七夕には願い事を書く短冊や色とりどりの飾りを作って、願いを込めて笹に飾り付けをするのが楽しみですね。
七夕の飾りは、定番の飾りはもちろん、自由な発想で思い思いに作るのも楽しいものです。
定番の七夕飾りに込められた意味や、身近な材料を使って親子で楽しめる簡単な七夕制作のアイデアを年齢別に紹介します。
七夕制作の基本!何を作る?
七夕に笹の葉に飾る定番の七つ飾りや壁面装飾におすすめのアイデアなど、七夕の雰囲気を楽しめるおすすめのモチーフや材料、色などの基本を紹介します。
笹の葉に飾る七夕の七つ飾り
笹の葉に飾る七夕の七つ飾りには、それぞれ意味が込められています。
折り鶴(千羽鶴)には長寿の願いが込められています。
吹き流しは紙風船やくす玉に5色のテープを張り付けたり、折り紙を輪にして等間隔に切り込みを入れたりしたもので、織姫に供えた織り糸を意味しており、裁縫の上達を願って作ります。
網飾りは魚を捕る網を意味していて、大漁を願う意味があります。
折り紙を財布や巾着の形に折ったものは、金運が上昇するようにとの願いが込められています。
紙で作った人形(紙衣・かみこ)は、裁縫が上達して着るものに困らないことを願うものです。
七夕飾りを作ったときに出た紙くずは、折り紙で作ったかごに入れて、整理整頓や倹約の心を育みます。
七夕は、もともと機織りや裁縫の上達を願うものでした。
このことから、本来、五色の短冊に書く願いは、「ピアノがうまくなりますように」など手習い事の上達に関する内容が望ましいとされています。
織姫・彦星もモチーフに!
定番の飾り以外にも、織姫や彦星を折り紙で折って作るのもおすすめです。
星に願い事が届きますように、との思いを込めて星のモチーフも作りましょう。
折り紙1枚でたくさんの星が連なるタイプや一つの星が折れるタイプなど、さまざまな折り方があります。
天の川も折り紙1枚で簡単に作れて、広げるときにワクワクするモチーフです。
笹の葉をたくさん折ってつなげると、笹つづりやリースが作れます。
豊作を願う意味の込められたスイカを折り紙で作るのもおすすめです。
夜空や星をイメージするモチーフは、青や黄色をメインカラーに使うと雰囲気が出せます。
七夕制作におすすめの材料
七夕飾りの制作には、折り紙をメイン素材として使います。
一般的な折り紙はもちろん、メタリック原紙を使用したキラキラの折り紙、両面折り紙、千代紙、セロファンなど、好きなものを用意しましょう。
紙皿など家にあるものを使っても七夕らしい飾りが作れます。
オーガンジーなど透け感のある生地やキラキラ光る金色の星型のシールなどを使うとかわいいモチーフが作れるのでおすすめです。
マーブリングやビー玉転がし
七夕制作に相性の良いアート技法を使うと、一味違ったおしゃれな作品ができます。
絵の具などを水面に垂らしてできた模様を紙に写し取るマーブリング、絵の具を塗った目の細かい網をブラシでこすって画用紙に絵の具のしぶきを飛ばすスパッタリングも雰囲気のある作品が作れます。
箱のなかに紙を置いて絵の具を垂らしたところにビー玉を転がして模様を作るビー玉アートは、星空の表現にぴったりです。
【年齢別】七夕制作のアイデア5選
ここからは、年齢別におすすめの七夕制作のアイデアを紹介します。
【0〜1歳】手形足型、指スタンプで作る七夕飾り
まだ道具を使えない0~1歳の子どもとは、手形足型、指スタンプなどで一緒に七夕飾りを作るのがおすすめです。
織姫・彦星のモチーフの着物の部分を色画用紙で作り、手の指や足に絵の具をつけてペタッと押してスタンプしましょう。
指スタンプなら何色かの色を取り合わせると、かわいい模様ができますよ。
アイスクリームや星などのモチーフを作り、指スタンプで模様を付けるのもおすすめです。
【2〜3歳】折り紙で作る七夕飾り
織姫と彦星の顔や身体を別々の折り紙で作り、星型の飾りと一緒に夜空をイメージした色画用紙に貼りましょう。
2~3歳だと顔を上手に描くことはまだ難しいので、顔の部分は大人が描いてあげると良いです。
身体の部分を折るところなど、簡単にできるところは子どもにしてもらうと良いでしょう。
仕上げの配置を考えて貼り付けるところも、子どもにしてもらうのがおすすめです。
【4〜5歳】折り紙や色紙で作る七夕飾り
顔が上手に描けるようになってきたら、笹の葉に吊るせる織姫や彦星の飾りを作るのもおすすめです。
顔、手、身体などのパーツを別々に用意し、顔をペンなどで子どもに描いてもらいます。
顔や手は色画用紙、着物の部分は千代紙を使うと、雰囲気が出せます。
頭飾りを顔に貼る、身体に手を貼るところも子どもにしてもらいましょう。
【5〜6歳】折り紙や色紙で作る七夕飾り
5~6歳になってくれば、はさみが上手に使えるようになります。
吹き流しや網飾りなど、色紙や折り紙などを使って作れる七夕制作は、5~6歳の子どもの工作にぴったりです。
輪つなぎ、笹の葉、短冊などを折り紙で作り、色画用紙に貼り付けて七夕の雰囲気が感じられるフレームを作ってはどうでしょうか。
色とりどりのボンボンや星型のシールを使っても、かわいく仕上がりますよ。
【5〜6歳】折り紙や紙テープで星作り
折り紙や紙テープを使って、立体的な星を作ってみましょう。
紙テープで作る場合は、30~40cm位の長さにカットします。
紙テープの端のほうを結んで、五角形になるようにつぶしましょう。
端は隙間に入れ込み、残りの紙テープを五角形に添わせる形で巻きつけていきます。
巻き終わりは隙間に入れ込み、五角形の形に整えたら辺の中央を内側に押し込んで星型にしましょう。
たくさん作って瓶に入れたり七夕飾りのモチーフとして使ったりするのもおすすめです。
まとめ:七夕の制作遊びを楽しもう
七夕の飾りは定番の7つ飾りはもちろん、趣向を凝らしてさまざまなモチーフを作って楽しめます。
折り紙や色画用紙、千代紙、セロファン、星型のシールなど、身近な素材を使ったり、子どもでも取り組めるアート技法を使ったりと、工夫次第で素敵な飾りを作れることも魅力です。
子どもと一緒に七夕の制作遊びを楽しみ、星に願いを込めて親子で笹に飾り付けをして楽しんでみてくださいね。