中高一貫校は、公立中学校以外の選択肢の一つとして注目されています。
我が子の進学先を学区内の公立中学校にするか、中高一貫校にするかで悩むママやパパも増えてきました。
中高一貫校は人気もありメリットが多いように思えますが、デメリットもあるのではないかと気になるかも知れません。
この記事では、中高一貫校の主なデメリットとメリットを紹介します。
学校によって違いもあるため、詳しい特色やカリキュラムなどは前もって確認しておきましょう。
中高一貫校に通う【デメリット】

「中高一貫校は良さそう」という印象を持つ方も多いかもしれませんが、もちろん良い面ばかりではありません。
子どものために良い判断ができるよう、デメリットも理解しておきましょう。
合格率が低い
中高一貫校は人気が高いため、受験生にとって倍率が高くなる点はデメリットです。
学校ごとに競争率は異なりますが、5倍以上になる場合もあります。
そのため、誰もが希望する中高一貫校に入学できるとは限りません。
なかでも公立の中高一貫校は一人1校しか受験できないため、十分な対策を取ってから試験に臨むことが大切です。
公立か私立かによっても異なりますが、受験する学校に合った塾もあります。
受験する中高一貫校を決めたら塾に通って対策をしましょう。
学校の選択肢が少ない
中高一貫校は私立中学よりも圧倒的に数が少ないのが現状です。
例えば、2021年の東京都の私立中学校は180校程度ですが、公立の中高一貫校は11校しかありません。
また、神奈川県は5校、千葉県は3校など他の県でも少ないため、必然的に倍率は高くなります。
そもそもの選択肢が少ないうえに、自宅から通える範囲内と考えると、さらに選択肢が狭まるのはやむを得ません。
中高一貫校に子どもを入れたいママパパにとって、選択肢が少ない点は悩ましいデメリットになるでしょう。
なかだるみしやすい
中高一貫校には高校受験がないので、6年間同じ学校に通うことになります。
高校受験のための勉強をしなくても良いのはメリットになりますが、6年間もの長い期間中になかだるみしやすい点には注意しなければなりません。
中高一貫校には授業速度が速いため、なかにはついていけずに落ちこぼれてしまう子どももいます。
入学したときはみんな同じくらいのレベルでも、なかだるみをした子と成長した子のあいだには学力差がついてくることもあるでしょう。
環境が変わらない
6年間同じ学校で同じ友達と過ごす中高一貫校では、子どもを取り巻く環境があまり変化しません。
入学後に校風が合わないと気付いた場合や、学校内の人間関係に問題が出てきたときには、先が長いためつらい思いをするかもしれません。
入学したからといって安心し過ぎず、子どもの様子を注意深く見守る姿勢も必要です。
ただし、入学後に何も問題が起こらずうまくいっていれば、環境が変わらないのはメリットになります。
子どもは自分に合った環境で同じ仲間と絆を深められるようになるでしょう。
通学時間がかかる
徒歩で通える地元の公立中学校とは違い、入学する中高一貫校が遠ければ電車やバスで通うことになります。
公立小学校に通っていた場合、少なからず通学時間が負担になることは覚悟しておきましょう。
ただし、運良く家の近くに中高一貫校があった場合は、このようなデメリットはありません。
通学に時間がかかる場合は、学校への移動時間を有効に使わないと勉強時間や睡眠時間が短くなる可能性もあります。
小学校を卒業したばかりの子どもが長時間の通学をする是非も考えながら、学校選びは慎重にしましょう。

中高一貫校に通う【メリット】

学校による特色の違いもありますが、やはり中高一貫校ならではの魅力もたくさんあります。
なぜ中高一貫校が人気なのか、そのメリットをご紹介します。
余裕をもって大学受験の準備ができる
中高一貫校には高校受験がないので、入学したら6年後の大学受験に向けてじっくり準備ができます。
公立中学校の場合は、3年生になってから目指す高校を決めて受験勉強を始めるのが一般的ですが、中高一貫校では、6年のあいだに中学と高校のカリキュラムを勉強すれば良いとされています。
そのため、中学の範囲と高校の範囲を合計5年間で終了し、大学受験準備を1年間としている学校が多数です。
高校最後の1年間を大学受験に専念できるのは、中高一貫校に通う子どもたちならではの強みになるでしょう。
ハイレベルな授業が受けられる
中高一貫校では、高校最後の1年は大学受験に向けた授業を集中的におこないます。
それまでに中学と高校の範囲を終わらせるためには、公立中学校よりもハイスピードで授業をしなければなりません。
同じような学力の子どもたちが集まっているのが中高一貫校なので、授業効率も良くハイレベルな授業が可能になります。
学校の特色に合う先生で、かつハイレベルな授業ができる実力のある人材を採用しているので、子どもが興味関心のある分野を深く学べるのも魅力的ですね。
大学合格実績が良い
中高一貫校では、大学受験に向けたカリキュラムが6年間に渡って組まれています。
入学した時点でレベルの高い生徒が集まっているうえに、レベルの高い授業を受けるため、大学合格率が高いのもうなずける仕組みです。
また、中高一貫校には大学の指定校推薦の枠が多いのも、合格実績数を伸ばす要因になっています。
さらに、大学付属の中高一貫校の場合は、そもそも受験をせずに進学できます。
友達との仲が深まる
中高一貫校では、中学校と高校の6年間、児童・生徒の顔触れがほぼ変わりません。
高校進学で仲良しの友達と離れることがないので、友達との仲をより深めることができます。
同じ敷地内に中学校と高校が併設されている中高一貫校も多いので、中学生と高校生の交流もさかんです。
入学後に友達関係がうまくいっていれば、仲を深められる良い環境になるでしょう。
ただし、友達関係がうまくいっていない場合は、顔触れが変わらないことがデメリットにもなりうる点に注意が必要です。
公立中高一貫校は私立中学よりも安い
公立の中高一貫校は、義務教育にあたる中学の授業料は無料です。
他に諸費用がかかることはあっても、私立中学より学費は安く済みます。
ちなみに、私立中学にかかる費用は、公立中学のおよそ3倍といわれています。
また、中高一貫校は高校受験のために塾へ通う費用や入学費用などもかかりません。
費用が高いイメージがある中高一貫校ですが、6年間のトータルで考えれば私立中学校よりも安くなるでしょう。
学費が安いのも中高一貫校に人気が集まる理由の一つですね。
中高一貫校から公立中学への転校はできる

「もし入学してから子どもが通えなくなる事情ができたら……」と心配になるママパパもいるのではないでしょうか。
昨今では、いじめや授業についていけずに不登校になる子どももいます。
しかし、中高一貫校で不登校になっても過剰な心配はいりません。
中学校は義務教育なので、万一馴染めなくても地元の公立中学へ転校ができます。
たしかに、せっかくがんばって入った学校を辞めるのはもったいないことですが、6年間ずっと我慢しなくてはいけないわけではありません。
もしものときは別の道があるので、無理しすぎないようにしましょう。
まとめ
小学生のママパパに人気の中高一貫校を検討するなら、デメリットもきちんと知っておきたいですね。
なかでも、6年間を同じ環境や友達と過ごすこと、授業速度が速いことは、状況によってメリットにもデメリットにもなりえます。
しかし、6年かけてじっくり大学受験の準備ができることは、中高一貫校ならではのメリットです。
メリット・デメリットの両面を理解したうえで、通学時間などの条件にも配慮して子どもの希望に合わせて進学先を決めていきましょう。
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