子育ての費用はどれくらいかかる?段階別に分析してみた

この記事を読まれている方の多くは、お子さんがいらっしゃるのではないでしょうか。
5歳のやんちゃざかり、あるいは中学校に入学するようなお年頃でしょうか。

どんな親でも、子どもを育てるにはたっぷりの愛情とともに、お金が必要になってきます。

そんな時、

  • 学費はどんな使い方をすれば費用対効果が一番高いのか
  • 子どもの進みたい進路にはどれくらい費用が必要なのか

上記のことが気になってきませんか?

文部科学省の平成26年度子供の学習費調査を参考に見ていきましょう。

それでは早速下記で解説していきます。

幼稚園と保育園の費用の違い

保育園の赤ちゃん

保育園と幼稚園は、そもそも異なる意味合いを持つ場所です。

保育園は、子どもを見てもらう場所で、保育士がいます。

幼稚園は行事で音楽や字を教えたりする先生がいます。そのため、幼稚園の先生は幼児を教える教員免許をもっています。

また、時間帯も幼稚園が9時~14時程度に対し、保育園は7時~18時の時間預けられたりと、子どもを預ける時間が違います。

保育園(認可・無認可)の違い

無認可保育園とは、国の児童福祉法の認可を受けていない保育園という意味です。

国の児童福祉法では施設の広さや園児に対しての保育士の人数が決められていますが、これにあてはまらないのが無認可保育園となります。

とはいえ、「危ない脱法保育園なの!?」というわけではなく、ただ都市部で広い敷地を所有していないなどの理由で無認可保育園になっている場合もあるのです。

認可保育園の場合

認可保育園の場合は市町村ごと、さらに世帯の収入によって料金が変わります。ただ、あまりにも年収が多いケースなどを除いては、無認可より安くつく場合がほとんどで人気です。

そして、2人目の子どもからは半額、3人目からの保育料は無料となるので、安心して次の兄弟が産めます。

無認可保育園の場合

無認可は認可保育園より一般的には割高と言われますが、施設ごとに価格が異なりばらつきがあります。よくある流れでは、認可保育園に落ちた時に無認可保育園を探します。

その時、高い保育園だから問題がない、価格が安いから問題がある、と価格で判断せずに、現場を見て判断する方法がおすすめです。

一度見学にいき、現場の保育士さんが子どもに接する態度を観察し、どこに預けるか決めるといいでしょう。

幼稚園(公立・私立)の違い

幼稚園は、保育園のように世帯の年収で変動する価格ではなく一律価格です。

幼稚園で公立の場合

公立だと平均月額約1.3万円弱です。その他に入園料やバックや帽子などのグッズ、また制服があるところでは制服も必要です。

幼稚園で私立の場合

私立だと平均月額3万強くらいです。学校によって費用に差があるので、希望の私立幼稚園をチェックしてみましょう。

その他入園料やバッグなどは、公立幼稚園と同様必要になります。

小学校(公立・私立)の費用の違い

帽子をかぶった女子小学生

公立小学校

公立小学校は、授業料は無料です。

ただし、給食費や部活動費や教科書代など細かな教育費はかかってきます。給食費は平均年間4.5万円弱です。

PTA、遠足、運動会、などのその他の費用もかかります。

私立小学校

私立小学校の年間授業料の平均は46万円ほどですが、学校によって異なります。ですので、通いたい私立小学校の学費をチェックしてみましょう。

公立小学校のように、給食費や部活動費もかかってきます。

ママ賃貸

中学(公立・私立)の費用の違い

男子中学生登校

公立中学

公立中学は公立小学校と同様、授業料が無料です。

給食費は年間約4.3万円ほどかかってきます。

私立中学

私立中学は授業料が月額4万円弱かかり、年間約60万円かかります。

給食はあればかかりますが、ないところも多いです。筆者も私立中学でしたが、給食はありませんでした。

高校(公立・私立)の費用の違い

勉強する女子高校生

公立高校

義務教育ではなくなることもあり、高校からは公立でも授業料がかかります。とはいえ、授業料は年間平均約7500円と破格の安さです。

その他教科書代や制服代、行事代がかかってきます。部活動については後述します。

私立高校

授業料は年間平均約25.5万円と、公立に比べるとやはり費用がかかってきます。

その他教科書代・制服代などは、公立高校より私立高校の方が費用がかかる場合が多いようです。

私立高校(中高一貫校)

私立中学、高校には中高一貫校もあります。

中学と高校を同じ学校法人が運営しており、小学校の時に受験勉強をし、中学受験して入学します。中学から高校は受験なしで、エスカレーター式で上がることができます。

中高一貫校は独自の教育に力を入れていたりしますが、やはり中学と高校を両方私立にすると家計が苦しい場合もあるでしょう。

ですので、中高一貫の私立を受けるのは家計と照らし合わせて収支のめどが立つこと、そして子どもが望んでいることを念頭において受験させましょう。

部活動による費用の違い

テニスラケット

中高は部活動を本格的にはじめる時期でもあります。
もちろん小学校からでも部活動は可能ですが、ここでは一般的な中高の部活動について説明します。

テニスや剣道など運動系

スポーツをする場合は、ウエアや道着が必要になります。表題に上げた部活において必要なものの一例が下記です。

テニスで必要なもの

  • ラケット…約1.5万~
  • シューズ…約8000円~
  • ユニフォーム…学校による
  • テニスソックス…1000円前後
  • 消耗品(テニスのガット(糸)、グリップテープ)…オープン価格

剣道で必要なもの

  • 竹刀…竹刀一本2000円くらい、×3本くらい買っておく
  • 剣道着、袴、防具一式、竹刀袋…全部で6万くらい

吹奏楽部や美術部など文科系

吹奏楽部など楽器系

楽器系はピンキリですが、初期費用がわりとかかります。

  • フルート…7万円くらい。
  • トランペット…約20万前後。最低では7万円くらいでもある。

大きな楽器で高価なコントラバス等は、学校が貸してくれることが多いようです。

既にフルートやトランペットでも高価なのに、巨大でさらに高価な楽器はなかなか初心者には購入しづらいですよね。筆者の学校では琴(こと)部もありましたが、琴も学校より貸し出しでした。

美術部

美術部も、創作意欲が増して大作にチャレンジするようになると意外とお金がかかってきます。例として油絵を上げてみます。

油絵の場合

  • 油絵具12色セット…約6000円
  • 速乾財…約1000円
  • キャンバスF15号…約2000円
  • イーゼル…学校に借りる

油絵具はピンからキリまであるので、高い原料の絵具を使うとチューブ一本で2000~3000円かかることもあります。

それに比べるとデッサンは木炭氏とカルトン(デッサン用の画版)、木炭や鉛筆で済むので比較的リーズナブルにすみますよ。

大学(公立・私立)の費用の違い

女子大生

大学の費用も公立と私立で異なってきます。

日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査より、各大学の費用を比較してみましょう。

公立

公立は文系も理系もほぼ学費は変わらず、年間約100万円の授業料となっています。入学費用は約80万円です。

公立は学費が私立より安い分、とても人気です。

入学したいなら、きちんと勉強の準備をしておきたいものです。

私立

私立は公立に比べて学費が高めです。

授業料は文系で年間約150万円、理系で年間約190万円となっています。入学金は文系で約96万円、理系で約120万円です。

芸術系大学

公立

芸術系大学は、公立は公立文系と同じく年間約100万円の授業料となっています。

私立

私立は学校にもよりけりですが、それぞれ年間150万円~200万円と理系より高くなることもあります。

大学の奨学金や学生のアルバイトについて

家庭教師

私立では年間約190万円の授業料がかかり、そこにアパート代や食費もかかってくると、親の収入だけで生活するのがきついこともあります。

もちろん、国立を奨学金とアルバイトで自分のお金で通う学生もいると思います。

そんな時学生には、奨学金とアルバイトという選択肢があります。

奨学金「国の教育ローン」

奨学金に「国の教育ローン」というものがありますが、それを利用すると子ども一人につき350万円借りられます。返済期間は15年ほどです。

ただし、世帯に子どもが何人いるか、その世帯の収入によって奨学金を受けられる所得に上限があります。

例えば子ども1人の世帯の場合では、年収790万円までが上限になります。

学生のアルバイト

学生のアルバイトには様々ありますが、下記が多いようです。

  • 家庭教師
  • 塾の講師
  • 短時間事務
  • ピッキング(倉庫で配送する荷物をとってくる)
  • 飲食店の接客、ホール
  • スーパーのレジ
  • 雑貨屋の店員

家庭教師は勉強が得意な学生にはピッタリですね。学校の授業との兼ね合いも考えてシフトを組んでもらいましょう。

計画的に子育て費用を用意しよう

晴れた公園で手つなぎジャンプ

いかがでしたでしょうか。

子育ての費用と言っても、子どもの年齢やその時の部活に必要なものが色々あったと思います。

特に学費は公立と私立によって大きく差が出るので、子どもの希望を聞きつつ、親として子どものためになる進路をつくってあげたいですね。

子育てをするパパやママ、そして子どもが安心して暮らしていけるように、ママ賃貸は応援しております。

引っ越しの際は学校の近くでお部屋を探せるママ賃貸がオススメです。

ママ賃貸フリーダイヤル