ゲームとの付き合い方で悩んでいるママたちの話をよく聞きます。
かく言う私も、子どもにゲーム機を買い与えるのは、なるべく遅くしたいと考えていました。
ゲーム全盛の現代の子どもには、ゲームなしで友達づきあいするのは負担が大きいですが、あまり早く買い与えることには抵抗がありました。
結局、ゲーム機(ニンテンドーSwitch)を買ったのは小学校5年生の秋。
今回は、小学生の息子にゲーム機をなかなか買わなかった理由と買うことになった成り行き、さらには購入する際に息子と交わしたルールについて実体験をご紹介します。
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目次
ママライタープロフィール
大学1年生、中学2年生の子どもを育てる母です。(※原稿執筆時)
悩んで育てた子育ても佳境に入ったので、自分の活動を再開したいと模索中。
家事は「無理をしない」がモットー。
料理は時短で、掃除は見た目キレイで済ませます。
家族の休日は自分も休みたく、週末にはデパ地下総菜が並ぶズボラ母です。
ゲーム機を買うことに抵抗があった理由
まず最初に、なぜ、ゲーム機を買うことに抵抗があったのかをお話します。
外で遊んでほしいから
ゲーム機が家にあると、ゲームばかりして、外遊びをしなくなると思いました。
子どもの体力低下が問題になっているので、小学生の間は外でしっかり体を使って遊んでほしいと思っていました。
ゲームが子どもに与える影響を心配したから
これは様々なメディアで報道されている通り、あまり低年齢からゲームを長時間してしまうと、ゲーム依存やキレやすい、思いやりに欠けるなどの影響があると心配していました。
ルールが守れず親子喧嘩が起きると考えたから
ゲームをやめないことで子どもを怒るという話を周囲からよく聞いていました。
親が与えたにも関わらず、子どもを怒らなければいけないのなら、ゲーム機はない方が良いと思っていました。
自分自身が必要と思わなかったから
私が小学生の頃、「ファミコン」が発売され、一世を風靡しました。
私の家はゲーム機を買ってもらえませんでしたが、ファミコンがなくて仲間外れにされたり、困ったことは特になかったので、自分の経験から、子どもにも必要ないと思っていました。
Switch買わない協定
2017年に発売された「ニンテンドーSwitch」。
発売当時、息子は小学校3年生。
みるみるSwitchを持つ友達が増えていきました。
息子には小学校入学から、B君というお友達がいました。
B君のお母さんは、私と同様になるべくゲーム機を買うのは遅くしたいと話されていました。
外で遊んでほしいし、低年齢の子どもへのゲームの影響も危惧されていました。
B君には弟と妹がいるため、上の子が持つと下の子も自然とゲームをやるようになるから、「下の子のためにもゲームを買うのはできるだけ遅くしたい」と言っていました。
B君と息子は家が近くて仲が良く、クラスも一緒で登下校も一緒、放課後も一緒に遊んでいたので、「じゃあ、我慢できるところまで2人で我慢させよう」と母親同士でSwitch買わない協定を組みました。
子どもにとっては不幸でしかありませんよね。
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クラスでSwitchを持っていないのは2人だけに
小学校では学年が上がるにつれ、Switchを持つ友達は増え続け、5年生になる頃には、息子がしばしば「クラスでゲームの話に入れない」と言い始めました。
夏休み明けにはクラスでSwitchを持っていないのは息子とB君の2人だけになっていましたが、なにせゲーム機買わない協定があるので、まだ乗り切れると思っていました。
私は「B君も持っていないんだからB君と遊んだらいいんじゃない?」と言ってやり過ごしていました。
ある日突然B君家がSwitchを購入!
そんなある秋の某日。突然B君のお母さんから電話がかかってきました。
「ごめん、うち、Switch買うことにした…」と。
あんなに買うことを渋っていたので、私はとても驚きました。
「え!なんで?」と聞くと理由は次のようなことでした。
━B君は小学校でソフトボールを習っており、毎週土日の練習にはB君のお父さんが付き添っていました。
ある日の練習後、ソフトボールチームの同学年の全員が帰宅後に、Switchでオンラインゲームをやる約束をしているところに、B君が仲間に入れず、グラウンドでポツンと1人きりになったそうです。
息子が1人だけ仲間に入れない姿を目の当たりにしたお父さんは、ショックだったのでしょう。
帰宅後、「あまりにも可哀想だ、すぐにSwitchを買ってやる!」と、誕生日でもクリスマスでもないのに、すぐにB君とSwitchを買いに行ったそうです。
5年生の秋、遂にSwitchを購入
こうして突然訪れた協定の崩壊。
これでクラスでSwitchを持っていないのは息子1人になってしまったので、さすがに買わないわけにはいかないと考えました。
そして、どうせ買うのなら、B君と一緒にSwitchデビューした方が良いと思ったので、クリスマスプレゼントを前倒しして、買うことにしました。
それにしてもSwitchを買いに行って、その値段の高さに驚きましたが!
ゲームをする前に子どもと決めたルール
さて、ここからが本題です。
ゲームを始める年齢をなるべく遅くしたいと考えていたぐらいですので、当然ゲームに関するルールをしっかりと決めました。
どんなルールを決めたかをご紹介します。
時間制限
平日は1時間、休日は1時間半までと決めました。
あまり時間が短いと消化不良になり、ゲームをやめなくなると考えました。
休日は30分多くしたことで、子どもは満足感を得たようでした。
天気の良い日の日中は外で遊ぶ
これは、ゲーム機を買うことに抵抗があった理由の1つだったので、Switchを買っても天気の良い日は昼間からゲームをするのではなく、日中はできる限り外で体を動かして遊んでほしいと伝えました。
Switchの充電、収納はリビングでする
Switchを子ども部屋に収納すると、隠れてこっそりゲームすることが考えられたので、収納場所や充電はリビングにしました。
課金は禁止
子どもが課金をして高額請求が来たなどのニュースを子どもに伝え、親のクレジットカードを使っての課金はしてほしくないという話をしました。
家の外に持ち出さない
公園で集まってSwitchをやっていたところ、中に入っているSDカードがなくなったという問題が小学校で共有されていたので、家の外に持ち出すとそうした危険性があるということを伝え、持ち出しは禁止にしました。
夜遅い時間はやらない
子どもの睡眠時間の確保と一緒にゲームをする相手のことを考えて、夜9時までにゲームを終えるようにと伝えました。
以上、少し厳しいルールかもしれませんが、ゲームにまつわる危険性や私が心配していることを真剣に説明したところ、息子はよく理解してくれました。
息子にしてみると、今までSwitchは買ってもらえないと思っていたので、少しぐらいの厳しいルールよりも買ってもらえた感謝の気持ちが大きかったようで、どのルールもすんなりと受け入れました。
ルールは守れているのか!?
さて、Switchが我が家にやってきてから約4年が経ち、現在息子は中学生になりましたが、結論から言うとルールはほぼ守れています。
多少ルールを外れることもありますが、あまり細かに目くじらを立てないようにしています。息子がどのようにルールと付き合っているか、例を挙げてみます。
時間制限
時々オーバーすることがありますが、ゲームは急には終われないだろうと思うので、5分、10分程度なら、注意していません。
30分もオーバーした時は、終わった後に、「今日はちょっと長かったね」と指摘すると「明日30分短くするから」と自分で調整していました。
中学生になった今では部活と勉強が忙しく、そもそも平日に1時間もゲームをすることがなくなりました。
外遊び
制限時間が毎日1時間なので、そもそもゲームだけで一日を過ごすことはできません。
休日などは午前中に友達とオンラインゲームをして、ゲーム中に午後の公園で遊ぶ約束をすることがよくありました。
収納場所はリビング
自然とゲームをする時だけ自分の部屋に持って行き、制限時間になったら、リビングに持って帰る習慣がついています。
課金は禁止
息子がやっているオンラインゲームに息子が好きなキャラクターが登場した時は、アイテムを買うために課金したそうでしたが、言い出すことはありませんでした。
課金せずに、どうやってアイテムを買うかを友達に相談し、試行錯誤して手に入れていました。
ゲーム機を購入後に思ったこと
ここまで我が家のゲーム機購入の過程をご紹介しましたが、これまでの4年近く、子どものゲームとの付き合い方を見てきたところ、比較的きちんとルールを守っています。
私が危惧していたゲーム依存や親子喧嘩、外で遊ばないなどの問題も起きていません。
むしろ、勉強の合間の良い息抜きになっていて、友達とみんなで楽しそうにお喋りしながらオンラインゲームをやっているので、メリットの方が大きいのかもしれないとさえ思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ゲーム機の購入を渋っていた我が家の、購入するまでと購入の際のルール決め、購入後の様子についてご紹介しました。
今のところゲーム機を買ってから心配していたようなトラブルはありません。
問題なく過ごせているのは、ゲームにのめり込む子と満足したら離れる子という子どもの性格の違いもあると思いますが、最初にしっかりと子どもとルール決めをしたこと、親がどんなことを心配しているのかを理解できる年齢になっていたことが大きかったのかなと思います。
この記事が少しでも、これからお子さんにゲーム機を買う方の参考にしていただけると嬉しいです。
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