神社へお参りした際、絵馬を書く機会があると思いますが、ただ何となく書いていませんか?
明確な決まりこそありませんが、できるだけ正しい書き方をしたいものです。
そこでこの記事では、絵馬の書き方や書くときのポイント、お願い別の例文などをご紹介します。
書き方がわからなかった方は、これから絵馬を書くときに正しく書けるよう、ぜひ参考にしてみてください。
絵馬とは?
願いを書くものとして知られている絵馬。
そもそも絵馬とはどのようなものなのでしょうか。
絵馬を書く目的や由来などをご紹介します。
書く目的
絵馬は神社などへお参りに行った際に見かける、将棋の駒のような形をした木の板のことです。
絵馬には叶えたい願い事や叶った願い事を書きます。
絵馬に願い事を書く目的は、神様に願い事を伝えるためです。
一般的には書いたあとは神社に絵馬を奉納しますが、家に持って帰る場合は、神棚にお供えし、一年過ぎたときか願いが叶ったタイミングで神社に納めます。
由来
絵馬の多くは木の板に絵が描かれたものですが、かつては本物の馬を奉納していました。
古代では、神様は神馬(しんめ)と呼ばれる馬に乗って現世にやってくると考えられていました。
そのため、神事では生きた馬を奉納し、特に白馬が重宝されていました。
簡略化されたものには、土で馬形を作ったものや木で作られた板立馬などがあります。
また、絵に描いた馬が奉納されることもあり、「絵馬」の始まりとなります。
中世では、祈願が目的であることもあり、馬以外にも縁起の良い絵が選ばれることもありましたが、「絵馬」の呼び名は変わらずに使われていました。
近世になると、庶民が祈願することが一般的になり、現代で目にする絵馬の形が広がっていきました。
絵馬の書き方
絵馬を書く際に、決まった書き方などがあるのか気になる方もいますよね。
ここでは、絵馬の書き方を具体的にご紹介します。
縦書き/横書き
絵馬を書こうとしたとき、縦書きで書くか横書きで書くか悩んだことはあるでしょうか。
縦書き横書きどちらにするか、正式な決まりはありません。
奉納されている絵馬を見ると、縦書きが多いようですが、書きやすいほうで書きましょう。
屋外に奉納することが多いので、雨でにじまないように油性マジックで書くのがおすすめです。
表面
絵馬の表面は絵柄がある面です。
表面には「奉納」と書きましょう。
裏面(願い事・お礼)
絵馬の裏面には、お願い事や神様へのお礼を書きます。
願い事を書く際には、「~しますように」など、願いの形式になるように書きましょう。
また、「~になる」などの誓いの形式も、神様に努力を見守っていただけるのでおすすめです。
参拝日も忘れずに書きましょう。
裏面(名前など)
神様に誰のお願いかわかってもらうために、名前、住所、生年月日を書くのが本来の形です。
しかし、個人情報を大っぴらに書くのは抵抗がある方もいるでしょう。
神社によっては個人情報保護の観点から詳しく書くことを禁止している場合もあります。
保護のためのシールがある場合はそれを利用しましょう。
個人情報の流出が心配だからといって何も書かないわけにはいきませんよね。
イニシャル程度なら大丈夫なので書いておきましょう。
絵馬を書くときのポイント
絵馬を書く際、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
どのようなものがあるのか確認してみましょう。
他人の不幸を願うのはNG
絵馬に書く言葉は、神様にお伝えするためのものです。
そのため、ネガティブな言葉は避けたほうが良いでしょう。
特に、誰かに迷惑をかけたり、他人の不幸を願ったりするようなことは書いてはいけません。
誰かの悪口や他の方が見て不快に感じるような言葉もNGです。
絵馬に書く言葉はポジティブなものが望ましいため、誰かに勝ちたいという願いの場合は「ライバルに勝てますように」など、前向きな表現で書きましょう。
代理で絵馬を書いてもいい
遠方で行けない、具合が悪くなってしまったなど、自らお参りに行けない方の代わりに、絵馬の代筆を頼まれる場合もありますよね。
絵馬は必ず自分で書いたものでないといけないわけではなく、誰かの代わりに書いても大丈夫です。
複数のお願い事を書いてもいい
お願い事が複数ある方は、それぞれ別の絵馬にしたほうが良いのか悩みますよね。
複数の願い事がある場合、一つの絵馬に複数書いても大丈夫です。
神社によって、一つの絵馬にまとめて書いても良い、絵馬をわけたほうが良いなど、意見がわかれるため、気になる方はお参りに行った神社に確認してみましょう。
また、複数の神社に同じお願い事の絵馬を奉納しても大丈夫です。
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お願いごと別の例文
お宮参りや安産祈願、学業成就などさまざまなお願い事があります。
ここでは、お願い事別に例文をご紹介するのでぜひ参考にしてください。
お宮参り・七五三
子どもの健やかな成長を願うお宮参りや七五三。
子どもに関わる内容であれば、健やかな成長や学業に関することなど、どのようなものでも絵馬に書いても良いようです。
絵馬には以下のようなことを書きます。
- 健康で元気に成長できますように
- 〇〇がすくすくと健康に成長しますように
- 勉強をがんばれますように
恋愛成就
恋愛成就では、恋人ができる、良い出会いがあるなど、恋愛に関することを願います。
恋愛成就ではできるだけやわらかい表現をするように心がけると良いでしょう。
- 良縁祈願
- 良い出会いがありますように
- これからも〇〇と仲良く過ごせますように
学業成就
受験や就職、資格などに関することをお願いする学業成就。
受験する高校や大学、会社の名前、資格名などを具体的に書きましょう
- 合格祈願
- 受験合格
- 就職祈願
- 〇〇高校合格祈願
- 〇〇大学に合格しますように
- 成績が上がりますように
安産祈願
安産祈願では、出産が無事に済むように、お母さんと赤ちゃんの健康を祈るものです。
安産祈願は妊娠5ヵ月目の最初の「戌の日」におこなうのが好ましいとされています。
- 安産祈願
- 母子健康
- 赤ちゃんが元気に生まれてきますように
- 母子ともに健康でありますように
- 無事に出産できますように
家内安全
一年間の家族の穏やかで平和な暮らしを願うのが家内安全です。
健康を祈る言葉を書くことが多いようです。
- 家内安全
- 健康増進
- 健康祈願
- 家族全員健康で過ごせますように
- 一年間家族が無事に過ごせますように
健康祈願・病気平癒
健康祈願・病気平癒では、自身の現在抱えている病気が治るように祈ったり、健康を祈ったりするものです。
- 病気平癒
- 無病息災
- 身体健全
- 平癒祈願
- 病気が治りますように
- 一年間健康で過ごせますように
まとめ
今回の記事では、絵馬の書き方やポイント、例文などをご紹介しました。
お正月や受験前、子どもの七五三など、絵馬を書くタイミングは多くあります。
せっかくお願いごとを書くのであれば、しっかり神様に伝わる書き方ができるといいですよね。
ぜひ今回の記事を参考に絵馬を書いてみてください。
また、厳しく決められたルールなどはありませんが、各神社などの指示にしたがって、マナーを守って絵馬を書くようにしましょう。
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