子どもに粉薬を飲ませようしても、うまく飲み込んでくれない、飲んだ途端に吐き出してしまった、苦いのを嫌がってなかなか飲んでくれないなど、悩みはつきものですね。
薬によっては混ぜてはいけない食品や、飲ませ方に注意が必要なものなどがあります。
粉薬の上手な飲ませ方やコツを年齢別に紹介します。
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赤ちゃん(0歳・1歳頃の乳児)への粉薬の飲ませ方
赤ちゃん(0歳・1歳頃の乳児)に粉薬を上手に飲ませるには、どのような工夫をすれば良いか、おすすめを紹介します。
粉薬をシロップ状にして飲ませる
薬を服用させる直前に1回分の粉薬を小さい容器に入れ、少量ずつ水や湯ざましを混ぜてシロップ状にし、スプーンやスポイト、哺乳瓶の乳首などを使って飲ませます。
哺乳瓶の乳首を使う場合は穴が小さく、薬が出にくいことがあるので、薬用にあらかじめ穴を少し大きめに開けておいたものを使うと飲ませやすいです。
溶かした粉薬が下に沈まないうちに飲ませましょう。
薬を飲ませたあとは、口の中に薬が残らないよう水か湯ざましを飲ませます。
粉薬をペースト状に練って口の中に塗る
1回分の薬を小さな容器に入れ、ごく少量の水か湯ざましで薬を練ってペースト状にし、キレイに洗った指先で頬の内側か上顎に塗り付けます。
赤ちゃんの舌の上に置くと薬の味を感じて吐き出してしまうことがあるので、避けましょう。
その後、水か湯ざましを飲ませます。
粉薬を溶かすときの水が多すぎると液体状になってしまうので、加える水はごく少量ずつ、様子を見ながら混ぜるのもポイントです。
離乳食が進めば何かに混ぜてもOK
離乳食が進んだ赤ちゃんには服薬補助ゼリーや赤ちゃんが好きなものに粉薬を混ぜて飲ませることもできます。
ただし、混ぜるものによっては粉薬の味が変化して苦味が出たり薬の効果が弱まってしまったりするケースがあるので、注意が必要です。
処方された際に、薬剤師に何を混ぜても良いかを確認しましょう。
また、離乳食で与えていないものに薬を混ぜるのも避けたほうが良いです。
市販品では「おくすり飲めたね」や「お薬じょうず服薬ゼリー」などの服薬補助ゼリーが知られていますが、こちらも、抗生物質や苦い薬の服用にはチョコレート風味など、おすすめの味が異なるのでよく確認しましょう。
また、菓子のような感覚で服薬補助ができる「おくすりパクッとねるねる」も2022年12月から発売。
こちらは1歳から、服薬補助ゼリーは離乳食中期からなど対象月齢が異なるのでこちらもよく確認してくださいね。
乳児への粉薬の飲ませ方の注意点
ミルクやおかゆなどの主食に粉薬を混ぜて与えるのはやめましょう。
薬の味のせいで主食が嫌いになってしまうと困るからです。
また、はちみつには乳児ボツリヌス菌の原因になる菌が含まれている可能性があるので、1歳未満の乳児に与える場合は薬をはちみつに混ぜることは避けましょう。
ほかにも、下痢をしている場合は粉薬に砂糖を混ぜてしまうと下痢が治りにくくなることがあるので、避けたほうが良いです。
飲ませるタイミングも注意が必要です。
赤ちゃんは満腹だとうまく薬を飲んでくれないことも多く、授乳後や食後に薬を飲ませても、母乳やミルクと一緒に薬を吐き戻してしまうことがあります。
服薬時間が指定されていない場合は、授乳前の空腹時のほうが飲ませやすいですよ。
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幼児(2歳・3歳・4歳)への粉薬の飲ませ方
離乳食が完了した幼児(2歳・3歳・4歳頃)に粉薬を上手に飲ませるには、どのような工夫をすれば良いかを紹介します。
冷たいものや甘いものと混ぜる
冷たいと味覚が鈍るので、アイスクリームやシャーベットなどなどに包み込むようにして飲ませるのもおすすめです。
ただし、果汁入りの酸があるものは苦味が出やすくなるので避けましょう。
粉薬を水に溶かして凍らせたものを与えるのも良い方法です。
砂糖やはちみつ、ジャム、プリン、チョコレートクリームなど子どもが好きな味に混ぜて飲ませる方法もあります。
粉薬を混ぜても良い飲食物の詳細は、迷ったら薬剤師に相談しましょう。
また、甘いものに混ぜて飲んだあとには、歯磨きや口をゆすぐように気をつけてくださいね。
普段あまり飲まない・食べないものに混ぜる
薬を混ぜ込むことで本来の食べ物の味が変化し、その食べ物自体を嫌いで食べなくなってしまうことがあります。
そのため、薬を混ぜ込むのは普段あまり飲まないもの、食べないものなど、食べなくなっても日常生活に支障が少ないものを選ぶと良いでしょう。
混ぜるのを避けた方が良い食べ物や飲み物
薬によってはオレンジジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料、ヨーグルトなど酸性度が強い飲食物に薬を混ぜると、薬のコーティングがはがれて苦味が出たり、薬の効果が弱まったりする場合があるので避けましょう。
また、薬を飲食物に混ぜてから長時間が経過すると、苦味が増したり薬が変質したりする場合があります。
薬を飲ませる直前に1回分だけを飲食物に混ぜ込むようにしましょう。
ほかにも、熱いスープや食べ物と混ぜると薬の品質が損なわれることがあるので、熱いものと混ぜるのも避けてくださいね。
徐々にそのまま与える習慣を
年齢が上がっていくにつれて、なるべくほかのものを混ぜず、そのまま与える習慣をつけていきましょう。
子どもに薬を飲むことの大切さを優しく、丁寧に説明していきます。
根気良く毎回話を続けていくことで、小さな子どもにも伝わるものです。
薬を飲んだことで症状が改善したときは「薬を飲んだから良くなったんだよ」と話をするのも効果がありますよ。
子どもがスムーズに粉薬を飲むコツ
子どもがスムーズに粉薬を飲めるようにするためのコツを紹介します。
薬を飲むタイミングの注意点
子ども用の薬は空腹時に服用しても副作用や効果が得られないなどのケースは少ないため、授乳前や食前に飲ませても差支えない場合がほとんどです。
食後の満腹時にはなかなか口を開いてくれないことがありますよね。
また、寝ているときに時間が来たからと無理に起こして飲ませる必要もありません。
薬を飲むタイミングは、子どもが起きていて機嫌が良いときを選びましょう。
1日3回飲ませる薬は5~6時間、1日2回飲ませる薬は9~10時間以上の間隔を開けることを意識すると良いです。
雰囲気作りも大事
薬を飲むのが嫌で激しく泣いている幼児に無理に飲ませると、薬が気道に入って思わぬ障害を引き起こすことがあるので注意が必要です。
子どもが薬を嫌がるときは、時間を置いて挑戦したり、大人も心に余裕を持ちリラックスした気持ちで子どもに接することを心がけましょう。
うまく薬を飲めたときは、たくさん褒めてあげるなど雰囲気作りも大切です。
困ったら医師や薬剤師に相談
薬を飲ませた後はアレルギー反応や副作用が出ることがあるので、いつもと違った様子はないかをしっかり観察しましょう。
粉薬がどうしても苦手な場合は、シロップなどに変更できる場合があります。
薬の飲ませ方で心配なことがあるときには、医師や薬剤師に相談してみましょう。
まとめ:早くよくなりますように!
薬を食べ物に混ぜるときは、できるだけ少量の食べ物に混ぜ、確実に規定量を飲むことが大切です。
混ぜる食べ物の量が多いと薬を飲み残してしまう可能性があります。
今回紹介した方法を参考に、子どもがスムーズに薬を飲めるようになると良いですね。
少しでも早く症状が良くなりますよう願っています。
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