お彼岸って何をする日?子どもと一緒に由来や風習について触れてみよう

お彼岸って何をする日?子どもと一緒に由来や風習について触れてみよう

「お彼岸って何の日?」と子どもに聞かれたら、すぐに答えることができるでしょうか?

この記事では、子どもに教えたいお彼岸の基礎知識や、お彼岸を子どもに説明する際のポイント、またお彼岸にまつわるおすすめ絵本などについて紹介します。

お彼岸の日にやることをしっかりと覚え、親子で知識を深めていきましょう。

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お彼岸とは?何をする日なの?

お彼岸とは?何をする日なの?

「お彼岸」というワードは知っていても、お彼岸の日にやることや、お彼岸とはいつからいつまでの期間のことを指すのかを知らないママ・パパも多いのでは?

まずはお彼岸とはどのような日なのか、お彼岸の基本的知識をわかりやすく紹介します。

お彼岸とは?

お彼岸は日本ならではの仏教行事です。

お彼岸は自身のご先祖様を供養し感謝をささげる期間なので、「お彼岸に家族でお墓参りに行った経験がある」方も多いでしょう。

お彼岸が始まったのは聖徳太子の時代までさかのぼるという説があることからも、お彼岸はとても古くからある日本の風習であることがわかります。

本来の「お彼岸」という言葉には仏教的な意味がありますが、一般的に私達が指す「お彼岸」とは、法要やお墓参りなど、行事的な意味合いであることがほとんどです。

いつからいつまで?

お彼岸は年に2回あります。

3月の春分の日を中日とした前後3日間と、9月の秋分の日を中日とした前後3日間の、それぞれ計7日間の期間を「お彼岸」ということを覚えておきましょう。

2022年、2023年のお彼岸は下記のとおりです。

  • 【2022年(令和4年)の春彼岸】3月18日(金)〜3月24日(木)
  • 【2022年(令和4年)の秋彼岸】9月20日(火)〜9月26日(月))
  • 【2023年(令和5年)の春彼岸】3月18日(土)〜3月24日(金))
  • 【2023年(令和5年)の秋彼岸】9月20日(水)〜9月26日(火))

意味や由来は?

「お彼岸」という言葉は、本来は「向こう岸」という仏教的な意味合いがあります。

仏教では私達が生きているこの世のことを「此岸(しがん)」と呼び、此岸にはさまざまな苦しみがあると考えられています。

一方、此岸の向こう岸である「彼岸」は、苦しみから抜け出した、煩悩のないやすらぎの世界のことを指します。

本来「お彼岸」は、「苦しみのない仏様の世界へ行くために修行を積む期間」を意味していたようですが、それが日本独自のご先祖様を供養する習慣などと結びつき、現在のお彼岸に変化していったといわれています。

ちなみに「お彼岸」は、もともとはインドで使われている言語の一つであるサンスクリット語の「パーラミター(波羅蜜多)」という言葉を漢訳したものといわれています。

しかし面白いことに、インドを含む日本以外の仏教国では、日本のお彼岸のような期間は特に設けていないようです。

何をする日?

お彼岸にはお墓参りや法要をおこなうのが一般的です。

お彼岸の日にやることといえば、ご先祖様のお墓に行き、仏壇の掃除をしたり仏具を整えたりすることが挙げられます。

また、お花やお水、果物やお菓子などのお供物も忘れないようにしましょう。

その後、手を合わせてご先祖様に日頃の感謝を伝えます。

お彼岸の日にやることは決して難しくはないので、できれば家族皆でお墓参りに行けるといいですね。

ぼたもちとおはぎの違いは?

ぼたもちとおはぎの違いは?

春彼岸と秋彼岸、それぞれやることは特に変わらないのですが、強いていうなら「お供物の呼び方が違う」という点が異なる点として挙げられるでしょう。

お彼岸の期間は、春彼岸には「ぼたもち(牡丹餅)」、秋彼岸には「おはぎ(お萩)」をお供えします。

ぼたもちとおはぎは同じ食べ物を指しますが、食べる時期によって呼び方が異なります。

春彼岸の時期には「牡丹の花」、秋彼岸の時期には「萩の花」が咲くことから、このような呼び方の違いが生まれたとされています。

お盆や正月のお墓参りとは何が違う?

「お彼岸」と「お盆」は、ご先祖様に感謝する期間という点ではよく似ていますが、少々異なる点があります。

これまでにもお伝えしたように、「お彼岸」は現世にいる私達がこちらからご先祖様の近くに行き、あの世へ思いを届ける期間です。

一方夏の時期に訪れる「お盆」は、ご先祖様がこちらに帰ってくるのを私達が迎え入れる期間とされています。

また、「お正月」にお墓参りをおこなう方も多いと思いますが、お正月のお墓参りはご先祖様や故人へ新年の挨拶をするためにおこなうものなので、そのような点がお彼岸との違いといえるでしょう。

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お彼岸について学べる絵本3選

お彼岸について学べる絵本3選

次は子ども達にわかりやすくお彼岸について説明できる絵本を紹介します。

お彼岸に関連する「おはぎ」や「彼岸花」について教えるのにもぴったりな絵本を選んだので、ぜひ参考にして下さいね。

おばあちゃんのおはぎ

秋のお彼岸の時期に、主人公のきりちゃんはおばあちゃんと一緒におはぎを作ります。

きりちゃんが作ったおはぎは、亡くなったおじいちゃんが大好きだった食べ物。

おはぎを作ることで、ご先祖様や故人に思いを寄せる……そんなお話です。

「おばあちゃんのおはぎ」を子どもに読み聞かせることで、お彼岸の期間にやることや、行事食を家族で作る大切さを学べます。

巻末には3食おはぎのレシピもついていて、おいしいおはぎの作り方まで知れる、大人にとってもうれしい一冊となっています。

○おばあちゃんのおはぎ
作・絵:野村 たかあき
出版:佼成出版社

おはぎちゃん

うっかりもののおじいさんと、大雑把な性格のおばあさんの庭で、おじいさんが食べようとしていたおはぎがぽろりと庭へ落ちてしまいます。

その落ちたおはぎが、まだ赤ちゃんの小さな「おはぎちゃん」。

そんなおはぎちゃんを、庭のカナヘビ夫婦が助けて育てていくのですが、カナヘビ夫婦は冬になると冬眠しなければなりません。

おはぎちゃんの運命はどうなるのでしょうか?

小さな存在をお世話することの大変さや、日本の季節の移り変わりを学べる一冊です。

おはぎが生きているという少しファンタジーな設定も、優しいタッチのイラストと面白おかしい話の進み具合で、子どもも違和感なく受け入れられるようですよ。

○おはぎちゃん
作:やぎ たみこ
出版:偕成社

ひがんばな

1140個もの里呼び名を持つといわれている「ひがんばな」。

お彼岸の時期に急に真っ赤な花を咲かせるひがんばなは、古くから日本人に親しまれてきた歴史あるお花です。

そんなひがんばなの、他のお花にはない特殊で神秘的な生態を、美しく繊細なイラストとともに学べる一冊です。

まるで本当に植物観察をしているような感覚で読み進められる絵本なので、お彼岸の時期に咲くひがんばながどのようなお花なのかを学べるだけでなく、子どもが他の植物にも興味を持つきっかけ作りになるかもしれません。

○ひがんばな
作:甲斐 信枝
出版:福音館書店

まとめ:子どもにわかりやすくお彼岸を伝えるには

ご先祖様を敬い、亡くなった人々のことを考える日であるお彼岸は、日本ならではの伝統行事。

自宅に仏壇があればお供えをして、できれば家族皆でお墓参りをしてみましょう。

お彼岸の期間にやることを子どもにわかりやすく伝えるには、子どもと一緒におはぎ(ぼたもち)を作って食べたり、今回紹介したようなお彼岸にまつわる絵本を読んだりするのがおすすめです。

親子で楽しみながら学べる工夫をして、日本独自の習慣や文化を知れるといいですね。

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