共働きでの子育ては、子どもの送り迎えやご飯の支度、掃除に洗濯ととにかく忙しい。
常に時間との戦いで、休むこともままならず体力勝負でもあります。
「なんでこんなに忙しいのだろう」「もう少し余裕があれば」などと、忙しい毎日のなかで悩みはつきないものです。
では、少しでも負担を減らして仕事と育児を両立させるためにはどうすればいいのでしょうか?
この記事では、共働き家庭の悩みやその悩み解消のためのコツを紹介します。
自分だけで悩まずに減らせる負担はどんどん減らしましょう。
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共働き夫婦の子育ての悩みや大変なこと
厚生労働省の調べによれば、共働き世帯は働く夫と専業主婦世帯の2倍以上の数です。
1980年頃は、働く夫と家庭で支える妻の構造が一般的でしたが、2000年頃からはその数は逆転し、共働き世帯の割合がどんどんと増えていき、現在に至っています。
今は夫婦の共働きが一般的となっている世の中ではありますが、子育てや家庭生活を運営するにあたって、共働き世帯ならではの悩みは尽きません。
そして、多くの場合、それがママ側の負担や働きにくさにつながっているのが現状です。
では、実際にどのような悩みがあるのか、詳しく見ていきましょう。
※出典:
共働き世帯数の年次推移 令和2年版厚生労働白書|厚生労働省
育児・家事の負担が一方に偏っている
内閣府の「平成21年度 インターネット等による少子化施策の点検・評価のための利用者意向調査」によると、家事・育児の分担割合は「夫1割、妻9割」が31.6%、「夫2割、妻8割」が24.0%と負担が女性に偏っていることがわかります。
夫婦ともにフルタイム勤務の場合でも、育児・家事の負担が女性側に偏っている家庭も多いようです。
その背景には、仕事が忙しすぎて家のことができない、育児にどう参加すればいいのかわからないというパパのジレンマもあるかもしれません。
しかし、ママとしては「自分だけが大変」と感じがちになってしまいます。
そのような育児・家事負担の偏りを感じるシーンは、さまざまです。
例えば、自分だけではなくパパにも育休を取ってほしいと考えるママもいるでしょう。
半年、1年と長期ではなくても、2週間、1ヵ月でもパパが育休を取ってくれればママの大きな助けになるはずです。
また、保育園に預けている子どもが発熱して急なお迎えが必要なときに、「ママが行って当然」という空気がある家庭も。
「仕事を切りあげるための手配を整える苦労や気まずさは、男女で違いはないはずなのに」と不満に思うママの気持ちもわかりますよね。
そして、子どもの参観日や面談、学校行事などへの参加のために会社を遅刻・早退したり有休を取得したりするのも、ママが中心の家庭が多いようです。
パパとママが交代でおこなうなど、公平にできるのが理想的ではないでしょうか。
周りの理解が得られない
妊娠や出産は女性にしかできないのでどうしても負担が偏ってしまうものですが、育児や家事は性別に関係なくおこなうことができます。
男性の育児参加も進んではいますが、「家事や育児は女性の仕事」という風潮も残っているのが実際のところです。
また、男性が育児や家事への参加を望み、そのために仕事を調整しようとすることもあるでしょう。
しかし、職場の雰囲気がそれを許さず、結局はママが時短勤務をせざるを得なくなることもめずらしくはありません。
では、女性なら育児のために時短勤務にしやすいかといえば、実際は上司や同僚からいい顔をされず居心地が悪くなるケースもあり、子育てと仕事の両立にとっては大きなストレスといえます。
自分の時間が取れない
ストレス解消やリラックスのためには、趣味の時間や好きなことをする時間を持つことも必要です。
ところが、育児や家事、仕事に追われる毎日のなかで、自分だけの時間を取ることはなかなか難しいでしょう。
パパが帰ってきて夕飯や子どもの寝かしつけが済み、残った家事を済ませてやっと自分の時間、というときにはすでに疲れ切ってしまうことも。
そもそも、子どもの寝かしつけの段階で一緒に寝てしまうこともめずらしくありません。
どうにかして無理やり自分の時間を作ろうとすれば、どこかにしわ寄せがいって最終的に睡眠時間を削ることにもなりかねないでしょう。
それでは忙しい日々を乗り切ることは難しいですよね。
残業ができない
保育園や学童に子どもを預けていると、お迎えの時間を気にして仕事をしなければなりません。
独身時代や子どもが生まれる前はあたりまえのようにできていた残業も難しくなるでしょう。
仕事をしていると突発的な残業もあるでしょうが、子どもがいることで対応できず、罪悪感を感じることも。
さらに、仕事にかけられる時間が限られるためか、大きな仕事をさせてもらえないこともあるでしょう。
そのため、キャリアアップを目指せる環境とはいえません。
また、仕事内容によっては最後まで自分で対応できないこともあるため、仕事の達成感を感じにくくなってしまうこともあります。
共働き夫婦の子育ての悩みを解消するコツ
夫婦共働きで子育てをしていると悩みはつきないものです。
では、どのようにして悩みを解消したら良いのでしょうか。
家事や育児に関するコツを紹介します。
夫婦の家事分担を見直す
共働きでの家事では、「できるほうがやる」「できることをやる」という分担では帰宅時間や得手不得手によってどうしても偏りができてしまいます。
そうならないためにママとパパできっちりと役割分担を決めてしまえば、不公平感を減らすことができます。
また、パパが家事をやらないのではなく、ママが何をやっているのかわからず「何をしていいのかわからない状態」のこともあります。
そのようなときは、やるべき家事がどれだけあるかをまずは共有してみましょう。
そのうえで、パパとママに役割を振るとスムーズに家事分担が進みます。
例えば、夕飯の支度はママで片付けはパパ、お風呂掃除はママでパパは自分が入ったあとに排水しておく、など細かく分担を決めておくとその日の家事がスムーズに進みますよ。
育児でも、子どもとお風呂に入ったり、学校へ行っている子どもたちの宿題を見たりするのはパパ、など役割分担をするのがおすすめです。
育児も家事も完璧をやめる
もともとキレイ好きの方や完璧主義の方は、キレイに整えなくてはならない、完璧にこなさなくてはならないとの思いがどうしてもぬぐえないかもしれません。
完璧にしなくてはならないのにできない、という感情がストレスになってしまうのです。
しかし、予測不能なことも多い育児中、すべてを完璧にこなすことはほぼ不可能です。
最初は難しいかもしれませんが、徐々に手抜きでもOKと考えられるようにしていきましょう。
例えば、料理はすべて一から手作りでなくてもかまいません。
カット野菜を使ったり一品はお惣菜にしたりと手を抜ける部分は工夫してみましょう。
また、育児も「完璧」を追い求めることは難しいことです。
例えば、子どもと一緒に絵本を読む時間を大切にしているママでも、どうしても忙しいときはテレビやDVD、動画に頼ってもいいのです。
時間がないときや、遅くなってしまったときは1日や2日ぐらいお風呂をスキップしても構いません。
汚れや汗がどうしても気になるならば、温かいお湯でタオルを濡らして拭いてあげるだけでも十分です。
キリキリとしながらお風呂に入れるよりも、ママがニコニコしながら体を拭いてくれるほうが、子どももハッピーでいられますよ。
時短家電や便利グッズを活用する
家事をすべて人力でこなそうとすると、どうしても一つにかかる時間が長くなってしまいます。
時間に追われることから解放されるためにも、便利グッズや時短家電は積極的に取り入れていきましょう。
例えば、食器洗い乾燥機を導入すれば、今まで手洗いだった食器が、入れるだけで乾燥まで終わってしまいます。
洗って干して乾かしてととにかく手間と時間のかかる洗濯も、洗濯乾燥機を使えば、取り出したときには乾いている状態です。
毎日の掃除機かけが大変だと感じる方はロボット掃除機を使用することで仕事に行っている間に掃除も終わっています。
このように、人がやらなくても済むものは機械に任せてしまえば手間もかからず時間も節約できますよ。
一方で、なかなか家電などによる効率化ができないのが、育児ですよね。
それならば逆に、時短家電を利用することで浮かせた時間を、10分でも5分でも、子どもとの触れ合いに使うことにしてはいかがでしょうか。
家事代行やベビーシッターを利用する
時間がどうしても足りず、家事があと回しになってしまうことも当然あるでしょう。
しかし、そのツケが自分に回ってくるのではせっかくの休日もつぶれてしまうなんてことになりかねません。
そのようなどうにもならないときは、家事代行に依頼してたまった家事を片付けてもらうのもいいでしょう。
プロに任せることで自分がやるよりもキレイにしてくれたり、家事のコツを教えてもらえたりと良いこともたくさんあります。
仕事が忙しく頼れる相手がいない、そんなピンチも共働き家庭ではあるでしょう。
そのようなときには、子どものお迎えをベビーシッターやファミリーサポートにお願いするのも一つの方法です。
頼れるものがあるだけで、お迎えの時間を気にすることなく、時間に追われることから解放され仕事にも集中できるでしょう。
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共働き夫婦の子育て役割分担例
では、実際に共働き夫婦がどのように役割分担をしているのか、例をご紹介します。
参考にしてみてください。
時短勤務ママと家事・育児に積極的なパパとの分担
時短勤務で9:30~16:30までがお仕事タイムのママ。
朝はご飯の支度をしたら出勤し、4歳の子どもを保育園に送るのはパパの仕事です。
パパは家事や育児に積極的に参加してくれるタイプで、夜は台所の片付けと洗濯機を回して乾燥まで設定しておいてくれます。
パパは仕事の都合などで、夜の帰りが遅くなることも。
普段は子どもをお風呂に入れるのはパパの役目ですが、イレギュラーが発生したときにはママが子どもとお風呂に入ります。
掃除など、平日にやり切れなかった家事は土日に回したり、洗濯物をたたむ暇がなければカゴに取り込んで置いておいたりと、完璧ではなくても無理せず暮らしていくことをモットーとしているご夫婦です。
6:30 ママ起床~自分の身支度、洗濯物片付け(ママ)、朝食準備(ママ)
7:30 子ども起床
8:00 朝食
8:30 ママ出社、朝食の片付け(パパ)
9:00 パパ出社~子どもを保育園へ送る(パパ)
17:30 子どもの保育園迎え(ママ)
18:00 ママと子ども帰宅、夕食の準備(ママ)
19:00 夕食
20:00 パパ帰宅~お風呂(パパ)
20:30 パパ、夕食~台所の片付け(パパ)
21:00 子どもを寝かしつけ(ママ)、洗濯(パパ)
学校行事への参加分担
2歳差の兄弟がいるパパとママ。
子どもたちの授業参観や先生との面談、そしてPTAの仕事など、親が学校へ行く機会が多いため、夫婦で分担しているご家庭です。
月曜日は、ママのほうにどうしても外せない会議があるため、パパが学校へ行きます。
それ以外の日の予定は、基本的には交互に参加するようにしています。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|
弟 授業参観 担当:パパ | 兄 授業参観 担当:ママ | ||||
兄・弟 学芸会 担当:パパ・ママ | |||||
兄 面談 担当:ママ | 弟 面談 担当:パパ | ||||
兄 学期末懇談会 担当:パパ | 弟 学期末懇談会 担当:ママ |
まとめ
年々増えていく共働き家庭。
パパもママもフルタイムで仕事をしている家庭もめずらしくはありません。
収入や生きがいを考えると、働くことは重要な要素の一つですが子育てと両立させるとなると、どうしても時間が足りなくなってしまうものです。
また、核家族も増え、頼れる相手がなかなかいない子育て世帯も多いことでしょう。
そのなかで、どうしても家事や育児の負担が偏り、不安やストレスを抱えながら生活するママも少なくはありません。
まずは、夫婦で話し合い負担を分け合うこと、そして家族以外にも頼れるものがあることを知り、少しでも余裕を持って生活できるように工夫してみましょう。
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