夏の風物詩の一つ「花火」。
迫力ある打ち上げ花火も魅力的ですが、手持ち花火で遊ぶのも楽しいですよね。
子どもの頃に自宅の庭や公園など、身近な場所で楽しんだ記憶のあるママやパパも多いのではないでしょうか。
しかし近年、禁止されていたり制限があったり、近隣から苦情が来たりするケースもあり、自由に花火ができる場所は限られています。
そこでこの記事では、家族で夏の風物詩を楽しむために、手持ち花火を楽しめる場所や花火を楽しむポイントを解説します。
手持ち花火を楽しむには事前の下調べが重要
公園や海岸では、花火自体を禁止しているところや「〇時まで」のように時間を制限しているところなど、ルールが設けられているのが一般的です。
ただし、全国一律の決まりではなく、基本的には自治体や公園の管理者が独自のルールを設定しています。
自治体によっては、条例で花火をしても良い時間を決めているところも。
手持ち花火を楽しむためには、事前に居住地の条例や公園・海岸など花火ができそうなスポットの情報を調べてルールを確認しておきましょう。
具体的にどのような決まりがあるのか、いくつかの公園、海岸、河川敷のルールをピックアップしてご紹介します。
井の頭恩賜公園(東京都)
日中のお出かけスポットとしての人気もある、東京都「井の頭恩賜公園」では、以下のルールを守れば手持ち花火を楽しめます。
- 爆竹やロケット花火、打ち上げ花火など危険な花火は使用不可
- 花火をしても良いのは6~10月の午後8時まで
- 消火用の水を持参し、ごみは持ち帰る
- 花火ができる場所は指定の5ヵ所のみ
- 野外ステージ東側遊具付近
- 三角広場夕やけ橋南西側園地
- 地域安全センター前池側付近
- 遊びの広場西側園路
- 第二公園広場付近
※出典:
公園からの注意事項 | 井の頭恩賜公園 Inokashira Park 公式ホームページ
河川敷(徳島県)
徳島県では使用許可が必要な場所、立ち入り禁止のエリアを除き、節度を守れば河川敷の利用をOKとしています。
とはいえ、花火は煙や騒音により周辺住民の迷惑になったり、苦情が発生しやすかったりします。
河川敷を利用する際はマナーを守る、周辺に配慮する、ごみは持ち帰る、川を汚さないなど意識しましょう。
場合によっては職員の巡回により自粛を呼びかけるケースもあるようです。
※出典:
河川敷で花火をしてもよいのですか。|徳島県庁コールセンター すだちくんコール
海岸(神奈川県横須賀市)
神奈川県の海岸は原則自由に利用できるため、マナーを守れば手持ち花火は可能です。
ただし、22~翌6時の間は、神奈川県迷惑防止条例第12条に基づき、花火が禁止されています。
また、以下の4ヵ所での花火は禁止です。
- うみかぜ公園
- 海辺つり公園
- 三笠公園
- 観音崎公園
※出典:
海岸で花火をしてもよいか|横須賀市
手持ち花火OKの場所で花火を楽しむためのポイント
近くに手持ち花火OKの場所がある場合は、必要な準備や楽しみ方のポイントもチェックしておきましょう。
花火の準備
花火を楽しむ際は、以下のアイテムを用意します。
- 【必要なアイテム】
- 花火……袋から出しておくと便利
- ライター……柄の長いチャッカマンなどがおすすめ
- ろうそく……バケツ型だと火が消えにくい
- バケツ・ごみ袋……火ばさみや割り箸もあると後片付けがしやすい
- 懐中電灯……ランタンの機能もあるタイプが便利
- 【あると便利なアイテム】
- 虫よけスプレー……虫よけ効果のあるろうそくを利用するのも〇
- 消火スプレー……万が一のときにそなえておくと安心
手持ち花火の楽しみ方
正しい手持ち花火の楽しみ方もおさらいしておきましょう。
- 花火に書いてある遊び方を守る
- 花火は一本ずつ火をつける
- 花火を人や家に向けない
- 燃えやすいものの近くで遊ばない
- 火をつけたあとはなるべく体から離す
- 花火を持つ手の位置に注意する
- 風の強いときは無理に遊ばない
- 水を用意しておく
- 大人と一緒に遊ぶ
- 正しい位置に正しい方法で点火する
- 途中で火が消えても手や顔を近づけない
- 花火をポケットに入れない
- 花火をほぐして遊ばない
注意事項はたくさんありますが、手持ち花火を安全に楽しむために守りたい大切なポイントです。
※出典:
安全とマナー | おもちゃ花火 | 公益社団法人 日本煙火協会
手持ち花火が楽しめる場所
ここからは、手持ち花火が楽しめる場所をいくつかご紹介します。
手持ち花火OKの公園・海岸・河川敷
先述のとおり、手持ち花火であればOKとしている公園・海岸・河川敷があります。
条例や個別の決まりを守って遊べば、家族で手持ち花火が楽しめますよ。
近所に公園がある場合、園内に設置されている看板などに公園利用のルールや管理元が記載されています。
花火に関する記載がないなど、わからないことがあるときは直接問い合わせると確実です。
海岸や河川敷は自治体のホームページをチェックしたり、直接問い合わせたりして確認しましょう。
レンタルスペース・貸別荘コテージ
花火を楽しめる場所が近くにない、一応できることになっているものの周辺に住宅が多くて気が引ける、などのケースもあるかもしれません。
その場合は、手持ち花火OKのレンタルスペースや貸別荘コテージの利用がおすすめです。
花火以外にもバーベキューができる施設やプール付きの施設もあるため、夏休みのレジャーや旅行の一環として花火を楽しめます。
手持ち花火OKの施設なら、ルールを守りつつ安心して楽しめそうですね。
▼手持ち花火ができる場所はココ!花火ができる会場まとめ | スペースマーケット
▼花火ができる貸別荘コテージ311選
自宅の庭
条例で花火禁止の時間帯が設けられている場合でも、自宅の庭や駐車場は私有地なので対象外となるケースもあります。
「自宅の敷地内なら問題はないのでは……?」と感じる方がいる一方、煙や騒音で近所迷惑になると考える方もいます。
よく庭でバーベキューを楽しんでいる、夏になると同じように花火を楽しむなど「お互い様」の雰囲気があれば自宅の庭でも良いかもしれません。
周辺住民との関係性や家族層なども踏まえてよく考え、自宅の庭で花火をする際は常識的な時間帯に周辺に配慮しながら楽しみましょう。
手持ち花火の処分方法
持ち手花火は、楽しく遊んだらごみはすべて持ち帰り処分するのがマナーです。
火が消えたからといってそのまま袋に入れると再び発火する恐れがあるため、しっかり水につけてから捨てましょう。
多くの自治体では、水で十分濡らした状態であれば普通ごみや可燃ごみとして捨てられます。
ただし、通常のごみとは分けて袋にまとめる、少しずつ出す、収集員に手渡しするなど決められているところもあるため、自治体のホームページなどで確認しましょう。
未使用の花火も十分水に浸してから捨てます。
自治体での回収不可、花火業者へ相談など対応はさまざまなので、事前の確認が必要です。
まとめ
手持ち花火を楽しめる場所は年々減ってきているため、事前に自治体や施設の情報を確認しておくことが大切です。
自宅の庭も場合によってはトラブルを引き起こすこともあるため、周囲の状況などを考慮して決めましょう。
とはいえ、手持ち花火OKとしているレンタルスペースや貸別荘コテージなども多く、夏休みのレジャーとして楽しむのもおすすめです。
ルールやマナーを守りつつ、手持ち花火で夏の思い出を増やしましょう。
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