子どもの成長にともなって増える持ち物の収納に困っていませんか?
既存の収納にプラスしたり、新しく収納スペースを増やしたりするのにぴったりな、アジャスターで突っ張って2×4材を上下に固定する壁面収納を紹介します。
子どもの収納スペースは成長とともに必要量が増える
保育園や幼稚園、小学校と成長するにつれ、かばんや帽子、ランドセルなど、子ども自身の持ち物が増えていきます。
体が大きくなるにつれて洋服自体も大きくなってかさばり、既存の収納スペースが圧迫されてきます。
一方で、新しい家具を置く場所がない方や、家具の買い替えは最小限に抑えたいと考える方もいるでしょう。
そんなときに役立つのがアジャスターと2×4材を使って簡単に作れる壁面収納です。
突っ張り棚タイプの壁面収納のメリット
アジャスターを使って作る壁面収納のメリットは、取り外し可能で設置しやすいことです。
住宅の床や壁、天井に釘を打つ必要がないため、賃貸住宅に住んでいる方も気軽に利用できます。
2×4材のサイズや数を変えて必要なサイズの大きさで作ることができるため、狭いスペースにも設置可能。
私自身、転勤族で子どもを連れて4回引っ越しを経験していますが、近い将来に家の間取りが変化することがわかっているため、家具を買うときは慎重になりがちです。
その点、この壁面収納は取り外し可能でサイズを変えられるため、転勤族や引っ越しの予定がある方も使いやすいと思います。
専用のアジャスターと2×4材を使って作ることができ、DIY初心者もチャレンジしやすいです。
突っ張り棚タイプの壁面収納のデメリット
天井と床の間に突っ張る形で設置するため、天井と床に大きな力がかかります。
そのため、天井や床の強度によっては突っ張れないことがあります。
私が使用している平安伸銅工業の「ラブリコ」公式ホームページには
和室やボードが貼られているだけの天井など、上下の突っ張りで持ち上げてしまうような天井では、突っ張る際に天井の破損も考えられますのでお使いいただけません。
また畳やクッションフロアなど、接地面がやわらかい床も転倒の可能性があるのでお使いいただけません。
と記載されています。
また、使用荷重を超える重いものは載せることができません。
地震などで倒壊する可能性もあるため、危険物や貴重品を載せないことや、寝る場所のそばに設置しないことにも注意が必要です。
製品ごとに使用荷重が定められているので、必ず説明書を読んで設置するようにしましょう。
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壁面収納を作る準備
壁面収納は、アジャスターと2×4材を使って柱を立て、さまざまなアイテムを組み合わせて作ります。
2つの柱の間に棚板を渡すなら「棚受け」が必要です。
棚受けを柱に取り付けて上に棚板を載せ、固定して使うもので、安いものなら100円程度から購入できます。
かける場所を作りたいなら「フック」が必要です。
一般的なものは「J」の形をしており、柱自体や柱の間に渡した板に取り付けて使います。
幼稚園バッグや帽子をひっかけるのにぴったりです。
我が家では中高生の息子たちが、リュックサックやベルトをひっかけて使っています。
また、板に等間隔に小さな穴が開いた「有孔ボード」を使えば、専用のフックと組み合わせて簡単に小さな棚や収納場所を作ることができます。
有孔ボードにはさまざまな色があり、おしゃれアイテムとしてもDIY好きの間で人気です。
我が家では、カレンダーをひっかけたり、穴と同サイズの丸棒を組み合わせて収納を作ったりしています。
壁面収納の設計図を描く
壁面収納を作ると決めたら、設計図を描きましょう。
子どもの持ち物をどのように収納するか、イメージを膨らませることが大切です。
子どもに意見を聞いたり、行動を見るのもおすすめ。
適当に作ってしまうと、子どもの手が届きにくい場所に棚があったり、フックの間隔が狭くて並べてかけられなかったりしてしまいます。
安全上、上の部分に軽いものを、下の部分に重いものを置くように配置することも忘れずに。
大きな壁面収納を作るなら、柱の数を増やして安定性を増すように注意しましょう。
面倒ですが、ここが一番重要なポイントです。
必要な材料
アジャスターと2×4(ツーバイフォー)材は必須です。
アジャスターは私が使用した「ラブリコ」のほかにもさまざまな種類があります。
2×4材とは厚さ38mm×幅89mmの木材のことで、店頭では「SPF材」という名称で販売されることが多いです。
SPFは、spruce(トウヒ)、pine(松)、fir(モミ)の3種類の頭文字を取った言葉で、この3種類を規格のサイズに製材したものであればどれでも、SPF材になります。
棚板を付ける際に2×4材で揃えると梯子のような形に組むことができます。
私は2×4材よりも厚みが薄い1×4材(厚さ19mm×幅89mm)や、幅の広い1×8材(厚さ19mm×幅184mm)なども使いました(幅が広すぎる棚板は倒れる原因になるので要注意)。
材料はホームセンターで手に入れることができますが、フックや有孔ボードは種類が豊富なインターネットでの購入もおすすめです。
アジャスターと2×4材を固定するときや、棚受け、フックを取り付けるときにドライバーは必要ですが、留める箇所が少ないため、必ずしも電動でなくても構いません。
2×4材の選び方
2×4材は壁面収納を支える柱となる部分なので、反りがないか、節目があって穴が開いていないか、ヒビがないかなどをチェックしましょう。
節目があって穴が開いていたり、ヒビがあったりすると強度が落ちてしまいます。
また、反りやねじれがあるものを使うと、組み合わせた際にずれが生じてしまい、がたつくので選ばないようにしましょう。
2×4材を売り場で実際にみてみると、反りがあるものは珍しくありません。
木口と呼ばれる38mm×89mm部分から全体を見たり、他の木材と比較したりして選ぶと良いでしょう。
木材カットはホームセンターで
木材のカットはホームセンターでしてもらえます。
大型機械で切るので断面が垂直になり、組み合わせるときにずれが生じないのでおすすめです。
2×4材は通常、長いサイズで販売されていますが、カットした状態で持ち帰ることで車に積み込みやすくもなります。
自分で正確にカットするのはとても難しいので、ホームセンターでカットを完結させるつもりで、正確なサイズを測っていくと良いでしょう。
使用するアジャスターによって、設置したい長さと必要な長さの目安は異なります。
商品の説明書や公式ホームページを確認しておくことも大切です。
いざ!組み立て
2×4材とアジャスターを組み合わせて柱を立てます。
このとき、天井と床に対して垂直になるように柱を立てることが大切です。
私は1枚目の写真の収納をたった1人で作ったため、柱を立てたあとに棚板を取り付けましたが、小さな収納スペースを作る場合や、手伝ってくれる人がいる場合は、床ですべてのパーツを組み合わせ、固定してから立てると良いでしょう。
収納してみる
実際に帽子や洋服をかけてみましょう。
子どもに実際に使ってもらって使い勝手を確認し、使いにくそうであれば高さなどを変更します。
「フックの位置が子どもの目の位置にある」といった危険がないかを確認することも必要です。
子どものお気に入りを飾る
子どもの収納は子どもが片づけを学ぶ場でもあります。
子どもが自分専用のスペースだと意識してくれれば、自主的に使うようになるでしょう。
余裕があれば、収納スペースに余白を作っておくことをおすすめします。
子どもがお気に入りのおもちゃや絵などを自由に飾れるスペースを作ると、子どもが収納を楽しめるようになるからです。
自由自在に柱や壁を作って楽しもう
壁面収納を設置したあとは、定期的にアジャスターのネジのゆるみがないかなどを確認しています。
自分で作るものだからこそ、念には念を入れて安全性をチェックしておくことが大切です。
我が家に設置して3年が経ちますが、問題なく使えています。
今回は子どもの収納スペースを作るという視点でアジャスターと2×4材を使った壁面収納を紹介しましたが、メーカー公式のホームページを見ると、部屋の間仕切りやロードバイクをかけるサイクルハンガーなどを作っている方もいます。
壁に釘を打ったり、家具を増やしたりすることが難しい賃貸暮らしですが、こうしたアイテムを使うと工夫次第でインテリアの楽しみが無限に広がりそうです。
賃貸スタイルの「住まいの紹介サービス」では、LINEやチャットでお部屋探しのご相談を24時間受け付けております。
ご家族でのお引越しの際、ぜひお気軽にご活用くださいね。
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ママライタープロフィール
中学生と高校生の息子たちを子育て中のママライター。(※原稿執筆時)
息子たちの興味に合わせて、鉄道、天体観測、自学などを楽しんできましたが、思春期になったいま、息子との会話は専らスポーツ観戦です。
DIYやお笑い鑑賞、フリマアプリで不用品を売ったり、ポイ活をしたりと、種類を問わず興味のおもむくままに楽しんでいます。