「運動神経のいい子とそうでない子の違いって?」
「運動神のいい子の特徴って何?」
「運動神経を伸ばす方法を知りたい!」
子どもの運動神経を伸ばしたいと思うものの、具体的にどのようなことをしたらいいのかわからない方が多いのではないでしょうか。
子どもの頃から思い切り体を動かす楽しさを体験しつつ、さらに運動神経を伸ばすことができたらうれしいですね。
この記事では「運動神経がいい」という言葉の定義や運動神経がいい子の特徴、さらに運動神経を伸ばすためにできることなどを詳しくまとめました。
ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
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「運動神経がいい」ってどういうこと?
普段からよく見聞きする「運動神経がいい」という表現は、具体的にはどのような状況を指すのでしょうか。
「運動神経」の基礎知識や、子どもの運動神経を伸ばすために必要なことを詳しくみていきましょう。
運動神経がいい=運動能力が高い
実は、医学的には「運動神経」というものは存在しません。
一般的に「運動神経がいい」という表現は、「運動能力が高い」ことを指します。
運動に関する神経回路がよく発達し、自分のイメージどおりに身体を動かせたりコントロールできたりする状況のことです。
スポーツ科学の分野では、身体の動きを制御する能力を「コオーディネーション能力」といいます。
コオーディネーション能力は、視覚や聴覚などの五感で状況を察知・判断し、筋肉を動かすまでの一連の流れをスムーズにおこなう能力のこと。
このコオーディネーション能力が高い方は、子どもの頃にさまざまな身体の動きを体験していることがわかっています。
運動神経の良し悪しは遺伝ではない
子どもの運動神経の良し悪しは親からの遺伝では決まらないため、「運動神経は遺伝する」というのは誤解です。
生まれつき運動神経が悪い子は存在しません。
運動神経は遺伝ではなく、幼児期のさまざまな運動経験によって決まるという研究結果が出ています。
パパやママが運動が苦手でも、子どもの運動神経は後天的に十分鍛えることが可能です。
運動神経が著しく発達する「ゴールデンエイジ」
幼少期の、運動能力が著しく発達する時期を「ゴールデンエイジ」といいます。
具体的には4~15歳頃の期間です。
この時期にたくさんの遊びを通したさまざまな動作を体験することが、その後の運動神経の発達に大きな影響を与えます。
ゴールデンエイジは大きく分けて、以下の3つの期間に分けられます。
- プレ・ゴールデンエイジ(4~8歳頃)
- ゴールデンエイジ(9~12歳頃)
- ポストゴールデンエイジ(13~15歳頃)
それぞれみていきましょう。
プレ・ゴールデンエイジ(4~8歳頃)
ゴールデンエイジ前の4~8歳頃のことをプレ・ゴールデンエイジと呼びます。
神経回路が80%程度まで形成され、急激な成長を迎える期間です。
この年代で運動能力の基礎が築かれるため、この時期の子どもたちにはさまざまな動きを経験させ、たくさん体を動かす機会をつくってあげましょう。
ゴールデンエイジ(9~12歳頃)
ゴールデンエイジと呼ばれる9~12歳頃は神経系の発達がほぼ100%になるため、動きの習得にとても適した時期です。
大きな成長が見込まれる時期で、一生に一度のとても貴重で重要な期間になっています。
ポストゴールデンエイジ(4~12歳頃)
ゴールデンエイジが過ぎ、体格が大きく成長し始める時期をポストゴールデンエイジと呼びます。
骨格や筋力が急激に発達するため、パワーやスピードも成長します。
神経系はほぼ形成されているので、新しい動きを習得するための最適な時期ではないでしょう。
運動神経がいい子の特徴
子どもの運動神経を伸ばすには、幼少期にある特定の動きだけではなくさまざまなパターンの動作を実際に経験しておくことが重要です。
運動神経がいい子どもにはいくつかの傾向が見られます。
では、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。
さまざまな「動き」を経験している
子どもの運動神経を伸ばすためには、体操教室などの習い事に通うことは必ずしも必須ではなく、日常の公園遊びでも十分身につきます。
遊びを通して、多様な動きを経験する機会をつくるといいですね。
動きのパターンをたくさん習得している経験から、自分のイメージどおりの動きができるようになります。
子どもが自発的に運動している
体を動かすことが好きで自ら動いている、というのも一つの特徴です。
習い事やトレーニングではなく、子どもが自分から楽しく運動している、または遊びのなかで自然と動いているといえます。
失敗しても何度も挑戦し成功体験を積み重ねているため、新しいことへのチャレンジ精神も育まれるでしょう。
継続して運動している
一時的にたくさん身体を動かすのではなく、少しずつでも継続することが重要です。
途中で辞めてしまうと、そのときはスムーズにできたことも、徐々にぎこちない動きになります。
成長とともに繰り返しながら新たな挑戦もしていくことで、だんだん複雑な動きにも対応できるようになるでしょう。
複数のスポーツ経験がある
運動神経がいい子の特徴の一つに、例えば野球一筋・水泳一筋などのように特定のスポーツではなく「野球も水泳も習っていた」タイプが挙げられます。
一つのスポーツだけだと、そのスポーツに必要な動きのみを繰り返し、動きもそのスポーツに必要なパターンだけになりがちです。
複数のスポーツ経験があったほうが動きのパターンも豊富となるでしょう。
自己肯定感が高い
幼少期からいくつかの成功体験を積むと自信がつき、もっと挑戦したくなるなど意欲的になります。
失敗を恐れることなく、前向きに物事に挑戦できるでしょう。
身体を動かすなかでできなかったことができるようになるなど、「自信がつく→もっと挑戦したくなる」という好循環がうまれます。
運動神経を伸ばすためにできること
子どもの頃に体験した運動の楽しさや興味次第で、運動神経を後天的に伸ばすことが可能です。
子どもの運動神経を伸ばすために、今日からでも取り組める施策をご紹介します。
思いっきり遊べる環境をつくる
公園などで遊ぶ時間・遊び仲間・遊び場所を確保し、たっぷり時間をとって存分に遊べるように環境を整えるといいですね、
また、ひとりで遊ぶよりも仲間がいたほうが遊びのバリエーションが増え、さまざまな動作も経験できるでしょう。
「36の基本動作」を遊びながら経験する
幼少期は運動機能が急速に発達し、遊びながら複雑な動きを身につけやすい時期といえます。
この時期は多様な運動刺激を与え、体にさまざまな神経回路を張り巡らせることが重要です。
以下の一覧表は、遊びながら身につく36の基本動作です。子どもは遊びのなかで、自然とこれらの動きをしています。
体のバランスをとる動き | 体を移動する動き | ||||
---|---|---|---|---|---|
立つ | 起きる | 回る | 滑る | 飛ぶ | 登る |
組む | 渡る | ぶら下がる | 歩く | 走る | 跳ねる |
逆立ちする | 乗る | 浮く | 這う | 潜(くぐ)る | 泳ぐ |
物を操作する動き | |||||
持つ | 支える | 運ぶ | 押す | 押さえる | 漕ぐ |
つかむ | 当てる | 取る | 渡す | 積む | 掘る |
振る | 投げる | 打つ | 蹴る | 引く | 倒す |
「今からこの動きに挑戦するぞ」という目標ではなく、さまざまな遊びを通して自然と多くの動きを経験することにつながっていくでしょう。
成長・発達に合わせた遊び(運動)をする
子どもの年齢、発達度合いに合わせて遊びの内容もレベルアップさせていくと、飽きずにさまざまな動きを継続できます。
(例)大きなゴムボールを転がす→親と転がしっこ→キャッチボール→小さなボールでキャッチボール
いつまでもシンプルな動きでは、子どもも楽しくなくなってくるためちょっとした工夫が必要です。
徐々に複雑な遊び方に挑戦していくことで、チャレンジ精神や達成感を高めていきましょう。
まとめ
以上「運動神経のいい子の特徴って?運動神経を伸ばすためにできることはあるの?」と題し、子どもの運動神経についてまとめました。
運動神経は遺伝や生まれつきではなく、工夫次第で後天的に伸ばすことが可能です。
子どもの運動神経を伸ばすために、パパやママは一緒に遊びながら多様な動きを取り入れるといいですね。
失敗を恐れずに挑戦し、成功体験を積むことで自己肯定感も高まります。
日常にさまざまな動きを取り入れ、ぜひ親子で楽しく運動能力を育んでいきましょう。
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