【子どもの転落事故】ベランダからの転落を防止するには?注意するべきポイントとは

ベランダの柵に捕まる赤ちゃん

子どもの転落事故のニュースや話を聞き、何か対策をしなくてはと考えているママやパパはたくさんいるでしょう。

しかし、予想外の動きをする子どもに、どのような対策が有効なのかわからない方もいますよね。

そこで今回の記事では、子どもがベランダから転落しないためには、どのような点に注意したら良いのか、事故が起こる状況や事例、防ぐための環境作りなどをご紹介します。

ぜひ、記事を参考に自宅での転落防止の対策を考えてみてください。

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ベランダからの転落事故が起きる状況

ベランダから外を眺めるきょうだい

歩き始めたばかりの小さな子どもであっても、ベランダや窓からの転落事故が起こる場合があります。

どのような状況で転落事故が起きるのか、まずは可能性がある状況を確認しておきましょう。

下記は、実際に転落事故が起きた状況とその割合です。

  • 窓枠に座る・網戸に寄りかかる 23%
  • 足場に登る 17%
  • 保護者外出中 13%
  • 窓が開いていた 10%
  • 見送り・外を見せていた 6%
  • 天窓の上で遊ぶ 7%
  • ものを取ろうとして 7%
  • 窓・ベランダで遊ぶ 7%
  • 不明 10%

※出典:
消費者庁「注意喚起 窓やベランダからの子どもの転落事故に御注意ください!」より

実際に起きた転落事故の事例

【保護者は別室で室内には子どもだけだった事例】
保護者が別室の掃除中に事故が起こりました。
子どものいる部屋の窓を開け網戸にしていたところ、子どもが網戸を背に腰かけて寄りかかり、網戸が外れて転落。
窓は床から60㎝の高さで窓枠に10㎝程度の奥行きがあったため、子どもが座れる状態になっていました。
【足場になるものに登り転落してしまった事例】
窓付近に足場になるものがあり、転落につながりました。
自宅2階の窓のそばのソファに子どもが登り、窓から網戸を突き破り3m下の芝生に網戸ごと転落してしまいました。
【上記の2つの要因が重なった事例】
庭で大きな音がして、子どもの泣き声が聞こえたため、保護者が見に行くと、子どもが座って泣いていた事例です。
背中に土がついていたため、2階のベランダから転落したことが考えられました。
保護者は子どもとは別室におり、2階の窓は開いた状態で近くに足場になるものがあったようです。

※出典:
ご注意ください!窓やベランダからのこどもの転落事故 | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン

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ベランダからの転落事故を防止するための環境づくり

ベランダに限らず、部屋の窓からの転落事故も起こりうるため、窓の対策も必要です。

どのような対策ができるのかご紹介します。

窓に補助錠を取り付ける

まずは、子どもが勝手にベランダに出られないような対策が必要です。

対策には補助錠の取り付けを検討してみましょう。

引き違い窓に多く見られる、引っかけて止めるタイプのクレセント錠ですが、子どもが自分で開けられる場合があります。

その場合は、特に補助錠の取り付けが有効です。

補助錠は、子どもの手が届かない上枠などの位置に取り付けましょう。

ただし、室内にあるものを踏み台にして手が届くこともありえるため、解錠が難しいものを選ぶのがおすすめです。

ベビーゲート・ベビーサークルを設置する

子どもは大人が考えもよらない方法で高いところに登ったり、足場を作ったりします。

そのため、そもそも窓に近づけないようにする必要があります。

転落の危険が考えられる窓のまわりにベビーゲートの設置を検討してみましょう。

窓付近へのベビーゲートの設置が難しい場合もありますよね。

その場合は、子どもを部屋に一人にするとき、ベビーサークルに入れておくなどの対策をしてみましょう。

ベビーサークルを利用することで、洗濯ものを干している間に誤って鍵を閉められてしまうなど、ママやパパが部屋の外に閉め出されることも防げます。

足場になるものを置かない

重要な対策の一つとして、ベランダや窓の近くに足場になるものを置かないことがあげられます。

棚やテーブル、イスなどはもちろん、植木鉢や処分前のゴミなど意外なものを足場にして窓枠に登ることが考えられます。

これなら大丈夫だろうと安易に考えず、どのようなものでも子どもが登ってしまう可能性を頭に入れておきましょう。

エアコンの室外機など、ベランダにどうしてもものを置く場合は柵から60㎝以上離す必要があります。

実際に、室外機に登ったと考えられる転落事故が起きています。

たとえものがなくても、柵の形状によっては足がかけられるため、その場合は次でご紹介するネットなどの対策も必要です。

転落防止ネットを取り付ける

補助鍵の取り付けや踏み台になるものを置かないなど、多くの注意を払っていても何らかのきっかけで危険な状況を招く場合もあります。

できるだけ転落の危険を減らすためにも、転落防止ネットをベランダに取り付けることを検討してみましょう。

転落防止用ネットは自分で取り付けができるものが販売されています。

子どもの年齢によっては、ベランダの柵の間から体が出る心配もあるため、対策は必要です。

転落防止グッズは他にもさまざまなものがあるため、ベランダの柵の形状や子どもの年齢などを踏まえ、安全性を高められるものを利用しましょう。


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ベランダからの転落事故を防止するための心がけ・子どもへの教え

窓のカギと子どもの手

子どもの転落事故を防ぐには具体的な対策はもちろん、ママやパパの心がけ、子どもへの教えが必要です。

どのようなことを注意していたら良いのかご紹介します。

「まだ大丈夫」と思わない

特に、子どもがまだ小さいうちは着替えなど自力でできることが少ないため、窓の鍵を自分で開けることは難しい、室外機によじ登れるはずがない、など思い込みがちです。

しかし、子どもは「昨日までできなかったことが今日はできる」という状況はよくあり、思いもよらない行動を取ることがあります。

成長速度も速く、何事にも興味を持つ子どもだからこそ十分な対策が必要です。

家のなかでも子どもを長時間一人にしない

子どもの転落事故は、子どもが一人の時間にも多く発生しています。

そのため、なるべく子どもから目を離す時間がないように心がけましょう。

一緒に昼寝をしていて子どもだけが先に起きるなど、意図せず子ども一人の時間ができてしまうこともあります。

もちろん「一瞬たりとも目を離さない」のは現実的には難しいでしょう。

だからこそ、「目を離した一瞬のすきに事故が起きることもある」と念頭に置き、できる対策をしておきましょう。

やってはいけないことを教える

ある程度理解力がついてくるまで難しいことですが、勝手にベランダに出てはいけない、窓の鍵に触ってはいけない、窓や網戸に寄りかかってはいけないなど、危険なことは子どもに伝えておきましょう。

やってはいけないこと、それをすると危険であること、窓やベランダから落ちるとどのようになるかを子どもに言い聞かせていくことは大切です。

ただし、子どもに言い聞かせるだけではもちろん不十分なので、事故を防ぐために危険のない環境を作っておくことも重要です。

窓からの転落防止事故を防ぐには?

前述したように、網戸に寄りかかり、網戸が外れたり破れたりして落下する事故は多くあります。

ですが、換気や室温調整などで窓を開けずに過ごすことはできないため、事故が起きない対策を取ることが大切です。

例えば、ソファなど足場になりそうなものは窓から離す、補助錠をつける、転落防止柵をつけるなどです。

防犯用の柵も転落防止に有効なので、検討してみましょう。

DIYをする場合は、子どもが体重をかけても簡単に外れたり、壊れたりしないようにしっかりと取り付けてください。

転落防止設備等を設置する費用の補助金

国土交通省では、転落防止設備などを設置する費用の補助金を交付しています。

対象となるのは賃貸住宅や分譲マンションで、事故防止や防犯対策など、子どもの安全・安心のために住宅を新築・改修する取り組みに補助金が交付されます。

この制度の取り組みでは、子どもの安全確保に資する設備の設置に対する補助と居住者等による交流を促す施設の設置に対する補助がおこなわれます。

詳しくは下記のリンクからご確認ください。

住宅:子育て支援型共同住宅推進事業について – 国土交通省

まとめ

ベランダ ベビーフェンス

今回の記事では、子どもの転落事故やベランダからの転落を防止するためにはどのようなことに注意したら良いのか、そのポイントをご紹介しました。

大人が思っている以上にさまざまなことができる子ども。

ほんの少し目を離したすきに転落事故は起こってしまいます。

転落事故を防ぐためにも、補助錠の取り付けや室内の家具の配置など、できるだけ対策をしておきましょう。

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