人数によっても左右されますが、ガスの使い方や都市ガスかプロパンか、ライフスタイル、季節など、さまざまな要因によって変わってきます。
調査結果の平均金額はあくまでも平均なのでこのとおりに金額が納まるとは限りません。
平均額よりも高い安いといった違いがあっても気にせず目安として考えましょう。
※出典:
家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表 年次 2020年|政府統計の総合窓口(e-Stat)
ガス会社の契約を見直してガス代を節約する方法
ガス会社は1ヵ所だけでなくたくさんあります。
また、料金プランも一つだけでなく複数のプランがあります。
契約しているプランによっては、契約先やプランを変えるだけで、現在よりもガス代が安くなることがありますよ。
どのようなガス会社やプランがあるのか比較サイトで確認してみましょう。
▼価格.com – 電気・ガス料金比較
電気とセットでお得になるプランもあるため、ガス代だけではなく電気代もあわせて見直すことで、家計の負担を軽減できる可能性が高まります。
お風呂でのガス代を節約する方法
ガス給湯器を使っている家庭では、お湯を大量に使うお風呂でガス代の多くを占めている可能性があります。
お風呂の使い方を工夫してガス代を節約しましょう。
設定温度を下げる
温度を高く設定するとその分だけガスを使うことになります。
まずは、熱すぎる設定温度になっていないか確認しましょう。
熱いお湯を湯船に張って、入るときに水でぬるくする、冷めてから入るなどはムダにガスを使っていることになります。
お風呂は適温で沸かして早めに入ることで節約につながりますよ。
追い炊き回数を減らす
追い炊き機能は冷めたお湯を温められるので便利ですが、回数を重ねるごとにガスを使ってしまいます。
何度も追い炊きをしていると、その分だけガス代がかさむことになりますよね。
そのため、入浴の間隔をあけない、保温シートを使うなどの工夫でガス代を節約しましょう。
入浴人数に合わせて湯船とシャワーを使い分ける
毎日お風呂に入る方は多くいるでしょうが、毎日湯船にお湯を溜めるとなるとガス代が多くかかってしまうこともあります。
家族が出かけているなどの理由でお風呂に入るのが一人だけなら、湯船は使わずシャワーだけのほうが節約になります。
一方、二人以上お風呂に入るなら、体を流すのは湯船のお湯を使うなどの工夫ができるので、湯船にお湯を張ったほうが節約になります。
お湯を大切に使おうと意識するだけでも、ガス代の節約につながりますよ。
シャワーを出しっぱなしにしない
シャワーを出しっぱなしにすると、大量のお湯を使うことになってしまいます。
シャワーを3分流しっぱなしにすると約36リットルのお湯を使うことになるので、その分、ガス代も多くかかりますし、水道代もかかってしまいます。
そのため、シャワーを出しっぱなしにする時間を減らして、ガス代と水道代ともに節約しましょう。
こまめにシャワーを止めるのも一つの方法ですが、いちいち蛇口を操作するのはめんどくさいですよね。
手元で止められるスイッチがついたシャワーヘッドを利用するのも良い方法です。
また、節水のシャワーヘッドを利用すればより節約になります。
キッチンでのガス代を節約する方法
オール電化などでない限り、コンロはガスを使うものですよね。
料理をする際には使用を避けられないガスですが、工夫すれば節約ができます。
野菜は電子レンジで下茹でする
加熱に時間がかかるものが多い野菜ですが、最初からコンロを使って調理してしまうとガス代がかさんでしまいます。
電子レンジで下ゆでしておくことで、ガスを使う時間が短縮でき、ガス代の節約につながりますよ。
また、野菜によってはお湯で茹でるときと比べて、栄養が流れ出にくいメリットもあります。
鍋のサイズに合った火力にする
ガスコンロの炎は調節しないと、鍋底からはみ出してしまいますよね。
この、はみ出ている炎のぶんだけガスの無駄遣いをしていることになります。
また、鍋底に水分がついていると、余分にガスを使うことに……。
ガス代節約のためには、水分を拭き取ってから、鍋底を炎がはみ出さないように火力を調整して使いましょう。
これらの工夫で、年間でガス2.38立方メートルの省エネ、約430円が節約できます。
さらに、底が広い鍋は熱が伝わりやすく、調理時間も短くできるので、調理器具も工夫して選ぶことで節約になります。
※出典:
家庭の省エネ徹底ガイド春夏秋冬│経済産業省資源エネルギー庁
洗いものをするときの水温を下げる
ちょっとした汚れであれば、洗いものをするときは水で十分です。
冬場で水が冷たくてつらいときなどは、あまり水温をあげず、つらいと感じない程度のぬるま湯で洗うと良いでしょう。
油汚れなども、高温に設定しなくても十分落とせます。
また、節水コマを使うと、自然と水量を減らせるので、ガス代節約にもつながります。
汚れがどうしても気になる場合や、洗いものの量が多いときは、食器洗浄機の利用を検討しても良いでしょう。
圧力なべや保温調理を活用する
料理中にガス代の節約をする場合、ガスコンロを使った調理時間を短くすると考えるとシンプルですね。
難しいと感じるかもしれませんが、圧力鍋や保温調理など、短時間で調理が済む調理器具や余熱を使った調理方法を選ぶことで、ガスコンロを使う時間を短縮できます。
特に、保温調理中は放っておけるので、料理の効率も良くなりますよ。
その他のガス代節約方法
さまざまな場面でのガス代節約方法を紹介してきましたが、まだまだちょっとした工夫でガス代を節約できます。
どのような方法があるのか紹介します。
洗顔・歯磨きのときに水を出しっぱなしにしない
水を30秒間出しっぱなしにすると、6リットルの水を使うことになります。
洗顔や歯磨きにぬるま湯を使う場合、出しっぱなしにしないようにしましょう。
例えば、歯磨き時に、口をすすぐのに必要な水をコップにくんでおくことで節水になり、その結果ガス代の節約にもなります。
ぬるま湯ではなく顔を水で洗い、歯磨きの際に水で口をすすぐとしても、出しっぱなしでは水道代がムダにかかってしまいます。
必要なときだけ出して使うことを意識しましょう。
※出典:
節水にご協力を | くらしと水道 | 東京都水道局
ガスファンヒーターの温度を下げる
ガスファンヒーターを使用している場合、設定温度を一度下げるだけでもガス代の節約になります。
設定温度を下げることで室温も低くなってしまいますが、着るものを1枚増やしたり温かいカーペットを敷いたり、ファンヒーターに頼りすぎない工夫をしてみましょう。
また、電気ストーブやオイルヒーター、ホットカーペットなどはガスファンヒーターに比べてコストが安いため、買い換えの予定があれば検討してください。
まとめ
今回の記事では、ガス代の節約をどのようにしたら良いのか、お風呂やキッチンなどの場所ごとにできる工夫を紹介しました。
年々高くなるガス代で家計管理が難しいと感じる方も少なくないはずです。
しかし、使用している調理器具やガスの使い方、水の使い方など、日々のちょっとしたことの積み重ねでガス代の節約ができます。
小さな子どもがいる家庭では節約が難しい部分もありますが、無理がない範囲で少しずつ工夫してみましょう。