【小学生不登校体験記③】ついに学校に行けない理由が明らかに!

不登校小学生サムネ

突然学校に行けなくなった娘(学校に行けなくなった経緯については、体験記①②を参照してください)。

先生たちの助けもあって、少しずつ学校にたどり着けるようになりました。

カウンセラー室に登校しながら、スクールカウンセラーの先生と信頼関係を築いた娘。

そこで、改めてスクールカウンセラーの先生と話をすることで、娘が学校に行けない理由が明らかになったのです。

▼以前のお話し▼
【小学生不登校体験記①】突然始まった登校渋り
【小学生不登校体験記②】登校渋りから学校にたどり着くまで

漫画 ついに学校に行けない理由が明らかに

不登校小学生1

不登校小学生2

マンガ:サダイチ

娘が学校に行けなくなった理由とは

学校にたどり着けるようになった娘は、学校のカウンセラー室に通うようになりました。

今回のことで、私は思ったよりも多くの生徒が同様の支援を受けていることを知りました。

小学校の先生たちは、登校渋りの生徒を急かさず、それぞれの子どものペースで接することに慣れていました。

娘の場合は、カウンセラー室に担任の先生が迎えに来てくれて、一緒に教室に入ることもありましたし、疲れたらカウンセラー室で勉強することもありました。

娘とスクールカウンセラーの先生との信頼関係を築いたあと、カウンセラーの先生と娘、私の3人で面談をおこないました。

カウンセラーの先生は、秘密を必ず守ると約束して、とにかくじっくり娘の話を聞いてくれました。

当時小学2年生でしたので言葉は稚拙でしたが、娘は一生懸命自分の気持ちを伝えました。

不登校の背景には、小学校生活に疲れ切っていたことがありました。

1年生のときは、幼稚園から上がったばかりで目新しい物ばかり、先生たちも優しかったですし、上級生達も世話をしてくれました。

2年生になると、学校生活に慣れたこともあり、周りを見渡す余裕ができたのでしょう。

先生は生活態度について少し厳しくなり、学習内容も、宿題も増えました。

クラスの中も、みんな学校生活に慣れて、騒がしくなったようです。

みんなが騒ぐので、先生も怒りますよね。

ここで、娘の張り詰めていた気持ちがプツンと切れたようです。

娘は次の2つのことに恐怖を感じて、学校に来れなくなったと話しました。

一つ目は、先生がクラスメイトを怒っている姿を見て、怖くなってしまったこと。

娘は当時おとなしくて真面目だったので、先生に怒られたことがありませんでした。

2年生になり、友だちが先生に怒られているのを間近で見てしまい、怖くなったそうです。

自分は関係ないのに、自分が怒られているような気持ちにもなったようです。

二つ目は、子どもたち同士がケンカしている姿を見て、これも自分ではないのに、怖くなったそうです。

娘にとっては他人事とは感じられず、日々の積み重ねが彼女を疲れさせていたのです。

大人から見れば、「なぜそんなことで?」と思うでしょう。

いじめや友人関係のトラブルなどを予想していた私も、これには驚きました。

しかし、カウンセラーの先生は娘の心にしっかりと向き合ってくださいました。

先生は、他の人の問題を自分のことのように受け止めてしまう、感受性が強い子どもがいることを教えてくれました。

そして、娘は先生に自分の気持ちを話したことで、みるみるうちに元気を取り戻したのです!

当時を振り返って

このように書くと、とても繊細な娘で「大変そう……」と思われるでしょう。

当時、私自身も「これは大変だ」「これからどうやって生きていくんだろう?」と心配していました。

しかし、今では娘はクラスがどんなに騒がしくても、怖い先生がいても平気です。

あくまでわが家の場合ですが、その変化の背景には、カウンセラーの先生との信頼関係が大きかったと考えています。

学校の中で、常に自分の味方がいる、自分の話を聞いてくれる、解決策を一緒に考えてくれるという安心感を得ることができました。

カウンセラーの先生だけでなく、担任の先生、校長先生はじめ学校の先生方の支援も心強かったです。

加えて、娘を十分に休ませることも重要でした。

何かトラブルがあったわけではなく、新しい学校の環境に慣れるために頑張り、勉強を頑張り、習い事も頑張っていたので、「頑張ること」に疲れ切っていました。

親は、家での子どもののんきな姿しか知りませんが、家の外ではかなり気を張って頑張っています。

「家ではなかなか宿題に取りかからないし、学校についていけているんでしょうか?」と先生に相談したこともあります。

すると、先生から「お母さん。娘さんは学校ではまじめでとても頑張っています。家くらい、のんびりさせてあげてください。」とアドバイスされました。

この約1ヶ月の不登校の経験から、娘は今では良い意味で図太く成長しましたし、頑張って疲れたら「疲れたから休む」というひとことを私に言えるようになりました。

この体験を通して、子どもの小さな声に耳を傾け、気持ちに寄り添うこと、安全な居場所を作ってあげることの大切さを実感しました。

次のお話>>>【小学生不登校体験記④最終回】ついに1人で学校に行けた!みんなに助けられた1ヶ月

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ママライタープロフィール

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nob

小学6年生の娘を持つママライター(記事執筆時)。
塾講師など教育経験が長い、元大学教員の博士ママ。現在はフリーで活動中。
厳選した蔵書は300冊以上の絵本マニア。
絵本、ボードゲーム、勉強法など、子どもの学習のお悩みや子育てのヒントになる情報を発信しています。



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