ある日突然、娘は学校に行けなくなりました(これまでの経緯は、体験記①②③をご覧ください)。
学校に行く準備も済ませ、いざ玄関を出ようとすると、うずくまって身体が動かない娘。
周囲の助けもあり、少しずつ学校に登校できるようになっていきました。
今回は、不登校体験記の最終回です。
【小学生不登校体験記①】突然始まった登校渋り
【小学生不登校体験記②】登校渋りから学校にたどり着くまで
【小学生不登校体験記③】ついに学校に行けない理由が明らかに!
【漫画】ついに一人で学校に行けた!みんなに助けられた1ヶ月
ついに1人で学校に行けた!
なぜ学校に行けなくなったのか、ついに娘の口から聞くことができました(体験記③)。
1つは、先生がクラスメイトを怒っている姿を見て、怖くなってしまったこと。
もう1つは、子ども同士がケンカしている姿を見て、これも自分ではないのに、怖くなったことでした。
これをどう解決しようか、正直思い悩みました。
すると、カウンセラーの先生は、どう解決するのが良いか、娘にじっくり話しかけてくれたのです。
娘が疲れ切っていることについては、娘が休める時間を作るように、私たち親が協力することになりました。
体も心も疲れ切っていて、娘の心に余裕がなくなっていたのです。
今思えば、なぜあんなに習い事に一生懸命だったのかなと思います。
わが家の場合は、習い事を整理し、休む日を作りました。
学校の問題は、もし辛くなったらカウンセラー室でいつでも休むことができ、問題が起こればカウンセラーの先生がいつでも相談にのってくれることを理解した時点で、娘のなかで解決できたようでした。
私自身が反省し、発見できたことは、「子どもには避難場所が必要なのだ」ということでした。
安心して自分の気持ちを話す相手がいたり、疲れたら休む場所があれば、それを支えにできることを学びました。
また、カウンセラーの先生は、娘はどう思うか、言葉が出るまでじっくり待ってくれました。
私はつい、娘の言葉が出る前に口を出していたと思います。
娘のたどたどしい言葉を待って、ひとつひとつ気持ちを確認する先生の姿も、私にとって大切な学びでした。
この日を境に、娘はカウンセラー室経由で教室にも通えるようになり、そのあとは普通に1人で学校に通えるようになりました。
みんなに助けられた1ヶ月
これを読んだみなさんは、きっと「繊細すぎる娘、大変そう」と思われたでしょう。
私も「これから、大変だなあ」と思っていました。
しかし、前回でも書いたように、現在の娘は全く周囲を気にしなくなりました。
「クラスが静かすぎると落ち着かない」と言うほどにです。
実際には、学年が上がると、小さないじめや友だちとのもめ事はいくつも起こりました。
それでも、カウンセラーの先生や担任の先生と話し合いながら、解決し、乗り越えていきました。
不登校の経験から、何か問題が起きたとき、解決する道筋を考えられるようになったのだと思います。
この不登校の約1ヶ月間は、ここで書き切れないほど大変な時期でした。
それでも、子どもが休んでいる間は、テレビを見たり、宿題をしたり、のんびり一緒に過ごすことができました。
子どもの「疲れた」という言葉は、SOSかもしれません。
この経験以来、しっかり休ませたり、どうすれば解決するか話し合うことにしています。
また、カウンセラーの先生はもちろんですが、他の先生たちも、「先生の元気を分けてあげるね」と言って、いつも娘の手を引いてくださったそうです。
わが家の場合、まわりの理解と手助けを得られて、本当に幸運だったと思います。
ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました。
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ママライタープロフィール
小学6年生の娘を持つママライター(記事執筆時)。
塾講師など教育経験が長い、元大学教員の博士ママ。現在はフリーで活動中。
厳選した蔵書は300冊以上の絵本マニア。
絵本、ボードゲーム、勉強法など、子どもの学習のお悩みや子育てのヒントになる情報を発信しています。