動きも言葉も大きな広がりを見せる3歳頃は、心身の発達にとても大切な時期です。
文部科学省の調査によると、この時期の運動量が子どもの運動能力の発達に影響を与えるという結果も出ているため、ぜひともたくさん遊ばせたいところ。
親子で一緒に楽しめる室内&外遊びアイデアを紹介します。
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3歳児の発達の特徴や目安
まずは、3歳頃の心身の成長度合いや特徴などを把握しましょう。
3歳児がどのようなことができるのか、どのように成長する時期なのかがわかれば、遊び方を考えやすくなりますよ!
3歳児はどんなことができる頃?
3歳頃は心身ともに著しく発達する時期です。
そのため個人差が大きい時期でもあり、その子によってできることにも幅があります。
例えば、身の回りのことなら以下のとおり。
- 一人で衣服の着脱ができる
- オムツが取れて自分でトイレができる
- 裏返しの服を直そうとする
- 一人で靴を履いたり脱いだりする
- 一人で手を洗える
また知的好奇心や運動能力も大きく成長し、できることが増えてきます。
- ボールを蹴る、投げる
- 丸を描く
- わざと反対のことを言う(嘘をつく)
身体や運動の発達目安や特徴
3歳頃になると、走る、跳ぶ、投げるなどの基本的な動作ができるようになります。
年齢 | 動作 |
---|---|
2~3歳頃 | ボールを蹴る・投げる、その場でジャンプ、幅跳び、三輪車を漕ぐ |
3歳半~4歳頃 | 片足跳び、片足で数秒立つ |
3歳~6歳頃 | ブランコの立ち乗り、スキップなどより複雑な運動 |
年代によって遊び方にも特徴があり、3歳頃までは道具を共有せずにそれぞれで遊ぶ平行遊びが中心です。
これが4歳頃になると周囲へ関心が向き、道具の貸し借りをして一緒に遊ぶ協調遊びをするようになり、5~6歳頃になると少人数のグループでルールを共有して遊ぶ集団遊びがはじまります。
言葉やお絵描きの発達目安や特徴
3歳頃になると、おはようやおやすみなさいなどの基本的な挨拶が身についてくるようになります。
また自分の名前や年齢を言ったり、名前を呼ばれたときに返事をしたりすることもできるようになる時期です。
- 挨拶ができるようになる
- 自己紹介ができるようになる
- 相手の目を見て話を聞けるようになる
- 言葉の意味を理解しようとする
- わざと逆のことをいったり嘘をついたりするようになる
- 見たものや頭の中に浮かんだものを描けるようになる
- 人物絵をかけるようになる
- 丸の模写ができるようになる
- 誰が見てもわかるような絵を描けるようになる
など、目に見えて心身の成長が感じられるでしょう。
どのくらいの時間遊ぶ必要がある?
文部科学省の調査によると、家庭での外遊びの機会が多く、なおかつ1日3時間以上遊んでいる子どもの運動能力が高い結果が出ています。
同調査では、1日3時間以上外遊びをする子どもの運動能力は、A~Eまでの5段階評価においてB以上の割合が54.3%以上でした。
これに対して外遊びの時間が1時間以内の子どもはB以上の評価を獲得する割合が40%以下となり、30%以上がD以下の評価になるなど顕著な差が見られます。
この結果から、少なくとも毎日1時間程度は楽しく体を動かす時間を作ることが大切です。
参考:文部科学省|体力向上の基礎を培うための幼児期における実践活動の在り方に関する調査研究報告書
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3歳児の室内遊び&製作アイデア4選
3歳児の特徴がわかったところで、次は実際の遊びのアイデアを紹介します。
まずは室内遊びと制作アイデアを4つをお届けします。
ちぎり絵遊び
画用紙などの台紙に手でちぎった紙を貼って絵などを描く製作遊びです。
はさみやカッターを使わないので、3歳児でも安全に遊べます。
紙は何でも使えますが、おすすめは折り紙。
折り紙は大き過ぎず小さすぎずちょうど良く、指先の力が弱い3歳児でもちぎりやすいのがおすすめな理由です。
いろいろな色があったり、コンビニや100円ショップなどで手軽に入手できたりするのもおすすめポイント。
ごっこ遊び
3歳頃の子どもが好きな遊びといえば、おままごとやキャラクターなどになりきるごっこ遊び、人形などを架空の人物に見立てる見立て遊びなど。
自分の気持を表現できるようになる3歳頃は、さまざまなキャラクターになりきったり背景を想像したりすることで想像力を養うことも大切です。
自分の気持ちを相手に伝えるだけでなく、相手の気持ちを理解しようとすることで成長が期待できます。
人形や食べ物のおもちゃを使ってお店やさんごっこを楽しんだり、その場にあるもので工夫して何かになりきったりして楽しく遊びましょう。
ひもくぐり遊び(くもの巣ゲーム)
部屋の廊下などに張り巡らせたテープを避けながら進むひもくぐり遊びは、子どものさまざまな感覚を養うのにおすすめです。
上手に通れるルートを見つけ、自分の体を上手にコントロールしなければならないため3歳児には難しいと思うかもしれませんが、1歳程度の小さい子でも十分に楽しめますよ。
アニメのスパイがかいくぐる赤外線レーザーのように、ビニールひも、ロープ、毛糸、紙テープなどを設置しましょう。
新聞紙や鈴などを使って障害物を作る工夫もおすすめです。
宝探しゲーム
家の中のあちこちに宝物に見立てたお菓子、おもちゃ、ボールやぬいぐるみなどを隠し、子どもに探させる宝探しゲームもおすすめの室内遊びです。
家中を探し回るので運動量を確保できるのはもちろん、ヒントを頼りに考えさせたり、自分で見つかりにくい場所を探したりすることで推理力や観察力が養われます。
最初はパパやママが隠す役、次は子どもが隠す役と交代すると夢中で遊んでくれるでしょう。
ヒントを出したり出させたりしながら、探している間の会話も存分に楽しんでくださいね。
3歳児の外遊びアイデア3選
外遊びの魅力は、自然に触れたり思いっきり体を動かしたりできることです。
ボールを投げたりアスレチックをしたり、室内では難しい動きでバランス感覚や体を動かす感覚を養いましょう。
砂場遊び
掘ったり積み上げたり、絵を書いたり形を作ったりと想像力が刺激される砂場遊びは、3歳頃の子どもが大好きな遊びですよね。
平行遊びから協調遊びへと移行する時期では、スコップやバケツを貸し借りしながらお友達と一緒に遊ぶ練習にもなります。
湿った土でできたことがサラサラの土ではできないなど、自然と考えたり工夫したりできるのも砂場遊びの魅力でしょう。
落ち葉や木の実なども使って、ごっこ遊びも楽しめます。
投げたり蹴ったり「ボール遊び」
ボールを投げたり蹴ったりする動きは、体を上手に動かす感覚を養う効果的な動きです。
ケガをしないようやわらかいボールを使い、投げる、転がす、蹴るなどの動きを楽しみましょう。
3歳頃は簡単なルールを理解できるようになるので、転がすドッジボールやサッカーで遊ぶのもおすすめです。
ピンに見立てた目標を狙うボウリングや鞠つきも楽しそうですね!
ただし、子どもはボールに夢中になってしまうので、ぶつかったり道路に出たりしてしまわないよう注意が必要です。
自然遊び
外遊びならではの自然を全身で感じられる遊びが自然遊びです。
花、草、虫や木の実などを探して集めたり、落ちているどんぐりの数を数えたり、落ち葉を並べて絵を描いたりとさまざまな遊びが楽しめます。
集めたどんぐりを種類ごとに分けて並べるのも良いでしょう。
外遊びの醍醐味は、四季折々の自然に触れられること。
夏の虫取りや冬の雪遊びなどを通して、自然の魅力を伝えてあげると良いでしょう。
まとめ:3歳児との遊びを楽しんで
3歳頃は、第一次反抗期(イヤイヤ期)の真っ最中の子もいて、子どもとの付き合い方に悩んでいるパパやママもいるでしょう。
とはいえ、イヤイヤ期は子どもの自我が健全に発達するための重要な期間です。
3歳頃からはある程度のコミュニケーションが取れるようにもなってくるため、子どもと一緒にたくさんの経験をする大きなチャンスでもあります。
遊びを通して子どもの心身の健全な発達を促しつつ、日に日に成長を感じられる貴重な時間を存分に満喫しましょう!
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