卒業式や修了式でお世話になった先生に花束を贈ったり、サークルの卒団式でメンバー全員分の花束の用意が増える冬から春に移り変わるシーズン。
実は、花束は頼む時期や頼み方で当日に大きな差がでます!
「こんなはずじゃなかったのに」と後悔せず、安心して当日を迎えられる上手な花の注文方法をお花屋さんに聞きました。
こちらの記事は本多るみ先生に取材し執筆しました。
Amazon 本多るみの著者ページ
\ 子どもの成長に合わせてお部屋探し /
卒業シーズンの花、よくある「こんなはずじゃなかったのに」を紹介
花の頼み方ってどうしたら良いのかわからないですよね。
特に、卒業式のように数がたくさん必要な場合、花束を頼むコツがあります。
当日になって花が用意できていないと、卒業式を混乱させてしまいます。
「こんなはずじゃなかったのに」とならないように、あらかじめお花屋さんの事情を踏まえて、賢く花束を注文しましょう!
希望の花が用意ができなかった
卒業式に使用する花を頼みに行ったのに、もう花がないと言われてしまうことがあります。
特に多い例が、希望の花はもう無理ですと言われてしまうことです。
花は生きものなので、値段は時価です。
誰もどの日にどのような花が出荷されるか、それがいくらになるかわかりません。
予算内で用意できない
また、その予算では用意できないと言われることがあります。
今はインターネットでさまざまな情報を調べられます。
しかし、この花にしたい!この花束が可愛い!など花屋さんへの希望が多いと、卒業式など団体から出せる少ない予算ではとても収まらなくなってしまいます。
時間が間に合わない
配達時間の希望を伝えても、希望の時間に配達は無理と断られる場合もあります。
花屋さんにも営業時間があるので、時間外の配達や準備は難しいです。
余裕をもって、スケジュールの計画を立てるようにしましょう。
買ってきたときはきれいだったのに当日傷んでしまう
前日に花を受け取ったら、当日にしなびてしまった!など、せっかく準備した花が保管中や運搬中に傷んでしまうケースがあります。
お花屋さんには受取の日時と合わせて、使用する日時も伝えましょう。
受取から使用する日時まで花がしなびない量の水をつけてもらったり、保管の工夫が必要です。
原因と解決策をお花屋さんのしくみから考える
花束を注文する際は、当日のトラブルを避けるためにも、押さえておくべきポイントがあります。
親切丁寧に教えてくれるお花屋さんもあれば、あまり知識のないアルバイトさんが対応するお花屋さんもあります。
どうしてこのような困りごとが起きるのかを知って、困らない方法を考えましょう。
大量の花の手配は、注文を受ける方の経験がないと、花を用意するときや届けるときにトラブルになりがちです。
大事な卒業式の花の準備、注文する際に気を付けるポイントを抑えて、当日のパニックを未然に防ぎましょう。
花は農作物、必ず咲くかわからない
花は生きもの、いつ咲くかわからず、発注しても必ず咲くとは限りません。
花の種類を指定すると調達方法の難易度があがり、高額になります。
欲しい数が多いほど、同じ花や同じ色で揃えられない可能性が大きくなります。
もし、花を手配する係になったとき「この色でこの数を頼みました!」とみんなに伝えてしまうと、もし揃わなかったとき困ります。
すべてが希望どおりにはならないかもしれないと頭において、色だけ揃えてもらうなど、条件をとにかく緩くしての発注を心がけましょう。
花の市場は週2~3回
いつでもお花屋さんに同じ数・同じ種類の花があるわけではありません。
花の入荷日は週2〜3回で、次の入荷まで新しい花は入荷できません。
欲しい花の注文は入荷前にしないといけないので、せめて1週間前までに希望を伝えましょう。
明日お願いします!など、いきなり注文しても数も種類も揃えることは難しいです。
花束を作るには早くても2分かかる
小さな花束で2分ほどかかったとすると、単純計算で2分かける50人だと100分かかります。
1000円以上の花束だと1束10分として、10個で100分かかります。
つまり、多量の花束を注文してすぐにその場で受け取るのは困難です。
花を包む作業は、1本だけでも水をつけて包んでリボンかけていると数分かかります。
突然、同じ花を30本ずつお願いしても、同じ花が揃わなかったり、スタッフの数が少ないと1時間以上かかり間に合いません。
余裕をもって注文するように気を付けましょう。
お花屋さんはいつ使うのか知らない
お花屋さんが確認しなくてはいけませんがお花屋さんやスタッフにより、どうしても対応に波があるのが現状です。
大事な式に備えて、注文するほうも気を付けたほうが安心です。
「この日のこの時間に受け取り、花を使うこの時間までしなびないように保水をしてほしい」とハッキリ伝え、こうなるだろう!で進めずに、しっかりお花屋さんと打ち合わせをしましょう。
お花屋さんには営業時間がある
花の配達は、お花屋さんの営業時間外にならないように計画しましょう。
無茶な状況をお願いすると折り合いがつかず、お断りされてしまうケースもあり得ます。
式の当日1〜2時間前に現場に配達してもらうのがベストです。
しかし、配達が難しいときは、前日の夜に受け取り一晩保管します。
その場合は、受け取りから使用まで時間がどれくらいあるのかを伝えて水をつけてもらいましょう。
花が必要な日の2〜3日前に受け取り、当日枯れてしまったという悲しいケースもあるので、受け取る日時と使う日時をどちらも伝えましょう!
花は生きている
花を保管するときは、高温多湿や明るい場所はNGです。
なるべく保管場所は冷暗所にして、横にせずなるべくまっすぐ立てておきます。
卒業式当日でもストーブの前に置いてしまうと花がぐったりしてしまいます。
また、横にすると水が流れ出たり、チューリップなどは太陽に向かって伸びるので横にしておくとかくっと90度に曲がります。
大事な卒業式で曲がった花はなかなか出しにくいですよね。
\ 子どもの成長に合わせてお部屋探し /
これでバッチリ!卒業式の花束の頼み方まとめ
卒業式の花束の失敗しない上手な注文方法をまとめました。
卒業式など団体でイベントをおこなうときは、予算第一で考えなければならないケースがほとんどです。
必ずこの花が良い!など細かく指定していくと予算が厳しくなったり、当日揃わない可能性がでてきます。
優先は、予算と人数分の花が揃っていること。
こんなはずじゃなかった!と慌てないために、お花屋さんの仕組みを知って上手に注文しましょう。
1~2週間前までに頼む
希望予算で花の仕入れができるよう、1〜2週間前には依頼しましょう。
お花屋さんが花束を作る時間と人材を確保できるように、できるだけ早く、遅くとも1週間前までには注文すると安心です。
そして、入荷時にならないとどのような花が手に入るかわかりませんので、優先順位を決めて発注しましょう。
予算で当日買える一番良い花をお任せでお願いするのがベストです。
折れる可能性もあるので、予備も準備しておくと良いです。
希望は幅を持たせる
希望がある場合も、できるだけ緩くすると安くて良い花を仕入れられる可能性があがります。
花の種類や色は指定せず予算で全員同じ種類にしたり、同じ種類で色は違っても可、メインの花1種類プラスで何か添えた花束を120個、のような注文の仕方がおすすめです。
もし種類や色の希望を出すなら、第3希望くらいまで幅を持たせましょう。
いつどこで使うかを明言
いつどこで受け取り、いつどこで使うか、どちらも明確に伝えましょう。
前日の指定時間に受け取りに来るとだけ伝えて、使う時間を伝えていないと、お花屋さんは使うときまでもつ水の量がわかりません。
時間の都合上、前日に受け取る場合はしっかりと保水を依頼しましょう。
保管場所、保管方法、運搬に気をつける
高温多湿やエアコンの当たる場所を避け、玄関など低温で暗く気温変動の少ない場所に立てて保管しましょう。
運搬時もできるだけ花を立てて、上まで包まれたまま運びます。
注文数が多いときは、配達がおすすめです。
店頭で受け取る場合は、花の数に合わせて受取要員が何人必要か、まっすぐ立てて持って帰れる箱は用意してもらえるのか花屋さんと打合せをしましょう。
また、園や学校に着いてからもストーブなど高温になる場所での保管は避けましょう。
まとめ
花を大量に注文する場合に知っておいたほうが良いことをまとめました。
花は生きものであり、オーダーメイド品を注文すると考慮して動くと吉です。
みなさんが素敵な卒業式を迎えることができるように参考にしていただければ幸いです。
賃貸スタイルの「住まいの紹介サービス」では、チャットでお部屋探しのご相談を24時間受け付けております。
ぜひお気軽にご活用くださいね。
\ 子どもの成長に合わせてお部屋探し /
ママライタープロフィール
9歳の息子と6歳の娘を持つ京都出身、福岡在住のママ。(※原稿執筆時)
Webサイト制作を中心にフリーランスで活動中。
上級睡眠健康指導士、株好きのFP2級でもある。
趣味は旅行、読書、牧場巡り。
最近、長男がバスケを始めた。