フレーベル教育とはどんな教育?フレーベルは幼稚園を作った人?

フレーベル教育とはどんな教育?フレーベルは幼稚園を作った人?

幼児教育の父と呼ばれるドイツの教育者フリードリヒ・フレーベルは、幼児期の遊びの大切さに気付き、世界最初の幼稚園を設立したことで知られています。

この記事では、このフレーベル教育がどんなものか、特徴や目的、教具を紹介します。

フレーベル教育の内容は、今でも多くの幼稚園や保育園の教育内容の基盤になっており、自宅保育でも取り入れられるところもあるので、ぜひ参考にしてください。

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フレーベル教育ってどんな教育?

フレーベル教育ってどんな教育?

フレーベル教育とは、世界で初めて幼稚園を創設したフレーベルが提唱した教育方法です。

いま、日本ではたくさんの幼稚園が存在していますが、それはフレーベル教育が基本となっています。

幼児期、特に5歳までの遊びや学びが、子どもの発達や可能性を大きく伸ばすと考えられています。

ここでは、特徴や目的を詳しく説明しましょう。

フレーベル教育とは

ドイツの教育者であるフレーベル(1782〜1852)は「子どもは5歳までの学びがすべて」だと考え、幼児期の遊びは人間の発達に欠かせないものだとし、遊び中心とする幼児教育の大切さを訴えました。

フレーベルは、幼児期の遊びによって「生きるために必要なさまざまな能力」が身につくと考えたのです。

フレーベル教育の考え方はさまざまなところに影響を与えており、日本では、アンパンマンの絵本を出版している「フレーベル館」の名前の由来になっていることでも有名です。

フレーベル教育の特徴

フレーベル教育の特徴は、自然とのふれあいを重視した外遊びや歌遊びなどです。

外遊びを通じて、子ども自らが観察力や知識、社会適応能力を育てます。

ほかにも、積み木の原点である「恩物(おんぶつ)」と呼ばれる教育遊具を考案、製作したことも特徴の一つです。

教育遊具を使って、自然観察のなかで認識形式や創造性を発揮させることを大事にしています。

フレーベル教育の目的

フレーベル教育は、子どもたち自ら絶えず何かを想像し、創り続ける創造的なものだと考えられています。

自分と親だけの小さな世界に引きこもってしまうのではなく、自分も大人も自然も世界の一部だと感じることもフレーベル教育の目的の一つです。

ほかにも、幼児が欲求や感情を大人や周りに対してありのままに表現することも大切な目的です。

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フレーベルは幼稚園を作った人?

フレーベルは幼稚園を作った人?

フレーベル教育を始めたフレーベル氏とはどのような人物なのでしょうか。

また、本当に幼稚園を作った人なのか、幼稚園の始まりや幼稚園という名前の由来を紹介します。

フレーベルはどのような人?

フリードリヒ・フレーベル氏は、牧師の家庭で、5人の兄姉のいる末子として生まれました。

生後9ヵ月で母を亡くし、父の再婚、10歳のとき叔父に引き取られるなどがあり、恵まれた子ども時代ではなかったようです。

学費が続かず大学も中退することになりましたが、友人からの勧めもあり教師経験を経て教育法を深く学び、とりわけ幼児教育について尽力を尽くした人です。

幼稚園の始まりは

幼稚園の始まりは、フレーベル教育です。

1839年、フレーベルは世界初となる、幼児教育の指導者を育成するための機関を創設しました。

その翌年には、その施設をKindergarten(幼稚園)と改名しました。

日本の幼稚園の多くは、フレーベル教育の思想がもとになっており、歌遊びや運動遊びを多く取り入れています。

幼稚園という名前の由来

幼稚園(=Kindergartenキンダーガーデン)という言葉はフレーベルが作った言葉です。

フレーベルの思想では、幼稚園を園庭のような場所だと考えています。

さらに、庭師が花壇の花を丁寧に育て世話をするように、教師は子どもの成長や学習をサポートする役だとしています。

つまり、幼稚園は、子どもたちが成長するための庭という意図でそう名付けられています。

実際、多くの幼稚園に園庭や花壇などがあるのも、この考えに基づいているからだそうです。

フレーベル教育の内容や教具

ここでは、フレーベル教育の内容や教具を紹介します。

フレーベル教育を取り入れている幼稚園や保育園も多く、未就園児のいる自宅でも取り入れられる遊びや経験もあるのでぜひ参考にしてください。

恩物遊び

フレーベル教育では、恩物(おんぶつ)と呼ばれる教育遊具が使われていたことが大きな特徴です。

これが積み木のもとになり、現在でも「フレーベルの積み木」として販売され、長く愛用されています。

子どもがつかみやすいサイズ感で、円柱・立方体・三角柱・直方体の形をしている積み木です。

その寸法も形も子どもが創造しやすいように精密に考えられています。

子どもたちは使い方を教えられなくても、恩物を使って多くの工夫をして遊びにつなげます。

歌遊びや運動遊び

フレーベル教育は、恩物以外にも、感性と情操面に働きかける歌遊びにも力を入れています。

歌遊びは、歌いながら手や足を使うことも多く、表現運動やリズム運動・音感を高めるためにとても有効な遊びです。

また、身体的発達を育てるものとして運動遊びも重視されています。

子どもが健やかに成長するために、歌遊びや運動遊びは欠かせません。

庭で遊びながら自然を体感

幼稚園に砂場や花壇、畑などが充実しているのは、フレーベル教育が庭で遊びながら自然を体感することを大切に思っているからです。

日本では敷地の大きさ的に難しいですが、海外の多くの幼稚園では、一人一人に花壇が振り分けられます。

自分の花壇に自分の好きな花を植えて、水をあげたり雑草を抜き、面倒を見ます。

畑がある幼稚園では芋掘りや野菜の収穫など、旬の野菜を身近に感じられます。

たくさんの草花を育てたり、土、虫に触れたりしながら観察力や知識を養うことができます。

日本でのフレーベル教育は

日本でのフレーベル教育は

日本で初めてフレーベル教育を実践する幼稚園が誕生したのは1876年です。

フレーベル教育が導入されたのは当時の東京女子師範学校(現在のお茶の水女子大学)の付属幼稚園。

現在でも日本の幼稚園や保育園の多くが フレーベル教育の考え方を基礎にしています。

たとえ、基本方針として掲げていなくても、フレーベル教育の方針を取り入れている幼稚園は多いようです。

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まとめ:幼児教育が重視されるように

フレーベル教育以前は幼児の教育はあまり重要視されていませんでしたが、フレーベル氏は幼少期の遊びこそが人間を育てるのだという教育思想を持ち、幼稚園の設立に尽力しました。

今でこそ幼稚園や保育園の存在は当たり前になっていますが、それはひとえにフレーベル氏のおかげといえそうですね。

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