離乳食後期に入った赤ちゃんの多くがはじめる「手づかみ食べ」。
手づかみ食べは赤ちゃんにさまざまなプラスの効果があるといいますが、具体的に赤ちゃんの成長にどのような影響を与えるのでしょうか?
今回は、手づかみ食べはいつから始まるものなのか、手づかみ食べのおすすめのメニューにはどのようなものがあるかなど、赤ちゃんの手づかみ食べに関する情報を詳しくまとめました。
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手づかみ食べって?必要性や影響を紹介
そもそも手づかみ食べとは、どのような動きを指すのでしょうか?
まずは手づかみ食べそのものへの理解を深めるために、手づかみ食べの必要性や目的、発達への影響などを詳しく紹介します。
手づかみ食べとは?
「手づかみ食べ」とは、離乳食後期頃の赤ちゃんの目や手、口を使った協調運動のことです。
手づかみ食べの具体的な動作の流れは、下記のとおりです。
- 「目」で食べ物の大きさや形、位置などを確認する
- 「手」で食べ物をつかみ、食べ物の感触や大きさ、握り方を確認する
- 食べ物を「口」に運ぶことで、目・手・口の協調運動になる
赤ちゃんの手づかみ食べが始まると、だんだんと食事の片付けが大変になってきますが、手づかみ食べは赤ちゃんの摂食機能を促すうえでとても重要な役割を担っています。
赤ちゃんの成長のためにも、無理のない範囲で積極的に赤ちゃんに手づかみ食べをさせてあげてくださいね。
手づかみ食べは必要?成長に与える影響は?
手づかみ食べは、赤ちゃんの健全な発達のうえで欠かせない動作の一つです。
さまざまな食べ物を「目」で見て、直接「手」で触って、「口」に入れて味わう、という体験を通して、赤ちゃんは食への関心を育んでいきます。
また、手づかみ食べは、後に赤ちゃんがスプーンやフォークなどの食器を使うための練習の一環でもあります。
できるだけ前向きな気持ちで赤ちゃんに手づかみ食べをさせてあげられると良いですね。
このほか、手づかみ食べは赤ちゃんの五感をフルに刺激する動作なので、赤ちゃんの脳の発達にも重要な役割を担うといわれています。
赤ちゃんの「自分でやりたい」という好奇心を育み、運動機能や感覚機能などの発達にもつながる手づかみ食べは、赤ちゃんの成長過程で欠かせない経験の一つです。
遊び食べと手づかみ食べの違い
遊び食べと手づかみ食べの明確な違いは、「赤ちゃんに食べる意欲があるかどうか」という点です。
この二つは一見似たような動作に見えますが、遊び食べをしている最中の赤ちゃんにはあまり食べる意欲がありません。
食べる気配がないのにずっと目の前の食べ物を触っているようであれば、キリのいいところで食事を切り上げてあげることも大切です。
ただ、遊び食べは、赤ちゃんが食べ物への興味を持っているからこそ起きる行動でもあります。
個人差はありますが、遊び食べは大体2歳から3歳頃まで続くものの、4歳以降はほぼ見られなくなります。
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手づかみ食べはいつからいつまでする?
赤ちゃんの手づかみ食べは、いつからいつまでするものなのでしょうか?
次は赤ちゃんが手づかみ食べをする期間を、詳しく紹介します。
手づかみ食べはいつから?
赤ちゃんが手づかみ食べをはじめるのは、一般的に生後9ヵ月頃からといわれています。
個人差はありますが、生後9ヵ月というと、ちょうど離乳食が後期食に入る時期です。
この頃の赤ちゃんは、これまでの食事の経験を通して、徐々に食への意欲を強く持つようになります。
そして「自分で食べたい」という気持ちが芽生えることから、手づかみ食べをしはじめるようになるといわれています。
とはいえ、赤ちゃんが手づかみ食べをはじめる時期は、その子によってさまざまです。
「うちの子はまだ手づかみ食べをはじめていない」と、あまり不安になる必要はないので、大らかな気持ちで赤ちゃんの成長を見守ってくださいね。
手づかみ食べをはじめる準備やサイン
赤ちゃんが手づかみ食べをはじめる前には、赤ちゃんの身体や行動に下記のようなサインが見られます。
- 乳歯が生える
- お座りが安定してくる
- 食事中の舌の使い方が上手になる
- あごの力がよく発達する
お座りが安定しているかどうかは、食事用のイスなどに一定時間座っていられるかを判断軸にするといいでしょう。
また、手づかみ食べをはじめられそうかを確認するには、赤ちゃんが食べられる食材の固さに注目してみてください。
歯ぐきで潰せるやわらかいバナナ程度の固さの食材を、赤ちゃんが上あごで押し潰して一人で食べられるようであれば、赤ちゃんの手づかみ食べの準備ができたといえます。
手づかみ食べはいつまで続くの?
赤ちゃんの手づかみ食べがいつからいつまで続くかは、個人差が大きいものです。
しかし、一般的には離乳食完了期に入る生後1歳から1歳6ヵ月頃には、次第にスプーンやフォークなどの食器を自分で使いたがるようになります。
とはいえ、この頃の赤ちゃんの食事は、まだ手づかみ食べがメインです。
最初のうちはうまくスプーンを使えずに癇癪を起こすこともあるかもしれませんが、それも赤ちゃんの成長過程の一つです。
そういう時期なのでと思って、どっしり構えておくことも大切ですよ。
手づかみ食べおすすめメニューや支援ポイント
赤ちゃんが手づかみ食べをはじめるようになると、離乳食のつくり方やあげ方にまた新たな悩みが出てきますよね。
そこで次は、手づかみ食べにおすすめの離乳食メニューや、手づかみ食べをはじめた赤ちゃんの食事中の支援ポイントを詳しく解説します。
汚れてもいい環境作り
赤ちゃんが手づかみ食べをはじめたら、エプロンをつけたり、テーブルの下に新聞紙やビニールシートを敷いたりして、汚れても構わない環境を整えてあげましょう。
赤ちゃんが手づかみ食べをはじめると、赤ちゃんの洋服が食材で汚れる、床中にベタベタの食材が落ちる、などということが頻繁に起きます。
食事の前に汚れてもいい環境作りをしておくことで、ママ・パパの食後の後片付けがグッと楽になりますよ。
手づかみ食べのはじめ方
「そろそろ手づかみ食べができそうかな?」と思ったら、離乳食を赤ちゃんがつかみやすいサイズと形状に調整してあげましょう。
目安は、下記を参考にしてください。
- ご飯……赤ちゃんが一口で食べれる位の一口大のミニおにぎりにする
- 野菜……サツマイモやニンジン、大根などの根菜をやわらかく茹で、一口大に切る
- 食パン……耳は切り落とし、パンの白い部分だけを2〜3cm台の角切りにする
最初のうちは、離乳食の献立をいきなり全品手づかみ食べメニューに変える必要はありません。
赤ちゃんのペースに合わせて、最初は少量からスタートしましょう。
赤ちゃんが離乳食を上手に口に運べるようになったら、様子をみて少しずつ手づかみ食べメニューを増やしていくといいでしょう。
野菜のおやきもおすすめ
手づかみ食べをはじめる生後9ヵ月頃の赤ちゃんには、野菜のおやきを作ってあげるのもおすすめです。
【野菜のおやきの作り方】
- ニンジンや玉ねぎなど、お好みの野菜をやわらかく茹でて潰す
- 【1】にお豆腐と片栗粉を加え、1口大のハンバーグ状に成形する
- 全体に火が通るまでフライパンで焼く
この時期の赤ちゃんは段々と好き嫌いが出てくるだけでなく、鉄分不足になりやすい子が増えてきます。
そのため、手づかみ食べ用のおやきには、ほうれん草や小松菜など、鉄分を豊富に含む野菜を混ぜてあげるのがおすすめです。
そうすることで、赤ちゃんが手づかみ食べをしやすくなるだけでなく、赤ちゃんが無理なく不足しがちな栄養素を補給できます。
手づかみ食べをしない場合もある?
赤ちゃんによっては、離乳食後期に差しかかってもなかなか手づかみ食べをしない子もいます。
赤ちゃんが手づかみ食べをしない理由として、下記のようなことが考えられます。
- 手づかみ食べしにくい食事である
- お腹が空いていない
- 食にあまり興味がない
- 手や口周りが汚れるのが苦手
- 食材が手に触れたときの感触が嫌い
- 誰かに食べさせてもらうのが好き
赤ちゃんが手づかみ食べをはじめないと、つい気持ちが焦ってしまう方もいるでしょう。
しかし、この時期の赤ちゃんに一番大切なのは、手づかみ食べをさせることではなく、離乳食からきちんと栄養を摂らせることです。
そのため、無理に赤ちゃんに手づかみ食べをさせる必要はありません。
過度に心配し過ぎず、それぞれの成長に合わせて、赤ちゃんの食事を見守ってあげましょう。
まとめ:個人差も大きい手づかみ食べ
今回紹介したように、赤ちゃんの手づかみ食べがいつから始まりいつまで続くのかは、個人差が大きいものです。
離乳食後期頃になると、食べむらがあったり遊び食べをしてしまったりと、悩む機会も増えてくるでしょう。
しかし、離乳食で何よりも大切なのは、楽しんで食事をすることです。
赤ちゃんに食事の楽しさを知ってもらうためにも、焦らずにできる範囲で、それぞれの赤ちゃんに合った食事の準備をしてあげられると良いですね。
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