食欲、芸術、読書に芸術とさまざまな秋がありますが、子どもにとって秋といえばどんぐり。
ありとあらゆる子どもの持ち物から現れ、捨てようとしようものなら「宝物だからダメ!」と怒られる“あの”どんぐりの季節です。
洗濯をしようとしてポケットから大量のどんぐりが出てくると正直困りますよね。
邪魔だから本当は捨ててしまいたいけれど、子どもが悲しむ顔を見るのはちょっと……という優しいママやパパのために、せっかく集めたどんぐりを使ってできる工作のアイデアと下処理の方法を紹介します。
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どんぐりの下処理方法
どんぐりに関する不安といえば「虫が出てくるのでは?」という点ではないでしょうか。
どんぐりにはゾウムシやハイイロチョッキリが卵を産み付けるため、拾ってきたままではいずれ中から幼虫が出てくる可能性があります。
根本付近に小さな穴が空いていればゾウムシ、枝付きのどんぐりには高確率でハイイロチョッキリの卵や幼虫がいるため下処理が必要です。
あらかじめ穴が空いていないどんぐりを選別するのも良いですが、コナラやクヌギのドングリはほとんどに虫がいるという研究もあります。
選別にとても手間がかかる可能性が高いため、以下の方法で中の虫が出てこないよう処理したほうが簡単です。
どんぐりを水洗いして選別
まずは、穴があいているもの、芽が出ているもの、割れているものなどを取り除いておきましょう。
そして、拾ってきたどんぐりに虫がいるかどうか簡単に選別したい場合は、水に浮かべてみましょう。
数時間浸けていると中が詰まったどんぐりは下に沈みますが、虫がいるどんぐりは浮かんでくる可能性が高いので選別できます。
ただし、必ずしも浮かんできたどんぐりには虫がいる、沈んだどんぐりにはいないとは限りません。
沈んだどんぐりのほうが虫がいない可能性が高いものの確実ではないため、続けて煮沸や冷凍で中に潜んでいる虫が出てくるのを封じ込めましょう。
煮沸する場合は水につけたどんぐりをそのまま使えますが、冷凍する場合はしばらく乾燥させたほうが割れを防げます。
どんぐりを煮るか冷凍する
どんぐりの中にいる虫は、煮沸もしくは冷凍すると完全に出てこなくなります。
煮沸の方法は「水からどんぐりを入れ、沸騰後3分程度煮る」だけ。
急激に温度を変化させると、どんぐりが割れてしまうので、必ず水から入れてください。
小さいどんぐりなら3分程度で良いですが、大きいどんぐりは5~7分程度加熱が必要です。
長く煮過ぎると割れてしまうので、煮沸時間は10分以内にします。
冷凍する場合は「冷凍庫で2週間」が目安です。
水洗いしたどんぐりをしばらく乾燥させたら保存バッグに入れ、そのまま冷凍庫で2週間程度冷凍します。
冷凍でどんぐりの中の虫を封じるのは時間がかかるため、最低でも1週間程度は冷凍が必要です。
どんぐりを乾かす
煮沸もしくは冷凍でどんぐりの中の虫を封じ込めたら、しっかりと乾燥させて割れやカビを予防します。
どんぐりをザルや新聞紙などの上に広げ、風通しの良い日陰に置いて1週間程度乾燥させましょう。
室内は乾燥しやすくどんぐりが割れやすいため、屋外で乾燥させるのがおすすめ。
また、強い熱を加えると割れてしまう可能性があるため、ドライヤーや乾燥機などは使わないほうが良いでしょう。
必要な乾燥期間はどんぐりの水分量によって変わるため、状態を見ながら最低でも2〜3日程度は乾燥させます。
ちなみに成熟したての瑞々しいどんぐりを標本にする場合は最長6ヵ月ほどかかるそうです。
小学生におすすめ!どんぐり工作
どんぐりの下処理がしっかりとできたら、いよいよどんぐりを使った工作のはじまりはじまり。
やじろべえ、駒などの昔ながらのものから今風のものまで、アイデア次第でさまざまなものができますよ。
バランスを楽しむ「どんぐりやじろべえ」
どんぐり工作といえば、やじろべえは外せないのでは?。
昔ながらの定番工作アイデアですが、現代でも親子で楽しく遊べます。
使う材料はどんぐり3つ、竹ひご3本と穴をあけるきりなどの道具。
どんぐり1つは左右+おしりの3ヵ所、2つはおしりに1ヵ所穴をあけ、それぞれ竹ひごを刺して組み合わせれば完成です。
うまくバランスを取るコツは、支点の竹ひご(足)は短めにし、左右(腕)の竹ひごが支点よりも下に垂れるようにすること。
支点の竹ひごは爪楊枝でも代用できます。
並べて作る「どんぐりアート」
拾ってきたどんぐりを並べるだけ。
子どもの自由な発想のままできあがる作品は正にアートです。
何を考え、何を目指してどんぐりを並べたのかを聞いたり、できあがった作品を見てどう感じるのかを聞いたりしてコミュニケーションを楽しみましょう。
次々に出てくる子どものアイデアの豊富さに驚かされますよ!
どんぐりを並べるだけなので、何度でもやり直せるのも魅力です。
接着剤で固定して、ジオラマケース(アクリルケース)に入れて飾るのも良いですね。
爪楊枝を刺して作る「どんぐりごま」
これまた定番のどんぐり工作アイデア。
どんぐりのおしりにきりなどで穴をあけ、爪楊枝を挿せば完成です。
色を塗ったり模様を描いたりすれば、世界に一つだけのオリジナルどんぐりごまができあがります。
爪楊枝は尖っているほうを切り取っておくと安全に作業できます。
縦長、横長、丸など使うどんぐりの形、大きさや足の長さなどで回り方の違いを観察するのもおもしろそうですね!
アレンジは無限!「どんぐりストラップ」
どんぐりのおしりの中心にきりなどで浅く穴をあけ、木工用ボンドなどの接着剤とヒートン(接合金具)を入れて固定します。
ボンドが完全に乾いたらお好みでニスを塗り、顔や模様などを描けば完成です。
どんぐりの帽子(殻斗)が付いている場合は、硬くてきりがうまく刺さらない可能性があります。
その場合はピンバイスを使うと良いでしょう。
カバンや鍵などに付けるも良し、おじいちゃん、おばあちゃんへの贈り物にするのも喜ばれるでしょう。
顔や体も作る「どんぐりファミリー」
一口にどんぐりといってもその種類は豊富です。
コナラ、クヌギ、マテバシイなどのほか、秋の味覚である栗もどんぐりの一種です。
それぞれで異なる色、形、大きさや模様などを生かし、どんぐりファミリーを作ってみましょう。
大きさ順にパパ、ママ、お姉ちゃんや弟などを選んだり、帽子(殻斗)の違いで分けたりしたら、さまざまな表情の顔を描きます。
紙粘土を使うと、コロコロ転がるどんぐりを固定できます。
落ち葉、枯れ枝などを使って手足や洋服を作るのも良いですね。
クリスマスリースや秋のリース作り
どんぐり、松ぼっくり、落ち葉、枯れ枝や木の実などのさまざまなアイテムを使い、リース台にくっつけていけばステキなどんぐりリースができあがります。
ボンドやグルーガンなどを使って松ぼっくりなどの大きなものを全体に配置したあと、どんぐりなどの小さいものですき間を埋めるように配置していきましょう。
すべて同じ向きにするのではなく、ランダムに配置すると見た目がキレイになります。
100円ショップなどで売っている造花や果物などのオブジェを組み合わせるのも良いですね。
秋には秋のものを、冬には冬のものを組み合わせれば、1年中飾れるステキなインテリアになります。
クリスマスツリーやオブジェ作り
丸く切った厚紙を土台にして、どんぐりを接着しながら積み上げていけばクリスマスツリーになります。
あまり形を意識しすぎず、無造作に積み上げていくのがポイント。
どんぐりだけでも良いですが、松ぼっくりを使うとアクセントになります。
クリスマスツリー用のオブジェ、パールやリボンなどを組み合わせるのも良いですね。
どんぐりの数があまり多くない場合は、土台に紙粘土を使う方法がおすすめです。
紙粘土でツリーの形を作り、どんぐりを埋め込んだりグルーガンなどで接着したりしていけば立派なツリーができあがります。
土台を紙コップの口より少し大きめに作り、完成後に装飾した紙コップの上に土台を乗せれば、高さのあるツリーになりますよ。
まとめ:どんぐり工作を楽しもう
小学生くらいの時期は、どんぐりを見つけると「集めなきゃ!」と謎の使命感に駆られることもしばしば。
そのまま捨ててしまえばただのゴミですが、アイデア次第でさまざまな工作の材料になります。
せっかく子どもが楽しみながらどんぐりを拾ってきた気持ちを尊重し、「すごいね!じゃあ◯◯作ってみる?」などと発展させてあげられると良いですね。
ぜひ親子で一緒に楽しんでください。
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