モンテッソーリ教育と並んで有名な教育メソッドに、シュタイナー教育があります。
子どもに豊かな教育を受けさせたいと思っている保護者のなかには、聞いたことがある方も多いでしょう。
シュタイナー教育とは子どもの個性を尊重して総合的な能力を引き出す教育で、世界60ヵ国以上の教育機関で取り入れられている教育メソッドです。
この記事では、日本でも注目を浴びているシュタイナー教育の特徴やメリット・デメリットを解説します。
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シュタイナー教育とは?

シュタイナー教育とは、一人ひとりの個性を尊重して重視した教育方法の一つです。
モンテッソーリ教育などと並んで知られている教育方法で、世界中で注目されているオルタナティブ教育でもあります。
ここでは、シュタイナー教育の概要をご紹介します。
誰がどこで始めた教育法?
シュタイナー教育は、20世紀のはじめにオーストリアの哲学者・思想家であるルドルフ・シュタイナー博士によって提唱されました。
1919年には、ドイツ南部のシュトゥットガルトにはじめてシュタイナー教育の学校「自由ヴァドルフ学校」が創設されました。
以降、ドイツを中心としてヨーロッパやアメリカなどに広がり、現在では世界60ヵ国で1,000校以上がシュタイナー教育を実践しています。
約100年の歴史を誇る教育方法で、現在も注目を浴びています。
「シュタイナー教育」は日本に導入される際に名付けられた呼び名で、世界的にはヴァルドルフ教育(Waldorf education)と呼ばれるのが一般的です。
日本でもシュタイナー教育は受けられる?
日本では、1980年代に不登校の生徒が過ごすフリースクールなどでシュタイナー教育が取り入れられるようになりました。
現在ではさらにシュタイナー教育が社会的に認知されるようになってきており、さまざまな幼稚園を中心に導入されています。
小中高等学校でもシュタイナー教育を受けられる施設があります。
シュタイナー教育を受けた著名人は?
シュタイナー教育と並んでよく知られているモンテッソーリ教育は、藤井聡太をはじめ数々の著名人が受けたことで知られています。
シュタイナー教育からも、多くの著名人が輩出されています。
たとえば、世界ではノルウェーの元首相のイェンス・ストルテンベルグ、女優のサンドラ・ブロック、ポルシェデザインの創業者であるアレクサンダー・ポルシェなどが有名です。
他にも、有名企業のCEOやノーベル賞受賞者などが名を連ねてます。
『はてしない物語』や『モモ』などの児童文学で知られる作家のミヒャエル・エンデもシュタイナー教育を受けています。
日本では、俳優の斎藤工や村上虹郎が有名です。
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シュタイナー教育の特徴は?

シュタイナー教育は、7歳まで文字を学習させないことや食事やおやつは有機栽培の素材を使って手作りすること、テレビは見せずにキャラクターやプラスティック製のおもちゃで遊ばせないなどのルールでも知られています。
具体的にどのような教育なのか興味を持っている方もいるでしょう。
ここでは、シュタイナー教育の主な特徴を一部ご紹介します。
教科書やテストなし!縦割り教育で同一担任制
シュタイナー教育では、決められた教科書で学習したりテストで成績評価をしたりすることがありません。
試験でチェックされるような一般的な知識の習得には重きが置かれていないためです。
シュタイナー教育の保育園や幼稚園は、基本的に少人数で縦割りのクラスで編成されることが多いでしょう。
異なる年齢の子どもたちが関わり合いながら一緒に活動することで、お互いに学びを深められます。
小中学校では、基本的に一貫教育がおこなわれます。
小学1年生から中学3年生まで、一貫して同じクラスの仲間と同じ担任の先生がついて学ぶスタイルです。
7年周期で3段階に分けた教育方針
シュタイナー教育で重視しているのは、体と心、頭のそれぞれをバランスよく育てることです。
この方針に沿って、発達段階を7年周期の3段階に分けています。
第1段階は0〜7歳の7年間で、子どもらしく健康的な体を育てる期間です。
第2段階は8〜14歳で、自然や芸術に触れることで、豊かな心や感情を育てることに重きが置かれています。
第3段階は15〜21歳で、自分の頭で考えながら判断力や思考力を養っていくステップです。
このように、子どもの精神的な成熟度と学習内容を関連付けて教育を実践しているのがシュタイナー教育の特徴です。
オイリュトミーやフォルメン
オイリュトミーやフォルメンは、シュタイナー教育のなかでも特徴的な授業です。
オイリュトミーは、目に見えない音楽に合わせて体を動かし、さまざまなことを表現して可視化する運動芸術です。
他の子どもたちと一緒に表現活動をすることで、協調性や責任感が養われます。
また、フォルメンは、直線や曲線、渦巻、鋭角、鈍角などの線を描くことでものの形へ理解を深めていく芸術教育です。
色を用いて線を描くことで、バランス感覚や運動感覚も養われていきます。
オイリュトミーやフォルメンは、シュタイナー学校の必修科目となっています。
シュタイナー教育のメリットデメリット

子どもの個性を尊重して主体性に重きを置きながら育てるシュタイナー教育ですが、メリットとデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、シュタイナー教育を受けるメリットとデメリットを整理してご紹介します。
シュタイナー教育のメリットは?
シュタイナー教育は、子どもたちが自ら考えて感じることを大切にする教育です。
自分で判断して意思に基づいて行動できる人間を育成できる点が、世界的にも評価されています。
現在の一般的な教育ではなるべく早い時期に子どもにさまざまなことを学習させる早期教育が主流になっていますが、シュタイナー教育では焦らず子どもの発達段階に合わせて総合的な人間力を育てることができます。
子どもが持つ個性や発想を尊重しながら、それぞれがもつ本来の可能性を伸ばしてあげられる点が大きなメリットです。
シュタイナー教育のデメリットは?
シュタイナー教育を施したいと思っても、取り入れている保育園や幼稚園、学校の数が日本では少ないことがデメリットです。
住んでいる地域によっては通える範囲に学校がないケースもあるのは残念です。
また、途中から転園や転校をすると慣れるのに時間がかかってしまう場合があるでしょう。
日本の学校の一般的な教育とは別の独自カリキュラムを採用しているため、卒業後の進路で迷うこともあるようです。
子どもが強い意志をもっていれば大学に進学することも十分可能ですが、学校で受験対策をしてほしいという保護者には向いていないでしょう。
さらに、自主性を尊重するシュタイナー教育が子どもの性格に合わないケースもあります。
まとめ:魅力ある教育法の多様性に触れよう
シュタイナー教育は、100年以上の歴史を誇る完成されたメソッドです。
独自の方針やカリキュラムに基づいて、養成を受けたシュタイナー教育を専門におこなう教員によって指導されます。
家庭で一部だけ取り入れるのは難しいかもしれませんが、シュタイナー教育のなかには参考になる素敵な考え方や手法もあります。
気になる方はシュタイナー教育を詳しく調べてみるのもおすすめです。
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