高校受験は多くの子どもにとって、人生で初めての大きな試練。
大切なときだからこそ、親としてできる限りサポートしたいですよね。
とはいえ、どのようなことをすればいいのか分からない、また、良かれと思ってしたことがかえってマイナスになりはしないかと、不安になることもあると思います。
今回は、子どもの高校受験を体験した筆者が受験直前から当日までに気を付けたことや、やって良かったことをご紹介します。
こうすればよかったと反省した体験も紹介しますので、サポートの仕方や親として準備すべきことなどを知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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体調を万全に
中学生の体調管理には、家族のサポートが必要です。
受験数週間前から当日を迎えるまでの間に、どのようなことに注意すればよいのかを紹介します。
食事でしっかり栄養を
栄養のバランスを考えた食事を作るのはもちろんですが、食事は楽しみの一つでもあります。
受験生の子どもが嫌いなメニューはなるべく避けて、心も満たせるような工夫をするといいと思います。
また、勉強中は脳のエネルギーをたくさん消費するので、糖分を補給するために甘いお菓子を常備しておくといいですよ。
受験前日の夕食は、ナマものは避けて消化の良いメニューで当日に備えましょう。
当日のお弁当は子どもの要望を聞き入れて、おかずを決めるのもいいと思います。
筆者は、ゲン担ぎでカツにしようと思いましたが、子どもは食べながら参考書などが見たいらしく、おにぎりにして欲しいと言うので、その通りに。
休み時間にひと口で食べられる小さなチョコやラムネなどがあると、エネルギー補給とリラックス効果も期待できるので、おすすめです。
睡眠をとれるように声をかけて
受験直前は不安から、つい夜遅くまで勉強してしまう子もいると思います。
しかし、この時期に無理をして体調を崩すと、回復が間に合わないことも考えられます。
まず安心できるような言葉をかけて、受験当日まで普段と同じ生活をすることの大切さを伝えてあげましょう。
ポイントは叱らないこと。
がんばっていることを褒めつつ、これまで身につけた力を発揮するために、しっかり睡眠をとるようにうながしましょう。
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家族の協力
受験生本人へのサポートも大切ですが、共に暮らす家族の協力も不可欠です。
どのような点に注意するのかを紹介します。
家族の健康にも注意
家の中で誰か一人でも風邪などの感染症にかかってしまうと、受験生にうつる可能性が大きくなります。
万全の体調で試験に挑むために、当日まで家族全員の健康にも気を配らなくてはいけません。
手洗い、うがいやできるだけ人混みを避けるなどの対策をするほか、万が一風邪をひいたら他の家族にうつさないように、家の中でもマスクをつけるなどの配慮が必要です。
また、初期症状のうちに回復できるような市販薬などがあれば、多めに用意しておきます。
もちろん、ママの健康も大切です。
自分自身の体調にも気を付けて過ごしましょう。
きょうだいにも受験生に寄り添ってもらう
受験生は不安や緊張から些細なことでイライラしやすくなっています。
特に、年下のきょうだいが楽しそうに遊ぶ声が聞こえてくると、特別大きな声でなくても、うるさいと感じてしまうこともあるようです。
受験生以外の子どもにも、大切な時期だということを話して、勉強中はできるだけ静かに遊ぶなど気配りをしてもらいましょう。
また我が家では、友だちと遊ぶときは家の外で遊んでもらうようにお願いしました。
受験生がいるからと話すと、友だちもちゃんとわかってくれたようです。
受験当日のシュミレーションをしておこう
受験日まであと数日になったら、当日のシュミレーションをしておきましょう。
会場に着くまでのイメージを具体的にして、ひとつでも不安を解消しましょう。
受験会場までの交通機関を確認
当日までに受験会場を下見をする方も多いと思いますが、雪が降った場合や電車が遅延した場合も想定して、対応を考えておきましょう。
ひとりで不安だからと友だちと一緒に行く約束をする子もいますが、どちらかが遅くなった場合の行動も決めておくと安心です。
子どもだけでは気づかない予想外の出来事も起こりうるので、さまざまなシチュエーションを予測して、対応できるかどうか確認してあげましょう。
我が子は自転車で中学校まで行き、友だちと合流して受験する高校に向かう予定でしたが、当日は3月なのに朝から雪。
時間に余裕のない当日の朝に考えた末、車では遅延証明が出ないからと予定通り自転車で出かけました。
無事に受験会場には着いたのですが、今思えば、途中に渋滞するような道はなかったので、車で送ってあげればよかったと後悔しています。
購入が必要な持ち物は早めに準備を
受験生本人は学校の先生から必要な持ち物は教えてもらっていると思いますが、念のために確認しておきましょう。
なかには、新たに購入が必要なものがあるかもしれません。
ギリギリになって慌てないように、早めに確認して準備してあげましょう。
我が子の場合、受験する教室に時計がないと聞き、急きょ腕時計を買いに行きました。
自分の経験だけで判断してしまいがちですが、もっと早めに確認するべきだったと思います。
精神的な支えになろう
はじめての大きな試練を目前にして、子どもの心は不安定です。
少しでも心の重苦しさをとってあげられるようなサポートをしたいものですね。
前向きな声かけを
たまに子どもがゆっくりテレビを見ていると、つい「勉強は?」と言いたくなりませんか。
どうしても心配になりますが、勉強しなくてはいけないのは、本人が一番わかっています。
「よくがんばってるね」「大丈夫よ」など、前向きな言葉をかけるようにしましょう。
また、子どもに何か言いたくなったら、自分のすることに目を向けるのもおすすめです。
筆者は、食後に家族でテレビを見てゆっくりしていた時、受験生の子どもが気になったのですが、あえて「後片付けしよう」と声に出して動き始めると、子どもも勉強に向かいました。
あとになって子どもに「あのときは『勉強しなさい』って言いたかったんでしょ」と言われ、気付いていたんだなと思いました。
信じて見守ろう
受験生の親として、筆者が一番難しいと感じたのは、信じて見守ること。
勉強のやり方に関しては、親と時代が違うので余計なアドバイスはせずに、学校や塾を信頼してお任せするのが正解だと思います。
勉強以外のサポートに徹して、子どもの様子は観察しつつ、なるべく口を出さないように気を付けました。
受験が終わってから、卒業式のとき「何も言わず、信じて見守ってくれてありがとう」と子どもに言われたときは、間違ってなかったんだなと感じましたよ。
いつも通りを心がけて
受験当日が近づくにつれて、緊張感は高まっていきます。
親も自分のことのようにハラハラドキドキ、心配で仕方がないですよね。
しかし、家庭の雰囲気まで緊張感でいっぱいにしてしまうと、子どもにも伝わり悪循環になりかねません。
いつも通りの生活をして、できるだけ気持ちを穏やかに過ごすことを心がけましょう。
筆者はメモに、願いを込めて「○○高校 合格しました おめでとう」と書いて、繰り返し読むことで自分の気持ちを落ち着かせていました。
また、どのような結果でも受け止められるように、心の準備をしておくことも大切です。
明るい未来を祈って、大きな壁を共に乗り越えていきましょう。
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ご家族でのお引越しの際、ぜひお気軽にご活用くださいね。
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ママライタープロフィール
21歳の息子、19歳の娘、14歳の息子を持つママライター。(※原稿執筆時)
知的好奇心を満たしてくれるものが大好物。
子供たちの影響でアニメにも興味あり。苦手なのは計算と掃除。