こたつを使って焦げ臭いと感じた経験はありませんか。
「夏の間しまっておいて久しぶりに使ったら臭う」「スイッチを入れた直後は何ともないのにしばらくしたら焦げ臭い」など、焦げ臭くなるタイミングはさまざまです。
こたつが焦げ臭いと不快なだけでなく、火災につながるのではと心配にもなりますよね。
そこでこの記事では、こたつが焦げ臭いときに考えられる原因や対処法、こたつによる火災事故の危険性などを解説します。
こたつが焦げ臭いのはなぜ?考えられる4つの原因
まずは、こたつが焦げ臭い理由を確認してみましょう。
考えられる原因は4つあります。
ヒーターにほこりがついている
こたつが焦げ臭いのは、ヒーターにほこりがついていることが原因の可能性があります。
特に、押し入れや納戸にしまっていたこたつを久しぶりに出して、そのまま使うときは注意が必要です。
ほこりがついたまま使用すると発火や故障の可能性も……。
こたつは使い始める前と、しまう前に掃除をするのがおすすめです。
とはいえ、こたつにはヒーターを取り外せるタイプと外せないタイプがあります。
取り外しができない場合は無理に分解するのではなく、できる範囲できれいにしましょう。
コードが断線している
経年劣化をはじめ、しまっている間に重いものの下敷きになっていた、何かに挟まっていた、ペットに噛まれたなどで、コードが断線している可能性も考えられます。
ちなみに、コードが断線している場合は、焦げ臭さ以外にゴムが溶けたような臭いがするケースもあります。
コードが断線していると臭いはなくてもこたつが暖まらなかったり、火災の原因になったりするため、断線が考えられる場合は即使用をやめてコードを交換しなければなりません。
保管する際はコードを結ばない、ぐるぐる巻きにしないこともポイントです。
ヒーターが故障している
ヒーターの故障が原因で焦げ臭いこともあります。
異臭以外にも急に消えてしまう、暖まりにくいなどの症状がある場合は、ヒーターが故障しているのかもしれません。
一般的に、ヒーターの寿命は10年程度といわれています。
長期間使用している場合は、こたつ自体の買い替えやヒーターユニットの交換をおすすめします。
取り外せるタイプのヒーターユニットはドライバーがあれば簡単に交換できるので、ママ一人でも対応できますよ。
接触している布団や座布団が焦げている
こたつ布団や座布団、座椅子などがヒーターに接触して焦げてしまうこともあるため注意しましょう。
こたつに出入りする際、こたつ布団を無意識になかに押し込んでしまい、ヒーターと接触していることに気が付かないケースも少なくありません。
また、こたつのなかで洗濯物を乾かす、着る前の洋服を温めるなどの行為も火災につながる恐れがあり大変危険です。
冬の寒い時期は子どもの洋服を温めておいてあげたいと考えるのが親心ですが、こたつで温めるのは避けましょう。
【3ステップ】こたつが焦げ臭いときの対処法
こたつが焦げ臭いときは放置せず、以下の3つの手順で速やかに対処しましょう。
1.スイッチを切ってコンセントを抜く
異臭や異変を感じたときは、速やかにスイッチを切ってコンセントを抜きます。
万が一コードが断線している場合、スイッチを切ってもショートしてしまう可能性があるため、コンセントも抜いておいたほうが安心です。
2.臭いの原因を探す
コンセントを抜いたら臭いの原因を探します。
ヒーターやコードに問題がないかなど、先述した考えられる4つの原因を中心にチェックしましょう。
ただし、大量の煙が出ているときや発火しているときは原因を探っている場合ではありません。
火が燃え広がってしまうと対処できなくなってしまうため、すぐに消火しましょう。
3.掃除・交換・修理をする
焦げ臭い原因が特定できたら、臭いの原因に応じて掃除・交換・修理をします。
ただ、簡単にできそうだからと自己流で対処するのは危険です。
対処する前に取扱説明書をよく読み、無理な分解や交換はしないようにしましょう。
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こたつヒーターユニットの掃除方法
こたつのヒーターユニットが取り外し可能なタイプの場合は、ヒーターを取り外して大きめのビニール袋に入れたら、一ヵ所に空気穴をあけて掃除機で吸い込むとほこりが取れます。
取り外しができないタイプの場合は、こたつごとひっくり返して一ヵ所空気穴を確保しつつヒーター全体にビニールを被せます。
しっかりテープで留めたら掃除機の先端をビニールのなかに入れて吸い込みましょう。
仕上げに、ハンディモップやエアダスターを使って細かい部分のほこりを取り除き、雑巾で水拭きをすれば完了です。
ヒーターを掃除するタイミングで天板や脚も拭き掃除すると、より清潔に使えます。
新品のこたつは臭いが出やすい
新品のこたつなのに独特の臭いがするケースもあるかもしれません。
新品のこたつが臭う場合は、こたつに使われている接着剤や塗料が揮発している可能性があります。
この場合は熱によって揮発してしまえば臭わなくなるため、特に対処する必要はありません。
なお、こたつ布団や座布団などに食べ物・飲み物をこぼしたり、汗が染み込んだりすると、雑菌が繁殖して臭いが発生する可能性も……。
布製品に臭いがついた場合は、洗濯マークを確認したうえで洗濯をしましょう。
こたつによる火災事故も発生
消費者庁の発表によると、電気こたつが原因の火災は2014~2018年の間で192件発生しています。
また、電気こたつと電気ストーブが原因となった火災は、2018年に合計で493件、死者67人、負傷者は213人発生しました。
「スイッチを入れておき、あとで使おうと思っていたらこたつ布団が焦げていた」「スイッチを強にしていたら、座椅子がヒーターに触れていたようで焦げてしまった」など、ちょっとした油断が事故につながった事例もあります。
こたつは正しく使えば危険な暖房器具ではありませんが、火災事故が発生している事実もあるため、油断せずに使用しましょう。
※出典:
電気ストーブや電気こたつの火災に注意しましょう!-火を使わない電気ストーブや電気こたつでも火災が発生しています- | 消費者庁
まとめ
こたつが焦げ臭い原因は、ほこりや断線、故障、こたつ布団などとの接触が考えられます。
焦げ臭さを感じたら、まずはスイッチを切りコンセントを抜いてから原因を探りましょう。
焦げ臭くなるのを防ぐために、使う前としまう前は掃除機や濡れ雑巾でほこりをきれいに落としておくのも有効です。
また、こたつで洗濯物を乾かしたり洋服を温めたりするのは危険です。
ついついやってしまいがちですが、こたつによる火災事故も発生しているため避けなければなりません。
こたつを正しく使用して、暖かく快適な冬を過ごしましょう。
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