【生卵は何歳から?】食中毒やアレルギーの心配はある?注意点をチェック

【生卵は何歳から?】食中毒やアレルギーの心配はある?注意点をチェック

気軽に買えて調理方法も簡単、栄養も豊富な卵は、子どもの食事に活躍してくれる便利な食材です。

しかし「生卵は何歳から食べられるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、生卵は何歳から子どもにあげて良い食材なのか、生卵に関する知識を詳しく紹介します。

卵による食中毒やアレルギーを避けるためのポイントも触れているので、ぜひ参考にしてください。

生卵は何歳から食べられるもの?

生卵は何歳から食べられるもの?

たんぱく質だけでなく、カルシウムや鉄分、ビタミンなども多く含まれる卵。

離乳食や幼児食に卵を活用する方も多いでしょう。

しかし、子どもに生卵を与える際は、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。

子どもに生卵を安全に食べさせるためにも、まずは生卵は何歳から食べて良いものなのか、詳しく紹介します。

赤ちゃんは生卵OK?

食中毒のリスクを考慮して、身体の機能が未発達な赤ちゃんに生卵を与えるのは避けましょう。

日本食品衛生協会では、2歳以下の乳幼児にはうずらの卵を含む生卵を食べさせることは避け、できる限り、十分加熱した卵料理を提供するように伝えています。

確率は高くなくても、卵の中にはサルモネラ菌で汚染されている卵もあります。

そのため、生卵を子どもに食べさせると、加熱した卵と比べて食中毒を起こすリスクが高まってしまうのです。

子どもの安全を守るためにも、2歳以下の小さな子どもに生卵を与えるのは避けましょう。

参考:公益社団法人日本食品衛生協会|卵の衛生的な取扱いについて

生卵は3歳からが開始目安

生卵を何歳から食べさせるかは、消化器官や免疫機能が発達し始める3歳頃を目安にすると良いでしょう。

ただし、子どもの成長や発達は、その子によってそれぞれです。

3歳はあくまで目安の一つとしてとらえ、生卵を子どもにあげるタイミングは、ママ・パパが自分の子どもに合った適切な時期を見計らうことが大切です。

温泉卵や半熟卵は?

温泉卵や半熟卵は加熱調理されているものの、小さな子どもに食べさせるのはあまりおすすめできません。

食中毒の原因となるサルモネラ菌は、食材にしっかりと火を通すことで死滅する特性があります。

加熱が不十分な温泉卵や半熟卵を子どもに与えると、少なからず食中毒を引き起こす可能性があります。

食中毒リスクを抑え、子どもの安全を守るためにも、子どもに温泉卵や半熟卵を与える時期は、生卵と同様に3歳頃からを目安にするといいでしょう。

食中毒を避けて安全に生卵を食べるための注意点

食中毒を避けて安全に生卵を食べるための注意点

次は、食中毒を避けて生卵を安全に食べるための注意点を紹介します。

生卵を子どもに与える際の注意点はいくつかありますが、今回はそのなかでも特に気をつけてほしい項目をピックアップしました。

できるだけ新鮮な生卵を

生卵を子どもに与える際は、できるだけ新鮮なものを選びましょう。

殻が割れていたり、ひびが入っていたりする卵は、鮮度が損なわれている可能性があります。

そのため、子どもに初めて生卵を与える場合は、殻に傷がないきれいな卵を選ぶよう心がけましょう。

このほか、新鮮な卵を見極めるための方法として、産卵日や包装日、期限表示をしっかりチェックしておくことが重要です。

また、購入した卵はできるだけすぐに冷蔵庫に入れ、10度以下の涼しい環境で保管しましょう。

卵は洗わず冷蔵庫で保管

スーパーなどで購入した卵は、水洗いせずにそのまま冷蔵庫に入れましょう。

一般的な卵は、店舗に並ぶまでの流通過程でパック詰めされる際に、洗浄・殺菌処理されています。

そのため、市販されている卵が過度に汚れていることは少なく、水洗いする必要性はほとんどないといえるでしょう。

ただし、産地直送の卵を買った場合などは、ものによっては卵に目につく汚れがついていることもあります。

そのような場合は、清潔なタオルやティッシュで卵の汚れを拭き取る、調理直前に卵をさっと洗うなどして、できるだけ水洗いしないよう心がけてください。

直前に殻を割りできるだけ早く食べる

生卵の食中毒リスクを避けるためには、卵は食べる直前に割ることが大前提です。

また、割ったあとの卵は、できるだけ早く食べ終えるよう気を付けましょう。

殻から出た生卵は、時間の経過とともに鮮度や殺菌力が低下し、食中毒リスクが高まっていきます。

生卵を安全に食べるためにも、子どもに生卵を与える際は、食べる直前に割った新鮮なものだけを使うように気を配りましょう。

菌の繁殖を防ぐ

生卵による食中毒を避けるには、食中毒の原因となるサルモネラ菌をいかに繁殖させないかという点に注意することが大切です。

サルモネラ菌の繁殖を防ぐ具体的な方法を下記にまとめたので参考にしてください。

  • 長時間常温で放置しない
  • 何度も冷蔵庫から出し入れしない
  • 温度の変化があり、安定しない冷蔵庫のドアポケットではなく、冷蔵庫の棚の上でパックごと保存する
  • 卵のとんがりがある方を下にして保存する
  • 卵の「割り置き」はしない

万が一子どもに生卵を与えたあとに食中毒のような症状が見られたら、すぐにかかりつけの病院や救急に連絡しましょう。

子どもの食中毒は重症化しやすいため、体調に変化が表れたら大人が迅速に対応しましょう。

住まいの紹介サービスチャットページ

卵のアレルギーを避けるポイントと注意点

卵のアレルギーを避けるポイントと注意点

アレルギーにはさまざまな種類がありますが、そのなかでも卵アレルギーは、乳幼児に最も高頻度で出現するアレルギーといわれています。

しかし、卵アレルギーを防ぐためのポイントを知っておくことで、子どもの卵アレルギーによる強い症状の発症を未然に防止できるかもしれません。

そこで次は、卵アレルギーを避けるための、離乳食の進め方やポイントを詳しく解説します。

卵は何歳からあげる?アレルギーを避けるためにできること

小さな赤ちゃんを育児中のママ・パパのなかには「卵アレルギーが心配だから、子どもにはなるべく卵を食べさせないようにしている」という方もいるかもしれません。

しかし、実は卵を与える時期を遅らせたり、極端に卵を除去した食事を与えたりすることは、逆に卵アレルギーの発症リスクを高めてしまいます。

卵は、生後5〜6ヵ月頃を目安に、微量の卵白から与えることが推奨されていますが、1歳頃まで卵を除去し続けた場合、早いうちから卵を食べていた赤ちゃんと比べ、卵アレルギーの発症率が大幅に上がるという研究結果も報告されています。

そのため、卵アレルギーが心配だからといって、子どもに極端に卵を除去した食事を摂らせるのは避けましょう。

生後5〜6ヵ月頃から徐々に卵を食べさせることで、子どもの卵アレルギーを避けやすくなります。

離乳食での卵のあげ方は?

上記でもお伝えしたように、赤ちゃんが生後5〜6ヵ月頃になったら、離乳食で少しずつ卵を試していきましょう。

具体的な卵のあげ方は、下記のとおりです。

  • 最初は固茹でした卵の卵黄のみを、耳かき1杯程度の量与える
  • 卵黄→卵白→全卵の順で、少しずつ与える卵の量を増やしていく

卵アレルギーの原因物質は卵白に多く含まれるため、最初は卵黄から慣れさせていくことが大切です。

また、卵は加熱するとアレルギーを起こしにくくなる性質があるため、離乳食期には固茹でした卵を使うよう心がけてください。

このほか、離乳食での生卵の使用は厳禁なので、注意してくださいね。

まとめ:生卵が食べられると食の幅も広がる!

この記事で触れたように「生卵は子どもが何歳から食べられるか」は、3歳頃を目安にするといいでしょう。

子どもが生卵を食べられるようになると、卵かけご飯や半熟の卵焼きなど、食のレパートリーがぐっと広がりますね。

ただし、卵は食中毒やアレルギーの原因ともなりえる食材なので、子どもに与える際は、ママ・パパが今回紹介したような注意点をしっかり押さえておくことが大切です。

新鮮な卵ならではのおいしさを、子どもと一緒に味わえるといいですね。

住まいの紹介サービスチャットページ