「最近子どもがそっけないな……」「最近子どもの様子が変だな……」と感じたら、思春期の始まりかもしれません。
思春期とはいつ頃から始まるのでしょうか?
この記事では、思春期の時期や思春期の子どもとの接し方などをご紹介します。
\ 子どもの成長に合わせてお部屋を探したい /
思春期とは?いつから始まるの?
「思春期」は自分自身も通った道であり、なんとなくはわかると感じるパパやママも多いのでは。
でも実際はどのようなものなのでしょうか?
昨今と親世代の思春期に違いはないのでしょうか?
ここでは、思春期とは何か、思春期はいつから始まりいつまで続くのかをご紹介します。
思春期とは?
『産科婦人科用語集・用語解説集 改訂第4版』によると思春期は「女性においては第 2 次性徴出現から初経を経て月経周期がほぼ順調になるまでの期間、乳房発育に始まり、陰毛発生、身長増加、初経発来で完成する」とされています。
思春期は精神的や社会的な成長時期のイメージがありますが、定義は生物学的に成熟する期間です。
重要な身体的な変化として、第2次性徴の発現・生殖能の獲得があります。
思春期はいつから始まる?以前より早まっている?
「思春期」は10代に始まるからだの変化の時期を示す言葉として使われてきました。
昨今では、子どもの身体の成長や発育も早く、特に女子は10歳前後で初潮を迎えることも珍しくありません。
女子のほうがやや早く、女児の思春期は8~9歳頃から17~18歳頃まで、男児の思春期は10~14歳頃が一般的ですが、9歳頃から始まることや、16歳頃まで続くことも珍しくないそうです。
身体の発達にともなって、心も発達しますが、精神面での発達時期では、小学校高学年から高校生の年代が思春期にあたります。
以前は一般的に13歳くらいからを思春期としていましたが、昨今では男女の平均として10歳からと考えるのが目安になっています。
思春期前期と思春期後期
思春期の時期は大きく2つに分けられます。
なかでも、性的特徴が顕在化し始める、小学校高学年から中学生前半までを「思春期前期」、中学生前半から高校生まで、社会人になるための最終的な準備の時期が「思春期後期」とされています。
より細かく分けて思春期前期より前を「前思春期」、思春期前期と後期の間を「思春期中期」と呼ぶ時期もあります。
参考:e-ヘルスネット(厚生労働省)|思春期のこころの発達と問題行動の理解
\ 子どもの成長に合わせてお部屋を探したい /
思春期の特徴を理解しよう
子どもが思春期を迎えるとさまざまな問題行動を起こすことがあります。
親が子どもの問題行動に対応するためには、行動の背景にある要因や目標を理解しなければなりません。
ここからは、思春期の子どもへの対応方法をご紹介します。
親から自立と仲間関係の重要性を知る
子どもが思春期を迎えると、親から離れ、自立したいという欲求が高まります。
しかし一方では、親離れに不安を感じるため、仲間と一緒に行動することで安心感を得ようとするのです。
思春期では、親より仲間との関係の比重があがるため、仲間とのトラブルは思春期の子どもの心の発達に大きな影響を及ぼします。
そのため、中学生の不登校の理由として多くなるのが、子ども同士の人間関係であることも覚えておくと良いですね。
問題行動の目的や背景を知る
思春期には、非行やいじめなど、さまざまな問題行動を起こす子どももいます。
子どもがそれまでの発達課題をやり直すために現れたサインの場合もあれば、個人の資質、家庭環境、友人関係などの影響が背景にある場合もあります。
では、子どもが問題行動を起こした時の親の対応としてどのような対応が正しいのでしょうか?
それは、子どもがどうして問題行動を起こしたのか、その背景の理解や、その後の目標を正しく理解しようとする姿勢を見せることです。
子ども自身がどうなりたいのかを知り、親と子が一緒に何ができるのかを問うことが必要になるでしょう。
周囲の適切な対応が大事
思春期を語るうえで、「両価性(アンビバレンツ)」というキーワードが重要になってきます。
両価性とは、親離れするために親に対して反抗や反発をする一方、親離れの不安から、親に甘える仕草を見せるなどの矛盾した態度を指します。
親からの自立と依存の間で揺れる不安定な時期は問題行動につながりやすくなります。
社会生活に支障がない範囲で問題行動を収められるよう、周囲の大人の支援が必要不可欠です。
思春期の子どもとの接し方のコツ
思春期の子どもは、反抗的になったり口数が少なくなったりとデリケートな時期で、良好な親子関係を続けるのが難しくなる場合もあるでしょう。
ここからは、思春期の子どもとの接し方のコツをご紹介します。
いつもと変わらない態度で接する
親への反発が多くなる思春期を迎えた子どもに対して、どのように接すれば良いのでしょうか?
実は、いつもと変わらない態度で接することが大事です。
反抗する子どもを無理やりコントロールしようとしたり頭ごなしに叱ったりするのは控えましょう。
また、過干渉になったり腫れ物に触るように接したりも避けたほうが良いでしょう。
子どもの反発が続けばイライラする日も多いでしょうが、どのようなときでも子どもを受け入れ支える姿勢でいることが重要です。
親が、いつもと変わらず、笑顔で接することを心がけることで、健康な自我同一性を獲得できるようになります。
話しやすく、相談できる雰囲気を心がける
子どもが思春期を迎えたときに対応に困らないように、日頃からいつでも話しやすい、何でも相談できる雰囲気作りを心がけてみましょう。
また、親の思いや考えを一方的に押し付けることはせず、子どもの気持ちも受け止め、話し合う機会を設けることも大切です。
子どもの話や相談事に口を挟みたくなりますが、まずは最後まで話を聞いてから親としてのアドバイスを伝えることがベスト。
一番大事なことは、親はいつでも子どもの味方でいるスタンスを崩さないことです。
親からの支援があるほど、子どもの自尊心も高まって、ストレスは低下するのだそうです。
まとめ:思春期に入ったと感じたら……
思春期は身体も心も急激に大きく変化する時期で、子どもは不安定になりがちです。
また、親離れを始めるとともに、これまでとは違った価値観を身につけていきます。
親子の衝突も多い時期ですが、「思春期が始まったかな?」と感じたら、焦らずいつもと変わらない態度を心がけ、ゆったりと構えてみてくださいね。
賃貸スタイルの「住まいの紹介サービス」では、LINEやチャットでお部屋探しのご相談を24時間受け付けております。
ご家族でのお引越しの際、ぜひお気軽にご活用くださいね。
\ 子どもの成長に合わせてお部屋を探したい /