色覚異常という言葉を聞いたことがありますか?
視力は正常でも、色が他の人と違って見える症状のことで、一定数存在すると言われています。
子どもの色覚異常は生まれつきのため、自覚症状がなく気づかないまま大人になる人もいます。
今回は、色覚異常の子を持つ筆者が、もしも子どもが色覚異常だったらどのように対応したらいいのか、また、注意するポイントを紹介します。
体験談も交えてご紹介しますので、少しでも心当たりがある方はぜひ参考にしてくださいね。
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ママライタープロフィール
21歳の息子、19歳の娘、14歳の息子を持つママライター。(※原稿執筆時)
知的好奇心を満たしてくれるものが大好物。
子供たちの影響でアニメにも興味あり。苦手なのは計算と掃除。
色覚異常とは
日本人の男子で5%、女子で0.2%に見られるといわれる色覚異常。
【参考:色覚異常について メディカルノート】
男子40人のクラスに2人はいる計算になりますので、意外と多いことが分かります。
色覚異常になってしまう原因や、実際にどのように見えているのかを調べてみました。
原因は?
子どもの色覚異常は先天性つまり、生まれつきです。
生まれつき色覚異常の場合、原因は遺伝といわれています。
また、男子に割合が多いのは性染色体が関係しているとのこと。
【参考:色覚異常について メディカルノート】
自分自身は正常でも、両親やきょうだいに色覚異常が疑われる場合は、子どもに遺伝しているかもしれません。
筆者は幼いころ、兄と色の見え方で食い違った記憶があり、もしかしたらとひそかに気になっていました。
どのように見えているのか
どのように見えているのかを知りたくて、色覚異常の息子に質問してみました。
個人差はあるようですが、息子の場合は濃い緑は黒に見えているようです。
また、くすんだ水色が灰色に見えることも教えてくれました。
ただ、黒板に書かれた赤チョークの字はきちんと見えるそうで、学校の授業で困ったことはないそうです。
ひとつ心配なのは、肉に火が通ったかどうかが判別できないこと。
しゃぶしゃぶ鍋のときは、必ず「この肉大丈夫?」とたずねてきます。
もしかして色覚異常?と思ったら
自分自身やパートナーが色覚異常、または両親やきょうだいなどに色覚異常の疑いがある場合は、一度確認してみることをおすすめします。
また、子どもと話していて色の見え方がちょっと違うなと感じることがあれば、確認しておいたほうがいいでしょう。
気がかりなままにしておくよりも、きちんと現状を知り対応することが大切だと思います。
まずはセルフチェック
スマートフォンで色覚テストと検索すれば、簡単にチェックすることができます。
【参考:色覚テスト】
数字や絵を見てどのように見えるかを答えるだけなので、4〜5歳くらいの小さな子どもでも答えられると思います。
1分程度ですぐに終わるので、ゲーム感覚で調べることができます。
我が家でもテストしてみましたが、筆者は正常、息子は色弱という判定になりました。
眼科で色覚の検査を受ける
セルフチェックで色弱などの判定が出た場合は、眼科で検査を受けることをおすすめします。
なぜなら、検査を受けてはじめて知った情報もあり、子どもが大きくなる前に検査を受けておいて良かったと思えるからです。
とはいえ、実際に眼科で検査をするきっかけになったのは、息子が小学校3年生のときに学校から持って帰ってきたお知らせプリントでした。
学校では検査をしないので調べたい人は各自で眼科に行ってください、という内容でした。
ひそかに気になっていた筆者は、子どもを連れて眼科へ行くと、やはり色覚異常という診断が出されました。
やっぱり…という気持ちになりましたが、子どもは何も思っていない様子で少しホッとしました。
また、診断はありましたが治療という話は出なかったので、色覚異常というのは治療の必要がないのだろうと判断しました。
色覚異常とわかったら注意すること
子どもが色覚異常だと診断されると、心配な気持ちになってしまいますよね。
しかし、現在中学生の息子は、これまで特にトラブルや困ったことはない様子。(*原稿執筆当時)
強度の色覚異常でなければ、心配しすぎなくてもいいと思います。
ただ、いくつか注意したいポイントがありますのでご紹介しますね。
学校に報告する
色覚異常の診断を受けたら、学校の先生に報告しておきましょう。
我が家では、新学年に変わるときに提出する健康調査票などにも、記載するようにしています。
また、本人が自覚することは大切ですが、先生や周りの子と食い違うことで、トラブルが起こる可能性もあります。
息子の場合、今までトラブルは一度もなかったそうですが、トラブルを未然に防ぐためにも、念のため先生には伝えるようにしています。
色覚異常者の職業制限について調べる
眼科で検査を受けたあと、はじめて職業の制限があることを知りました。
航空機のパイロットや電車の運転士などの職業は、採用の段階で検査があるようなので確認が必要です。
また、自衛隊など直接色に関係ないように思える仕事でも、就職はできたとしても、実際に仕事をするうえで困難が生じる可能性があるようです。
その意味でも、なりたい職業を真剣に考える前に色覚異常かどうかを確認しておくことは、とても大切だと思います。
時期を見て、本人にも職業に制限があることをきちんと伝えましょう。
子どもへのサポート
筆者は息子に対して、色覚異常は個性だと話しています。
色の見え方が少し違うだけで、日常生活においては特に支障はなく、本人は色覚異常だと負い目を感じたり、不満を抱いている様子もありません。
そのため、普段は特に意識することもないのですが、お肉の焼き加減がわからない時だけ、サポートしています。
必要なときだけ意識して、本人に合った適度なサポートができるといいですね。
まとめ
「異常」と聞くと、この子は普通と違うんだと落ち込んでしまうかもしれません。
しかし最近は、多様性が受け入れられる風潮が高まっています。
マイナスの見方をプラスに変えて、前向きに明るくとらえてみましょう。
個性として前向きにとらえよう
生まれつき運動神経のいい子や背の高い子など、人それぞれに個性や特徴があります。
色の見え方が違うのも、そのような個性の一つといえるのではないでしょうか。
また、筆者の家系からの遺伝で間違いないと思いますが、考えても仕方のないことと割り切っています。
幸い、息子は人と違うことを気にしないタイプ。
「あなたにしかできない色の組み合わせがあると思うよ」と言うと、少し嬉しそうでした。
まず、親が色覚異常に対してネガティブな印象を持たず、子どもの一面としてありのまま受け止めてみましょう。
そうすれば、子どもも自分の個性として、前向きにとらえられると思います。
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