小学校受験は必要?メリット・デメリットから準備方法まで紹介

小学校受験とは

「子どもに可能な限りよい教育環境を与えてあげたい」と考える親は多いことでしょう。

そのための選択肢の一つが、小学校受験です。

全国にはさまざまな国立や私立小学校があり、それぞれが特色ある教育をしています。

一方で、「小さな頃から受験勉強をさせていいのか」と悩む人もいるでしょう。

この記事では、小学校受験のメリット・デメリットを解説します。

小学校受験とは?

小学校受験の面接

小学校受験とは、国立や私立の小学校に入学するための選抜試験の総称です。

受験の倍率が高いのは名門と呼ばれる学校が多く、挑戦するのは経済的に余裕ある家庭が中心です。

そのためか「お受験」とも呼ばれています。

また、私立の小学校受験は本人だけでなく、親も面接の対象になるので親子両方の対策が重要です。

受験時期は?

小学校受験の選抜試験は、主に10~11月頃に行なわれます。

ペーパーテストだけでなく、行動観察や運動、絵画など多方面から審査する学校も珍しくありません。

一次試験・二次試験と複数回試験がある学校もあります。また、面接は親と一緒に行なう学校もあります。

国立小学校の選抜試験は主に、10〜12月頃に行なわれます。

国立小学校の場合は、抽選があるところが多いです。

人気が高い小学校の場合は一次抽選、選抜試験、二次抽選と抽選が二回以上あるところもあります。

私立、国立を併願して受験する子もたくさんいます。

いつから準備を始める?

小学校受験の勉強は受験の1年前、年中の11月頃には始めるのが一般的とされています。

植物や行事の季節を問う問題もあるので、年間を通じて季節の感覚を養うことが推奨されています。

可能であれば、見学や対策などもあるので、年少や年中から1年以上かけて準備をしたほうが親も子も余裕を持って受験に望めるでしょう。

小学校受験向けの塾の多くも年中の11月頃から新年長のクラスを開始し、遅くとも1年程度前からの準備をすすめています。

どんな試験内容?

試験内容は基本的な学力考査・運動や行動の観察が一般的です。

中学受験のようにテクニックが必要な難しい問題はほとんど出ません。

言われた指示がきちんと理解できるか、集団行動ができるかなどを観察されます。

また、親が400文字程度の作文を書く学校もあります。

このほか、面接は親子一緒に行なう学校が大半です。

そのため、小学校受験の対策を行なっている塾では、親の作文対策や面接対策を行なっています。

小学校受験するメリット

小学校受験のメリット

では、小学校受験をするとどのようなメリットがあるのでしょうか?

ここでは、代表的な3つのメリットを紹介します。

中高大の受験を避けられる学校も

私立小学校の多くが中学・高校・大学までの一貫教育を行なっています。

大学は無い学校でも、高校まではエスカレーター式に進めるという小学校もあるでしょう。

国立の小学校も内部進学ができる学校が多いです。

全員が無条件で進学できるわけではないものの、中学受験や高校受験、大学受験を経験せずにすむのはメリットです。

特に、大阪や東京などの都市部では中学受験が過熱しています。

小学校の貴重な時間をほとんど受験勉強に費やす子どもも珍しくありません。

また、中学受験と小学校受験では難易度が違います。

中学受験の名門校であっても、小学校受験では難易度がやや低めという学校もあります。

早めに受験することで名門校へエスカレーター式に進める可能性が高まります。

良い環境で教育が受けられる

私立小学校は学費がかかりますが、各種施設や教材、体験の機会が充実していて質の高い教育を提供してくれます。

独自の教育方針やカリキュラムを掲げ、教員の転勤もないので安定しているという点もメリットです。

また、小学校受験を行なおうと考える家庭は、教育に対する意識が高く、子どももその影響を受けていることが多いでしょう。

国立の小学校も選抜試験があるため、教育意識の高い生徒が集まりやすくなります。

教育を受ける環境としては魅力的だと考える親も多いのではないでしょうか。

対策期間が短期間で済む

首都圏では中学受験の過熱化がすすみ、小学校3年生から受験勉強をスタートするのが一般的になっています。

塾にかかる費用も多額になり、経済的な負担も重くなるでしょう。

一方、小学校受験の準備期間は主に1年間です。

短期間の受験勉強で結果が出るならば、子どもへの負担も軽くなります。

特に、名門校の附属小学校に進むことができれば、恩恵を実感しやすいでしょう。

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小学校受験するデメリット

小学校受験のデメリット

小学校受験にはデメリットもあります。

ここでは小学校受験のデメリットを3つご紹介します。

メリットと比べてどちらが当てはまりやすいのか、考えてみてください。

費用が高額(学費、寄付金、対策塾)

小学校受験は多額の費用がかかります。

受験対策の塾にかかる費用は高校受験、大学受験の塾とそれほどかわりません。

月謝以外にも、模試や季節講習、受験用の洋服や写真撮影費用などもかかります。

また、合格した場合も学費はもちろんのこと、制服代カバンなど、入学金や寄付金、親や友達との交友費など何かと費用がかかるでしょう。

習い事や塾、学童など公立校に通う子よりお金をかける家庭が多いです。

共働きには不向きな場合も

名門と呼ばれる国立や私立小学校の場合は、母親が専業主婦前提で行事などが組まれていることもあります。

送迎を求められることが多かったり、PTA活動が平日に活発だったり公立校よりも親のサポートが必要な学校もあるでしょう。

学童保育が併設されているか利用者は多いかなど、共働きの家庭に理解がある学校かどうかは事前のリサーチが必要です。

子どもの負担になることも

子どもの成長の速度はさまざまです。

小学校受験準備を軽々とクリアできる子どもがいる一方で、学力や理解力が中々追いつかない子もいます。

特に、早生まれの子は4月生まれの子と1歳近い差があるので、受験には不利な場合も。

せっかく頑張ったのに全て不合格だった場合は、傷を子どもに残すこともあるでしょう。

また、合格しても長距離の通学が体の負担になることもあります。

地元で遊べる友達が少なくなることもあるでしょう。

また、中高一貫校の方が高い偏差値の学校もあり、選択肢も多いので、結局は中学校受験に挑戦するケースも。

その場合、受験回数が多いことが子どもの負担になることもあります。

まとめ:まずは地域事情から調べてみよう

小学校受験は地域差が大きいものです。

東京や大阪などでは選択肢が豊富にある一方で、地方では最寄りに1つ国立小学校があるかないか、というところもあるでしょう。

また、国立小学校などでは、受けられる学校の通学範囲が指定されている場合もあります。

住んでいる地域によっては小学校受験事情が全く異なるということもありますので、まずは、お住まいの地域事情も調べてみてくださいね。

良いご縁がありますように!

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