肌寒さを感じるようになると、そろそろ毛布を準備しようかなと考え始めますよね。
久しぶりに毛布を出してみたら、「何となくホコリっぽい」「このまま使うのはちょっと……」と感じることもあるかもしれません。
しかし、「毛布を自宅で洗うのは大変」「ダニがいないきれいな毛布を使いたい」という方はクリーニングを利用してみてはいかがでしょうか。
そこで今回は、毛布のクリーニングのメリット、自宅で洗う方法や干し方まで、具体的なメンテナンスの方法を詳しくご紹介します。
毛布をクリーニングに出す頻度は?
毛布をクリーニングに出す頻度として、基本は月に1回、可能であれば2回が理想です。
タイミングはシーズンが終わって収納する前、毛布の出番がない時期が良いでしょう。
というのも、汚れをそのままにして保管するとカビやダニが発生する原因にもなり、汚れが落ちにくくなるためです。
保管後、使い始める前にもクリーニングに出すと、保管中に発生したカビやダニ、ホコリを落としてきれいな状態で使えます。
可能であれば使い始める前にもう一度クリーニングに出すと良いでしょう。
毛布のクリーニング料金相場
毛布のクリーニング代は、店舗にもよりますが持ち込みの場合は1,000~1,300円程度が相場です。
宅配クリーニングは1,500~3,000円ほどかかります。
二重の毛布やダブルサイズなどシングルサイズ以外は、別途追加料金がかかるところが多いようです。
クリーニング店によっては、複数枚の依頼で割引になるサービスや、シーズンオフの期間中に保管してもらえるサービスもあるので、賢く利用しましょう。
毛布をクリーニングに出すメリット
毛布を自宅で洗うのではなく、クリーニングに出すことでどのようなメリットがあるのかご紹介します。
自宅で落としきれない汚れが落とせる
自宅の洗濯機では落とせなかった汚れを、プロならではの独自の技術と乾燥方法で落としてもらえます。
例えば、自宅での洗濯や天日干しでも、ダニを完全に駆除することはできませんが、クリーニング店では高温乾燥で駆除できます。
ダニ防止加工サービスをオプションで申し込めるところもあるので、利用すればより一層気持ちよく毛布を使えますね。
手間をかけずに家族全員の毛布をきれいにできる
家族が多ければ、その分洗濯する毛布の数も多くなります。
毛布を自宅で洗濯する場合、毛布を大きいサイズの洗濯ネットに入れ、枚数分だけ洗濯機を回し、完全に乾かすといった工程をこなすのは相当な負担ではないでしょうか。
その点、クリーニングなら一気にまとめて任せられるので、時間と手間の節約になります。
宅配や集荷サービスをおこなっているクリーニング店なら、玄関前まで引き取りに来てくれるので、たくさんの毛布を持ち運ぶ手間も省けます。
保管サービスを利用できる
店舗によっては、毛布のクリーニング終了後、そのまま保管してもらえるサービスがあります。
家族の人数分の毛布は保管に場所を取るため、収納が少なかったり、収納を圧迫したくなかったりするときにこうしたサービスはとても便利ではないでしょうか。
ただし、保管料がかかるので、金額と自宅の保管場所の兼ね合いを見て利用を検討すると良いでしょう。
クリーニング以外で毛布を洗う方法
クリーニングを利用せず、自宅で毛布を洗う場合は、洗濯する前に毛布のタグに書かれた洗濯表示を見て自宅で洗えるか、洗濯機で洗っても問題ないか、乾燥の温度はどれくらいかなどを確認しましょう。
自宅で洗う場合、毛布が入る大きめサイズの洗濯ネットを用意します。
ネットに入れる際には、毛布を屏風たたみ(山折りと谷折りを繰り返す折り方)をするのがポイントです。
水や洗剤が全体に行き渡って汚れが落ちやすくなります。
なお、洗濯表示の見方は下記の消費者庁のサイトをご確認ください。
▼新しい洗濯表示(PDF) | 消費者庁
洗濯機で洗う
毛布を自宅の洗濯機で洗う場合の手順をご紹介します。
- おしゃれ着洗いなどの中性洗剤を準備する
- 汚れた面を下(底側)にして洗濯機へ入れる
- 洗濯機の「毛布洗い」「大物洗い」などのコースで洗う
- 【ポイント】
- 洗濯機のなかで毛布が浮いてしまう場合は、手で沈めて毛布に水分をなじませましょう。
普段洗濯するのに使う洗剤でも汚れは落ちますが、毛布の傷みを抑えてより長持ちさせるためには、おしゃれ着洗い用の洗剤がおすすめです。
アクリルやウールの毛布には柔軟剤を使用するとふわふわの仕上がりで静電気防止にもなります。
手洗いで洗う
手洗いする場合、次の方法でおこないます。
- 浴槽にお湯を張る(温度は洗濯表示で確認)
- 中性洗剤を溶かす
- 毛布を足で踏み洗いする
- 2~3回すすぐ
- 浴槽のフチにかけて脱水する
- 【ポイント】
- 洗濯機に毛布が入らない場合やコインランドリーに持参するのが難しい場合は浴槽で手洗いします。
柔軟剤を使用する場合は最後のすすぎに段階で投入しましょう。
洗剤が毛布に残っているとカビの原因にもなるので、洗剤の泡がなくなるまでしっかりとすすぎます。
コインランドリーで洗う
コインランドリーなら毛布や布団洗い用の大型洗濯機もあり、2~3枚を一気に洗えて時間の節約になります。
料金は500~600円程度と、クリーニングよりリーズナブルです。
車でコインランドリーに持参できる方にとっては便利ですね。
ただ、毛布の中綿が偏ったり、毛布の生地が破れたりすることもあるので注意が必要です。
なお、乾燥に1時間以上を要するため、自宅で干せる場合は乾燥せずに持ち帰り、帰宅後にすぐに干したほうがいいかもしれません。
自宅で乾かすときの毛布の干し方
自宅で毛布を乾かす場合の干し方をご紹介します。
物干し場の環境にあわせて干し方を選んでみてください。
なお、干す前にも洗濯表示を確認し、日陰干しのマークがある場合は直射日光を避けて干しましょう。
M字干し
M字干しは、物干し竿を2本またぐようにして毛布を掛け、横から見たときに毛布がM字になる形で干す方法です。
毛布は乾きにくいため、途中でひっくり返すと早く乾きます。
物干し竿を2本使える方はこの方法で干してみましょう。
物干し竿がない場合は、ダイニングチェアの背もたれにM字になるように掛けて干しても良いでしょう。
三角干し
三角干しは、物干し竿が1本だけの場合の干し方です。
毛布を対角線上に物干し竿にかけて逆三角形が2枚ズレた状態にして干します。
こうすることで、逆三角形の角に水分が集まり、より乾きやすくなります。
こちらも途中で裏返して、両面をしっかり乾かしましょう。
まとめ
毛布をクリーニングに出すメリットと自宅で洗う方法や干し方をご紹介しました。
自宅やコインランドリーを利用する場合、ダニの駆除が難しかったり、毛布の生地が傷んだりすることもあります。
多少お金がかかっても、毛布を長く快適に使い続けるためにもクリーニングを積極的に利用したいですね。
ほかにも、毛布を自宅で洗うのが負担に感じている方や、ダニや汚れを確実に落としたい方も毛布のクリーニングの利用をぜひ検討してみてください。