本来安全であるべき我が家、しかし子どもの行動は予想がつかないもので、「危ないことが起こったけど、幸い災害には至らなかった」「ヒヤリした、ハッとした」経験があるのではないでしょうか。
家の中のどのような場所に危険があるのか・・・あらかじめ知っておけば大きな事故を防げます。
家の中で起こった「ヒヤリ・ハット」の事例をもとに安全対策を解説します。
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「ヒヤリ・ハット」とは
「ヒヤリ・ハット」という言葉を聞いたことはありますか?
「ヒヤリ・ハット」とは、事故になってもおかしくなかった状況を「冷や汗かく:ヒヤリ」と「息をのむ:ハット」と表現して作られた造語です。
ヒヤリ・ハットを感じた出来事をそのままにせず、周りに共有して教訓を得ることが、労働現場や製造工場・医療機関などの事故防止や安全管理の手法として用いられています。
大事故にはならないけれど・・・
特に子どもの事故は、1件の事故発生の背景には小さな「ヒヤリ・ハット」が多数存在すると考えられています。
小さな「ヒヤリ・ハット」を見逃さず対策につなげることが、痛ましい事故の予防となります。
家庭内の事故は意外と多い

コロナ過の学級閉鎖や外出自粛など、家で過ごす時間が増えたことで、子どもの家の中の事故も増加傾向にあります。
消費者庁のアンケート結果まとめ
消費者庁が実施したアンケートによると、外出自粛期間だった2020年4⽉から5⽉末までの間、⼦どものいる人の4⼈に1⼈が「家の中で事故⼜はヒヤリ・ハットの経験あり」と答えています。
事故の内容は「落ちる事故」がもっとも多く、転ぶ、ぶつかる、が続きます。

事故などが起こった場所は台所がもっとも多く、自宅での料理の頻度が増えたことが関係している可能性が示唆されます。
また、性別で見ると階段での事故など発生件数は、男児が女児の約2倍あることがわかります。

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「ヒヤリ・ハット」事例を紹介

家の中で起こった「ヒヤリ・ハット」の具体的な事例を見てみましょう。
今回は特に家の設備に関するヒヤリ・ハットに注目します。
事例①落ちる・転ぶ|階段、腰窓、ベランダでヒヤリ
- 2階から転げ落ちて全身アザだらけになった(0歳女児)
- タオルケットを持って階段を上っていたところ、それを踏んでしまい、2段ほど落ちた。真ん中の踊り場だったのでそれ以上落ちず、けがもなく済んだ(4歳男児)
- 母親が子どもを抱っこして階段から降りるときに足を滑らせて転びそうにな った(6歳男児)
- 久しぶりに外から聞こえたお友達の声に反応して、腰高窓を開け、身を乗り出し落ちそうになった(4歳男児)
- テレワーク用にリビングに持ち込んだ回転キャスター付きのリクライニングチェアに子どもがよじ登って遊ぼうとしてキャスターが動き転落。テーブルとの距離も近く角もあり落ちどころが悪かったら大惨事になりかねなかった(2歳女児)
- 換気のため網戸を閉めつつ窓を開けていたところ、自分で網戸を開け、外の景色を見ようとベランダの収納ボックスに登って、柵を乗り越えて落ちそうになった(6歳男児)
【ヒヤリ体験談】 子どもがまだハイハイしかしない頃、ベッドの大丈夫と思っていた位置から移動し、ヘッドスライディングで落ちたことがあります。
昨日できなかったことも急にできるようになるのが子どもの成長。
その後はベッドにいるときは目を離さないようにしました。
事例②やけどやケガ|キッチンでヒヤリ
- ケトルのお湯をこぼしてやけどをした(5歳男児)
- ケトルのケーブルを引っ張って落とした(2歳女児)
- ステンレス製の鍋(持ち手まで熱くなるタイプ)にうっかり手を触れてしまい手のひらにやけどをするところだった(8歳女児)
- 家の中を走り回っていて、調理直後のフライパンの取っ手にぶつかった(5歳男児)
- 自分で椅子を持ってきて火の付いているガス台を触ろうとした(3歳女児)
- 熱くなった魚焼きグリルを触ってしまった(1歳男児)
- 箱に戻していたミキサーをいつの間にか棚の中から取り出して刃の部分をつかんで遊んでいた(2歳男児)
- 知らないうちに包丁を持っていた(4歳男児)
- 調理台に手を伸ばし、包丁が落ちそうになった(0歳男児)
事例③溺れる|浴室でヒヤリ
- お風呂で寝て溺れそうになった(3歳男児)
- 少し目を離した隙に静かに沈んでいた(4歳女児)
- 浴槽を覗いていたら落ちた(3歳女児)
- 一人で湯船に入ろうとして、足を滑らせてお湯の中に頭ごと浸かり、息ができなくなっていた(4歳男児)
事故防止するにはどうしたらいいか

予想外の動きをする子ども、いつでもどこでも目を離さないでおく事は実質不可能です。
万が一の危害を最小限にするためにも、事例をもとに危険な場面を想像して一つ一つ対処しましょう。
対策①階段、腰窓、ベランダでの事故防止
- 階段の出入口にベビーゲートなどの柵を付ける
- 滑り止めまたは手すりを付ける
- 階段では走らないことを約束する
- なるべく物を持って上り下りしない
- 手をつなぐか、嫌がるときは自分が先に降りて下からすぐ支えられるようにする
- 子どもの手が届く窓には二重にロックをして開けられないようにする
- ベランダや腰窓の前に台になる物を置かない
- クッションマットを敷いたり家具の角にコーナーガードを付ける
対策②キッチンでの事故防止
- ベビーゲートなどの柵でキッチンに入らないようにする
- 調理が終わった鍋やフライパンの取っ手を奥の方へ向きを変える
- 炊飯器、ケトルなどは手の届かない高さに置く
- 包丁や刃物は使ったらすぐに棚や引き出しの奥の方にしまう
- テーブルクロスやランチョンマットは使わない
- 汁物や熱い飲み物は子どもの手の届かない場所に置く
【我が家の対策】子どもがハイハイを始めた頃から、2歳半の今でもキッチンの出入口にベビーガードを設置しています。
「キッチンは入ってはいけない場所」という心理的なハードルもあるのか、今では子どもの力でも動かせる重さですが、入ってくることはありません。
対策③浴室での事故
- 浴室では目を離さない
- お湯を張ったままにしない
- 浴室のドアを閉め、鍵をかける
- 使用後の洗面器やバケツに水を貯めておかない(浅い水深でも溺れる)
子どもが溺れるときは絵に描いたようにジタバタすることは稀で、音もなく静かに溺れることが多いそうです。
少しの間でも目を離した隙に溺れてしまうことも……。
首に着ける浮き輪や座るタイプの浮き輪などは、浴槽での使用を想定していない場合もあるのでご注意ください。
【我が家の対策】洗髪や洗顔で目を離す場合は、子どもには浴槽の中ではなく洗い場にいてもらったり、溺れていないことを確認するために、歌を歌ってもらうなど工夫しています。
まとめ | 家の中が安心安全な場所でありますように
家の中のどのような場所でヒヤリ・ハットが起こりやすいかを知っていれば、大きな事故になる前に対策を講じることができます。
子どもにとっても親にとっても、家が安心で安全な場所になるように、危険の芽を摘んでおきましょう!
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ご家族でのお引越しの際、ぜひお気軽にご活用くださいね。
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ママライタープロフィール

小1・2歳の男の子兄弟を子育て中のママライター。(※原稿執筆時)
一級建築士資格を有し、物件探しと間取図鑑賞が趣味。
安全な部屋作りや防災に敏感。
男の子を子育てして最近やっと少しだけ虫が得意になりました。




























