1歳児ができることって?1歳児の発達の目安が知りたい!

野原の親子

1歳の一年間で、赤ちゃんはめざましく成長します。

一人で歩き、言葉を話し、記憶力や好奇心が発達。

豊かな感情表現がかわいらしい一方で、イヤイヤと激しい自己主張もするようになり、ママパパは大変なことも……。

この記事では、身体的・認知能力的・社会的と、三つの面に分けて1歳児の発達の目安を紹介します。

ママパパの役割や、1歳児の育児で気を付けるポイントも解説していきます。

※発達の目安は、以下のウェブページを参考にまとめています。
東京都教育委員会 就学前教育カリキュラム改訂版 <0歳児から2歳児の発達過程>

※各パートに、筆者であるママライターの手帳から、実体験として当時のメモを載せています。

小さい子の発達には個人差がありますので、月齢などはあくまで一例としてごらんください。

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ママライタープロフィール

emi

福岡市在住、中学1年生の子どものママ(※原稿執筆時)。
テレビドラマやBTS、日本史のオタク気味な雑食ライター。
書くこと、聞くこと、しゃべることが大好きで、子育て中のママたちをはじめ、多様な人々のインタビュー記事を作る活動もしています。
みなさん、Speak Yourself しましょう!

1歳児の身体的な発達

歩行や、手先の動き、言葉の発語など、身体的な面の発達を紹介します。

つかまり立ちや伝い歩き、1人で歩くことができる

1歳前後から足がしっかりしてきて、つかまり立ちや伝い歩きを始めます。

最初の一歩が出ると歩くのに夢中になり、やがてハイハイが消えていきます。

歩行が安定してくるにつれ、段差を上り下りしたり、高いところによじのぼったりし始め、走るのも上手になっていきます。

・ソファのそばで2,3歩歩き、「キャーッ」とニコニコしながらソファに倒れ込む。(1歳1ヵ月)

・歩くのが上手になり、自由になった両手におもちゃをもって歩くのがブーム。(1歳2ヵ月)

・手すりがあると、膝をつかずに階段を上り下りできる。(1歳6ヵ月)

手先や指で細かい動きができる

積み木を積んだり、小さいものをつかんで穴に入れたり、絵本を1ページずつめくるなど、目と手を協応させた動きができるようになります。

ティッシュペーパーを箱からすべて出したり、クレヨンやペンで家具や壁にぐるぐると落書きをしたりして、ママパパをびっくりさせたりもします。

・マグネットを冷蔵庫に付けたり取ったりして遊ぶ。(1歳3ヵ月)

・前開きのパジャマや肌着のスナップボタンを自分で外せるようになり、ちょっと目を離すとおむつ1枚の姿になっている。(1才7ヵ月)

・チューブの蓋を回し開けて靴墨を指につけ、ほっぺに塗って遊んでいた。(1才9ヵ月)

発語が盛んになる

「ぶー」「あばば」など、”喃語”(なんご)と呼ばれる発声から、意味のある言葉の発語になっていきます。

「マンマ」の一単語で「ごはん、もっとちょうだい」という要求を表す”一語文”から、「ちゅるちゅる ちょうだい」など二つの単語から構成される「二語文」も出てきます。

1歳後半になるとたくさんおしゃべりする子もいますが、個人差が大きい領域でもあります。

・語彙が増えてきた。あっぱ(葉っぱ)、ちょーちょ(蝶)、シュー(すべり台)、ちゃー(お茶)、ヨート(ヨーグルト)、あんよ(足)、ポンポ(おなか)、ぼーし(帽子)、あーばーし(歯ブラシ)、ゲオ(かえる)、のんのん(乗る)、ちゃんこ(座る)、あった など。(1歳10ヵ月)

・「あえー?(あれー?)」、「やったー!」、「おいしー」などタイミング良く言う。(1歳11ヵ月)

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1歳児の知識や認知能力の発達

収穫する女の子

好奇心や記憶力など、認知能力の面での発達を紹介します。

好奇心が旺盛になる

歩き回って行動範囲が広がったり、手と目を協応させた動作が上手になるにつれ、好奇心もぐんぐん育ちます。

身の回りをよく見て関心を持ち、何にでも触れたり、口に入れたりしてみます。

ママパパは目が離せなくて大変ですが、こういった探索活動は1歳児にとってとても大切なものです。

・飛行機が通ると、頭上を見上げて指をさし、「お、おー」と教えてくれる。(1歳4ヵ月)

・ママがトイレに行くと必ずついてきて、ドアを開ける。(1歳8ヵ月)

・外に行くと、しゃがみこんで地面をじーっと観察。たんぽぽの綿毛をふーっとしたり、草花をつんで(ちぎって)集めたり、「ありさん!」と指さしたり。(1歳11ヵ月)

ものの名前を覚える

身の回りの人やものの名前を覚えていきます。

1歳の誕生日頃には、自分の名前を呼ばれると振り向いたり、身近な人やものの名前を聞くと、探すようにあたりを見まわしたりします。

本人の口からも人やものの名前が出てくるようになり、家の中で自分に関係のあるものや、絵本に描かれているものの名前のほとんどを理解できるようになります。

・ママがお絵描きボードに車を描くと「ぶっぶー」、鳥は「ぴぴぴ」、象は「ぱおー」など、絵の名前を言う。(1歳9ヵ月)

・ぬいぐるみになりきって「おててをよしよしして」と言うとぬいぐるみの手を撫でる。あんよ、耳、頭、お口も、言うと撫でてくれる。(1歳10ヵ月)

ものを記憶したり、簡単な物まねができる

着替えやごはん、お風呂など、日々繰り返し行うことは、順序や使う道具をしっかり理解しています。

お友だちの家や病院など、何度か行った場所も覚えていて、喜んだり嫌がったりなどの反応をすることもあります。

また、歌に合わせたジェスチャーや、家族がよくする動作を上手に真似して驚かせたりもします。

・よく読み聞かせている絵本のフレーズをママが口にすると、立ち上がって本棚からその絵本を取り出し、もってきた。(1歳5ヵ月)

・ヘアブラシをもって自分の頭をなでる。爪切りを自分の足の指に当てる。ボディタオルに石鹸をこすりつけるなど、大人と同じ動作をしてみせる。(1歳7ヵ月)

1歳児の社会的な発達

原っぱにいる子ども2人

感情の理解や表現、周りの人との関わりなど、社会的な面の発達を紹介します。

他の子どもや大人と関係を構築できる

「はい、どうぞ」「ありがとう」、「バイバイ」など、身近な大人とのやりとりを楽しむようになります。

他の子どもと手をつないだり、しぐさや行動をまねたりもし始めます。

一緒に楽しむこともありますが、おもちゃの取り合いや順番の混乱など、些細なことで泣いたり怒ったりもします。

・公園が大好きで、他の子のボールやおもちゃにもどんどん手を出す。大人がフォローしてあげると、一緒に楽しく遊べることも。(1歳6ヵ月)

・お友だちと追いかけっこするようになった。楽しそうにキャーキャー叫びながら走る。(1歳8ヵ月)

感情を理解したり、表現できる

生理的な快・不快だけでなく、さまざまな感情を表すようになります。

うれしいときははしゃいだり、逆に、思い通りにいかないときは激しく泣いたり「イヤイヤ」と言うことも増えるでしょう。

他の人の感情にも気付くようになり、泣いている子の顔をのぞき込んだり、頭をなでてあげたりもします。

・うれしいとき、ニコニコ笑いながら手をパチパチと叩く。(1歳3ヵ月)

・嫌がるときの意思表示が激しい。大声で叫び、体をよじり、足をじたばたさせる。(1歳6ヵ月)

自己主張をできるようになる

はっきりした発語が出る前から、いろいろな方法で意思表示をします。

ほしいものを指さしたり、イヤなときは首を横に振ったり、頑として大人の言うことを聞かなかったり。

歩いたり手先が器用になるにつれ、自分でやろうとすることも増えてきます。

・公園に着くと激しく遊ぶのに、行き帰りに歩くのは嫌がってすぐに抱っこをせがみ、抱っこから下ろすと号泣。(1歳6ヵ月)

・ママが食べさせようと「あーん」としても首を振って拒否。「スプー(スプーンに乗せて)」と主張し、乗せてあげると満足げに自分で食べる。(1歳9ヵ月)

1歳児育児におけるママパパの役割

日々成長する1歳児との生活。ママパパはどんなことに気を付ければよいでしょうか?

生活リズムを整える

子どもの心と体の成長にとって、食事、睡眠、排泄など、生活のリズムが整うことはとても大切です。

”朝起きたら濡れタオルで顔を拭く”、”手を洗って、椅子に座り、「いただきます」をしてからごはんを食べる” など、日々同じ流れを繰り返すことが子どもの安心感につながり、その中で言葉や動作、社会的なルールも学んでいきます。

子どもの気持ちを受け止めて

甘えたり、言葉のやりとりをしたがったり、好奇心旺盛に動き回ったりと、さまざまな感情や欲求をもつようになります。

ママパパに温かく受け止められる心地よさ、信頼感を育てましょう。

思い通りにならないときは激しく泣いたり怒ったりして、ママパパを困らせることも多くなりますが、言葉だけで言い聞かせるより、まず子どもの気持ちを受け止めてあげると、情緒の安定につながります。

たくさん動いて、遊ばせて

歩いたり、段差を上り下りしたり、しゃがんだりジャンプしたりする全身運動。

握ったり、つまんだり、ちぎったりする指先の運動。

また、大人や友だちとの、言葉やものを介したやりとりや、水、土、木の葉や石などの自然物に触れるなど、1歳児には、楽しいこと、やりたいことがいっぱいです。

心と体をたくさん使い、五感を十分にはたらかせる経験をさせてあげましょう。

おわりに

青空の下の家族

この記事では、1歳児の発達の目安を紹介しました。

目を見張るほど大きな成長を遂げる一年間。

かわいらしい反面、ママパパにとっては大変なときもあるでしょう。

ママパパだけで抱え込むことなく、保育園や地域、お友だちなど、周囲に頼ったり相談したりしながら、子どもの成長を見守れるといいですね。

1歳児の言葉の発達についてまとめた記事もありますので、参考にしてみてください。

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