【愛着形成】子どもの発達に影響するの?子育てに取り入れたいポイントとは

【愛着形成】子どもの発達に影響するの?子育てに取り入れたいポイントとは

子育て中の方なら「愛着形成」という言葉を聞く機会が多いかもしれません。

しかし、愛着形成のためにどのようなことをすれば良いのか知っている方はどのくらいいるでしょうか?

毎日の忙しさで育児に余裕がなくなり、しっかりとした愛着形成が築けていないのではと不安になることもありますよね。

この記事では、愛着形成が子どもの発達に影響するのか、家庭で意識して取り入れたい愛着形成のポイントなどをご紹介します。

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愛着形成とは?形成時期や重要性

愛着形成とは?形成時期や重要性

愛着形成という言葉を聞いたことがあっても、実際何が大事なのか、どのようなことをすれば良いのか即答できない方も多いことでしょう。

ここでは、愛着形成の形成時期や愛着形成の重要性などをご紹介します。

愛着形成とは?

愛着形成とは、精神科医ジョン・ボウルビィが1969年に著書『愛着行動』にて主張した愛着理論とともに提唱した概念です。

愛着は、乳幼児期の子どもと母親をはじめとする養育者との間で築かれる心理的な結びつきのことで、英語ではAttachment (アタッチメント)です。

よって、愛着形成はアタッチメント形成と呼ばれることもあります。

子どもが愛着を形成しようとする様子は、自分が不安なときに親や身近にいる信頼できる人にくっついて安心しようとする行動に見られます。

愛着はいつからいつまでに形成される?4段階とは

愛着が形成される年齢は主にいつからいつまでなのでしょうか?

ジョン・ボウルビィは愛着理論を以下のような段階に分けて説明しています。

第1段階は誕生から生後8〜12週頃の生後3ヵ月間まで、第2段階は生後12週から6ヵ月頃、 第3段階は6ヵ月頃から2、3歳頃、 第4段階は3歳以上と4段階があります。

特に第3段階の生後6ヵ月から2歳頃までの間に愛着が形成されるといわれています。

生後6ヵ月頃になると身近な人の顔がわかるようになり、あやしてもらうと喜んだり抱っこをせがんだりする姿も見られるでしょう。

愛情を込めて接してくれる大人とのやり取りのなかで、養育者との愛着関係が深まっていくのです。

愛着形成の重要性

愛着形成が、子どもの成長過程で重要である理由を解説します。

乳幼児期に愛着を形成することで、子どもは人間に対する基本的な信頼感を育みます。

愛着形成ができていないと、適切な反応ができない、いい子になろうと頑張りすぎる、他者との距離感が理解できないなど、人との関わり方が上手にできなくなってしまうリスクがあります。

乳幼児期に愛着を持って接してくれる人間関係が存在することは、子どもの社会性を発達させる重要な役割を担っているのです。

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乳児保育における愛着形成

乳児保育における愛着形成

子どもと愛着を形成できる人は母親だけではありません。

父親や祖父母、保育園の先生などとの間でも形成されます。

ここからは、乳幼児期に保育園で長時間過ごす場合の愛着形成をご紹介します。

保育士さんとの愛着関係はどのように形成されるの?

愛着形成で大切なのは、特定の大人と愛着を形成することなので、長時間一緒に過ごす保育園・幼稚園の先生も含まれます。

厚生労働省の保育所保育指針では、「乳児期において、子どもは身近にいる特定の保育士等による愛情豊かで受容的・応答的な関わりを通して、相手との間に愛着関係を形成し、これを拠りどころとして、人に対する基本的信頼感を培っていく」としています。

保育士や幼稚園教諭は愛着形成の重要性も深く学んでいるプロです。

先生たちは子どもの感情に寄り添い、進んでスキンシップをとり、失敗しても責めないなど、子どもの気持ちを満たし、より安心できるように心がけています。

「フルタイムの仕事で朝から夕方まで保育園に預けているから愛着形成が不十分なのでは?」と思って悩むことがあるかもしれませんが、保育士さんたちと愛着関係が形成されているれば、そこまで不安になる必要はありません。

愛着を育む効果とは

では、愛着を育むことで具体的にどのような効果があるのでしょうか?

子どもは、身近な人とそうではない人が区別できるようになると、普段自分の近くにいて関わりを持ってくれる人を安心できる、信頼できる存在と感じるようになります。

安心できる人にあやしてもらったり自分の声や動きに優しく応えてもらったりすることも楽しむようにもなります。

愛着の対象者である保護者や特定の保育士が視界の範囲内にいることで、子どもの情緒が安定しやすくなり、相手と関わりながらともに過ごすことに喜びを感じるようにもなるのです。

乳児期の愛着形成がその後の基盤に

日々の生活のなかで、温かく丁寧な触れ合いを重ね続けると、子どもは身近な大人に親しみを持ち、より気持ちを通わせて、関わりを深めることを求めるようになります。

乳児期に芽生えた愛情や信頼感が、周囲の大人や他の子どもにも関心を抱き、人との関わりを大きく広げていくうえでの基盤になるのです。

人間関係の基盤がきちんと作られていれば、その後の子どもの対人関係や社会との関わり方がスムーズになるでしょう。

子育てで意識したいポイント

子育てで意識したいポイント

愛着を形成するとはどのようなことか、愛着形成の重要性などをご紹介してきました。

ここからは、愛着形成にあたって、家庭で意識したいポイントや接し方をご紹介します。

愛着形成の3ステップ

愛着形成には以下のような3ステップがあります。

  1. 安全基地ができる
  2. 探索行動を始める
  3. 親以外の人間関係が広がる

まず、小さい子どもにとって愛着の対象者は安心できる「安全基地」になります。

安心できる基地ができることで、愛着対象者から少し離れたところまで「探索行動」ができるようになります。

そして、愛着が強固なものになると、子どもは安心して他の人間関係を築くことができるのです。

まずは、安心と安全を感じられる関係を築いてから、親から離れて興味のあることを少しずつ始めること、その後に学びに向かう力を育てられるという流れを意識すると良いですね。

家庭での子どもの接し方

家庭で子どもとの愛着を深めるには、子どもの気持ちに寄り添うのがポイントです。

子どもが泣き出したら「どうしたの?」と声をかけ、転んでしまったら「痛かったね」と子どもの気持ちに共感してなぐさめてあげてください。

子どもが、ネガティブな感情を抱いたときに、保護者がその気持ちに気付いて子どもをなだめてあげると、そのネガティブな感情を自分で調整できるようになります。

また、進んで子どもを抱きしめる、温かく声かけをする、話を聞くなど、保護者の日常的なポジティブな養育行動の繰り返しが、より強固な愛着形成につながっていきます。

ポジティブな養育行動

愛着形成につながる「ポジティブな養育行動」とは具体的にどのような行動でしょうか?

ポジティブな養育行動とは、あたたかさや敏感さを大事にし、やりとり遊びをするなかで意欲を尊重する接し方のことです。

毎日の育児は大変で、子どもに対して思うように理想的な行動ができないこともありますが、まずはできる限り抱きしめてあげましょう。

泣いたりぐずったりした場合は、理由を理解しようとしてみてください。

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まとめ:個人差も大きい愛着行動

愛着形成の月齢や年齢、愛着行動は個人差が大きいです。

母親だけでなく、父親や祖父母、保育士さんなど、さまざまな大人が子どもと接するなかで、子どもの成長を支え基盤を作り上げていくことができます。

子どもの身近にいる大人たちが協力しながら、その子に合った愛着形成をしていけると良いですね。

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