旦那さんが自由に使えるお金はお小遣い制にしている家庭も多いのではないでしょうか?
毎日家計をやりくりしているママにとって、他の家庭では旦那さんにどれ位お小遣いを渡しているのか、気になるところですよね。
そこで今回は、旦那さんのお小遣いの平均額や内訳、収入に対する金額の目安など、旦那さんのお小遣い事情を詳しく紹介します。
旦那さんのお小遣いはいくら?
旦那さんのお小遣いの一般的な金額はいくら位なのでしょうか?
まずは株式会社UOCCの女性向けメディアが2021年5月におこなったアンケート「Spicomi調査」の結果をもとに、旦那さんのお小遣いの平均額を紹介します。
参照:Spicomi|【TV掲載】旦那のお小遣いの平均金額相場は?夫と妻でどのくらい違う?
株式会社UOCC
お小遣い制の家庭はどのくらい?
20〜60歳の既婚者500名(44.4%は専業主婦の家庭)におこなったアンケート調査によると、「夫はお小遣い制ですか?」の質問に対して、「はい」と回答した人の割合は45.2%という結果に。
お小遣い制を導入している家庭は、全体の半数近くを占めることがわかりました。
また、「妻はお小遣い制ですか?」の質問に対しては、約3割の方が「はい」と回答しています。
「お小遣い」と聞くと、つい旦那さんの方ばかりに目がいきがちですが、家庭によっては奥さんもお小遣い制でやりくりをしているケースがあるようですね。
旦那さんのお小遣い平均は?
アンケートによると、旦那さんのお小遣いの平均額は「30,053円」という結果に。
一方、奥さんのお小遣いの平均額は「19,697円」で、各家庭のお小遣いは旦那さんの方が1万円近く多いことがわかりました。
ただし、旦那さんのお小遣いには勤務中のランチ代などが含まれているケースが多いため、奥さんよりもお小遣い額が多いからといって、一概に自由に使える金額が多い、というわけではないようです。
【世帯年収別】旦那さんのお小遣い平均額は?
上記では旦那さんのお小遣いの平均額を紹介しましたが、お小遣いの額は世帯年収によってかなり差が出ます。
世帯年収別に旦那さんのお小遣いの平均額をみてみると、下記のような結果になりました。
- 【世帯年収300万以下】:22,917円
- 【世帯年収301〜500万】:25,375円
- 【世帯年収501〜700万】:30,026円
- 【世帯年収701〜900万】:37,000円
- 【世帯年収901万以上】:39,808円
世帯年収が上がることに比例して、お小遣いの金額も上がることがわかりますね。
奥さんにお小遣い制を導入してる家庭も同様に、世帯年収が上がれば上がるほど、奥さんのお小遣い額も高くなるようです。
【家族構成別】旦那さんのお小遣い平均額は?
アンケートによると、旦那さんのお小遣いの平均額は、家族構成によっても若干異なるようです。
- 【共働き子どもあり】:31,552円
- 【共働き子どもなし】:29,857円
- 【専業主婦子どもあり】:28,706円
- 【専業主婦子どもなし】:29,579円
最も額が多かったのは、「共働き子どもあり」の家庭という結果に。
専業主婦家庭が共働き家庭よりもお小遣いが減る傾向にあるのは、専業主婦家庭の平均年収は共働き家庭の平均年収よりも低いケースが多いことが影響していると考えられます。
とはいえ、額面だけをみてみると数百円〜数千円程の差なので、共働き家庭か専業主婦家庭かによって、旦那さんのお小遣い額が大幅に変わるということはあまりなさそうです。
【年代別】旦那さんのお小遣い平均額は?
次は年代別に旦那さんのお小遣いの平均額を紹介します。
- 【20代】:26,750円
- 【30代】:24,649円
- 【40代】:33,691円
- 【50代】:34,000円
20〜30代の若い世代は、40〜50代の世代よりも月の手取り額が低い傾向にあるため、お小遣いの額もやや少なめという結果に。
一方、奥さんにもお小遣い制を導入している家庭では、40代の奥さんのお小遣い額が最も低い結果となりました。
その理由として、この年代の方は小学生くらいの子どもを抱えている家庭が多く、教育費にお金がかかることが大きな要因として考えられます。
【地域別】旦那さんのお小遣い平均額は?
次は、地域別の旦那さんのお小遣いの平均額も紹介します。
- 【東京都】:39,000円
- 【東京都市圏(東京以外)】:30,294円
- 【それ以外】:28,787円
地域別にみてみると、東京都に住んでいる旦那さんのお小遣いが最も高いという結果に。
東京都は世帯年収が他の地域よりも高いため、そのことがお小遣い額にも影響しているものと考えられます。
ただし、東京都はその分家賃や物価などの生活コストも高い傾向に。
「お小遣いの額が多い=自由に使える額が多い」というわけではないという点に注意しましょう。
お小遣いは給料の何割?理想は?
旦那さんのお小遣い額は、給料の何割程度にすると良いのでしょうか?
こちらでは理想的な割合を紹介するので、自身のご家庭と照らし合わせてみてくださいね。
月収(手取り収入)の1割が理想
旦那さんのお小遣い額は、「月収(手取り収入)の1割ほど」が理想といわれています。
つまり、月の手取りが30万円の場合は、旦那さんのお小遣いは3万円が理想的な額ということになります。
とはいえ、この数字はあくまで理想でしかありません。
旦那さんがハードな働き方をしていたり、子どもが増えて家族構成が変わったりした場合などは、その都度柔軟にお小遣いの金額を見直していくことが大切です。
ボーナスはどうする?相場は?
ボーナス月の旦那さんのお小遣いはどうするべきか気になるところですが、大半の家庭では「ボーナスからはお小遣いは渡さない」としていることが多いようです。
渡す場合でも相場は5万円以下で、ボーナスだからといって旦那さんのお小遣いが大幅に上がる、ということはあまりない傾向に。
ボーナスはそのまま貯金に回したり、月々の家計の補填として使用したりする家庭が多く、その他にも教育費やローンの支払いなどに充てる家庭が多いようです。

お小遣いの内訳は?何に使う?
一口に「お小遣い」といっても、どの範囲の出費分までを旦那さんのお小遣いとするかは、各家庭によって異なるでしょう。
次は新生銀行が20〜50代の有職者の男女約2,700名を対象にしておこなった、「2022年会社員のお小遣い調査」の結果をもとに、各家庭のお小遣いの内訳を詳しく紹介します。
参照:新生銀行|2022年 会社員のお小遣い調査 詳細レポート
昼食代込みの場合は使い道のトップに
アンケートによると、お小遣いの使い道トップ3は下記の結果となりました。
【男性】
- 昼食代:42.5%
- 携帯電話代:27.0%
- 嗜好品代:21.7%
【女性】
- 昼食代:34.7%
- 身だしなみのための費用:33.3%
- 携帯電話代:30.8%
男女どちらも、昼食代が最も高い割合を占めています。
昼食代込みのお小遣いをもらっている男性の約7割近くは、毎月何らかのやりくりを実施しているようです。
そのなかでも最も多いやりくり術が、昼食費を安くすること。
多くの男性が日々の出費のなかでも一番調整しやすい昼食費を抑えることで、自由に使えるお金をどうにか捻出しようとしているようです。
また、昼食代の必要額は毎月平均9,496円ということも明らかになりました。
車・ガソリン代は含める?
男性のお小遣いの出費で、出費額が多い項目トップ3は下記の結果となりました。
- 携帯電話代:81.9%
- 昼食代:81.6%
- 車関係・ガソリン代:62.4%
お小遣いのなかから車の維持費やガソリン代を捻出している方が多いようですが、車関係の出費は家計のなかでも多くの割合を占めるものです。
できれば車関係の出費はお小遣いとは別にして考え、ガソリン代や車のメンテナンス代、車検代や駐車場代などは、「車費」として家計に組み込んだほうが良いでしょう。
ただし、車をほとんど使用せず、たまに趣味として利用する程度であれば、車関係の出費は旦那さんのお小遣いからまかなっても良いかもしれませんね。
必要経費と自由費の割合は
昼食代や車関係の費用のほか、家庭によっては飲み代や交通費、美容品代や趣味の費用など、あらゆる項目をお小遣いに含めていることがあります。
お小遣いの使い道をすべて旦那さんの裁量に任せていて、旦那さん自身がそれに不満を感じていなければ特に問題はありませんが、何かしらの不満を抱えていそうな場合は、夫婦でお小遣いの内訳をよく話し合った方がいいでしょう。
例えば、昼食代や携帯電話代、ガソリン費などは「必要経費」としてお小遣いとはとらえず、嗜好品代や交際費などの「自由費」のみをお小遣いとして考えるようにすれば、旦那さんのお小遣いを丁度良い金額に設定できるはずです。
その場合、必要経費に上乗せする自由費(お小遣い)は、月収の5%以下にするよう管理するのが理想的とされていますよ。
まとめ:定期的に夫婦で話し合って
旦那さんのお小遣いをいくらにするか、どこまでの出費をお小遣いに含めるべきなのかなど、旦那さんのお小遣いに関する話題は何かと夫婦で揉めがちなもの。
毎月気持ち良くお小遣いを渡すためにも、旦那さんのお小遣いは夫婦で都度しっかり話し合い、お互いに納得のいく額に設定することが何よりも大切です。
今回紹介したデータも参考にしながら、旦那さんのお小遣いの額や内容をぜひ今一度じっくり考えてみてくださいね。