梅雨も明け夏本番。
この時期、学校から配布されるシラミについてのお便りを見たことはありませんか?
シラミという言葉は知っていても、シラミがどういうものかはよく知らない人も多いのでは?
今回は、子どものシラミ駆除の仕方や対処法について紹介します。
子どものシラミとは?
シラミには以下の3種類があります。
- アタマジラミ
- コロモジラミ
- ケジラミ
その中でも12歳以下の子どもに発生しやすいのがアタマジラミです。
ではアタマジラミはどうやって感染するのでしょうか?
頭部の接触で感染
感染する原因としては、アタマジラミに感染している人の頭と接触をすることで感染します。
また、感染している人が使用したタオルや枕、帽子やクシを共有することでも感染します。
頭をよく洗わず不潔にしていると感染するイメージがありますが、決してそうではありません。
毎日、洗髪をしてきれいにしていても、アタマジラミになる可能性があるのです。
おもな症状は頭のかゆみ
アタマジラミのおもな症状は、地肌のはげしいかゆみです。
幼虫や成虫が頭皮から血を吸うことで、かゆみとなって現れます。
また、毛髪に産卵をし、1週間ほどで孵化して約2週間で成虫になります。
これを繰り返すことで卵がどんどん増えていくのです。
あまりのかゆさに掻きむしり傷口から細菌が入ると、発熱などの症状がでることもあるので注意が必要です。
子どものアタマジラミの見分け方
シラミは早期に発見することが大切です。
とくに幼稚園や学校からシラミに関するお知らせが来たときは、子どもの頭皮をチェックしましょう。
ここではチェック方法について紹介します。シラミなのか判断に迷ったときに参考にしてください。
成虫の見つけ方
アタマジラミの成虫は体長が約3〜4mm程度で全体が灰白色です。肉眼でも確認ができます。
頭皮から血液を吸うのでじっとしていることが多く、ノミのように飛んだり跳ねたりはしません。
子どもの髪の毛をかき分けながら探してみてください。頭頂部や耳の後ろは念入りに。
動く虫をみつけたら、シラミの可能性が高いです。
もし見つからない場合は、次に説明する卵を探してみましょう。
卵の見つけ方
次に、卵を探してみましょう。髪の毛に白っぽいフケのような大きさのものが付着していないかみてください。
白っぽいものを見つけて、フケか卵か見分けがつかないときは、指先でつまんで髪の毛からすーっと取り除いてみてください。
簡単に取り除くことができればフケであり、つまんでもなかなか取れないものは卵の可能性が高いです。
とくに、耳の後ろの生え際などは卵が集中していることが多いので、白っぽいものが付着していないかチェックすることも、シラミを見つける手がかりになります。
アタマジラミの駆除方法について
シラミを見つけたら、駆除をしなければなりません。
しかし、シラミかどうか診断がつかないことも。
先ほどのシラミの見つけ方でいくつか当てはまることがある、そして幼稚園や学校からのシラミについてのお便りや、まわりでシラミになった話をもとに判断してください。
筆者の経験上、なるべく早く駆除をするためにも、少しでも当てはまることがあれば薬局に直接シャンプーを買いに行くのがおすすめです。
シラミ駆除専用シャンプーを使う
シラミ専用シャンプーで髪の毛を洗い、成虫を駆除します。
シラミ駆除専用の「スミスリンシャンプー」を使います。ドラックストアや薬局で購入が可能です。
もし店頭で探しても見つからないときは、レジ窓口などで聞いてみましょう。
レジ後ろのお薬棚から商品を出してくれる場合もあります。
シャンプーは2日おきに使用します。くわしくはパッケージの使用方法を確認してください。
専用のくしで卵を取り除く
卵は洗髪しただけでは取り除くことができません。
また、普段使用しているクシでも、なかなか取れません。
そのため、シラミ専用の目の細かいクシで髪の毛をとかし、丁寧に卵を取り除きましょう。
スミスリンシャンプーにもクシがついていますが、目の細かいシラミ専用のクシを使用するとなおよいです。
アタマジラミの幼虫や成虫、卵はすぐに駆除されるわけではありません。
完全に駆除できるまで1〜2週間はかかります。
スミスリンシャンプーで洗髪をし、専用クシで卵を取り除くという作業を根気よく行うことが大切です。
寝具やタオルは分けて洗濯する
感染している人が使用した衣服やタオル、枕などは、55℃以上のお湯で10分程度つけて処理をします。
そのあと、ほかの家族と分けて洗濯をしてください。
子どもと同じ布団で寝ている親も、シーツや枕などからうつる可能性があります。
親も念のためにスミスリンシャンプーで洗髪しておくとよいでしょう。
わが子(娘)のシラミ体験談
ここからは、わが子(娘)がシラミになったときの体験談について紹介します。
きっかけはお友達との会話から
娘が小学1年生、プールが始まったころの話です。
学校から帰宅後、娘が「〇〇ちゃん、シラミになったんだって」とクラスのお友達がシラミになった話をしてくれました。
そのときは「そうなんだね〜」とさらっと返事を返したものの、娘の髪の毛が気になってチェックしてみることに。
フケっぽいものがあるけど、娘もかゆくないと言っているし、様子をみることにしました。
その晩、お風呂上がりに娘の髪の毛をドライヤーで乾かしていると、頭頂部付近で何か動くものを発見!
乾かしていた手を止めて、髪の毛をかき分けてみると、半透明な虫を見つけました。
シラミ?と思いながらも判断がつきません。
ネットで画像を探し、見つけた虫と照らしあわせてみると、やはりシラミのようでした。
改めて娘の頭をよくみてみると、フケのような白いものが髪の毛にたくさんついていて、とくに耳の後ろあたりに多くありました。
どうしよう?!ネットで調べて薬局へ
「シラミ???」一瞬、どうすればいいのか思考が止まりました。
まわりのママ友からはシラミの話は聞いたことがないし、まさが自分の子どもがシラミになるとは思ってもいなかったので、どうやって対処するかもよくわかりません。
また、夜に判明したので病院へも行けず、このままの状態なのも落ち着かないので、シラミについてネットで詳しく検索してみることに。
薬局で購入できる、駆除専用シャンプーがあることを知り、閉店ギリギリに薬局へ駆け込みました。
購入後、すぐにシャンプーをしました。
洗髪後、専用のクシで卵を取り除くのですが、一度ではなかなか取りきれません。
それから毎日、朝と帰宅後、お風呂上がりなどに専用のクシで卵をまめに取り除きました。
10日間ほどして卵が見つからなくなったときは、とてもほっとしました。
実際になってみて気づいたこと
シラミについてはママ友同士でも話しにくい話題なのか、あまり情報共有される機会が少ないように感じます。
低学年までは親が髪の毛をきちんと洗ってあげる、もしくはよく乾かしてあげるなどをした方がよさそうです。
その際に親が髪の毛をチェックすることで、早期に発見ができます。
当時、娘が髪の毛を背中あたりまで長くしていたので、駆除する際のシャンプーや卵の除去がとても大変でした。
低学年の子どもは、まだ自分で髪の毛の管理ができないので、短くしていてもよいのかなと感じました。
実際、シラミになって駆除したあとに、娘の希望で髪の毛を短くしました。
娘もシラミになったことがとても嫌だったようです。
また、今までは髪の毛を不潔にしていたらシラミになるというイメージがあり、プールの時期に幼稚園や小学校からシラミのお知らせプリントが来ても、気に留めることはありませんでした。
しかし、誰にでもなる可能性はあるということを意識しておくことが大切です。
まとめ:シラミの駆除や対処法について知っておこう
我が子がシラミになるとあわててしまい、どうしていいのかわからなくてパニックに。
落ち着いて対処できるように、シラミの駆除や対処法を知っておくことはとても大切です。
誰でもなる可能性はあるということを意識し、常日頃からチェックをするようにしましょう。
【ライター プロフィール】
-sono-
高1の長男を筆頭に3児を子育て中のママです。
春からお弁当作りがスタートしたので、時短&簡単レシピに興味があります。
趣味はフルート。もう少し子育てに余裕ができたら、以前習っていたフルートのレッスンを再開したいです。