【意外な歴史も!?】てるてる坊主の由来を徹底調査

【意外な歴史も!?】てるてる坊主の由来を徹底調査

「絶対に晴れてほしい!」時のおまじないといえば「てるてる坊主」。

効果の程はさておき、子どもにとっては楽しいイベントの一つですよね。

雨の日の恒例イベントとして楽しんでいる家庭もあるでしょうが、子どもに「どうしててるてる坊主を作るの?」「なんで坊主?」などと聞かれたら答えられますか?

子どもの興味を育てる機会を逃さないためにも、てるてる坊主の由来、飾り方や処分の仕方などをチェックしておきましょう。

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そもそもてるてる坊主とは?

そもそもてるてる坊主とは?

まずは、てるてる坊主に関する初歩的な部分から紹介します。

愛くるしいイメージがありますが、実は少しだけ怖い言い伝えもあるんです……。

さまざまな呼び名があるてるてる坊主

一般的には「てるてる坊主」で通じますが、地域によっては「てれてれ坊主」「てれれ坊主」「てるてる法師」「日和坊主(ひよりぼうず)」など呼び方はさまざま。

表記については、翌日の晴天を願う(日が照る)ことから「照る照る坊主」とすることもあります。

逆さ坊主もある?

本来は晴天を願って吊るすてるてる坊主を上下逆さまに吊るすと「逆さ坊主」となり、意味合いも逆転!

晴天のおまじないではなく、雨乞いのおまじないになります。

通常のてるてる坊主同様、地域によって「逆さ坊主」「降れ降れ坊主」「雨雨坊主」「るてるて坊主」などと呼び方はさまざまにあります。

「てるてるぼうず」の童謡

浅原鏡村(作詞)、中山晋平(作曲)の童謡『てるてる坊主』をご存知でしょうか。

「てるてる坊主 てる坊主 明日天気にしておくれ」でお馴染みのあの童謡ですが、3番の歌詞が怖いといわれています。

(1番)てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ いつかの夢の空のよに 晴れたら金の鈴あげよ

(2番)てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ わたしの願いを聞いたなら あまいお酒をたんと飲ましょ

(3番)てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ それでも曇って泣いてたら そなたの首をちょん切るぞ

そもそも3番まであることをはじめて知った方もいるでしょうが、1番、2番の明るい雰囲気が一変しています。

「首をちょん切る」とホラーな表現になっている理由は、後述する言い伝えが関係しているそう……。

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てるてる坊主の由来や歴史

てるてる坊主の由来や歴史

てるてる坊主の風習は日本独自のものだと思っている方が多いでしょうが、実は中国の風習に由来します。

中国の風習が日本に伝来し、日本風にアレンジされたのがてるてる坊主です。

中国の風習が元という説

中国では伝説上の女性「掃晴娘(そうせいじょう)」を象った人形を吊るし、晴天を願う風習があります。

掃晴娘は、続く長雨を止めるため祈り、雨の神である龍神や東海竜王の妃になることで雨を止ませたとされる少女がモデル。

この掃晴娘の風習が平安時代に日本に伝わり、日本風に変化したのが「てるてる坊主」のはじまりといわれています。

「自らを犠牲に人々を助けた掃晴娘を偲び、雨が続くと掃晴娘を象った人形を門に吊るして晴れを祈るようになった」「手に持った箒(ほうき)で雨雲を履いて消してくれる」など、少女を模した中国に対し、日本では特別な力を持つと考えられる存在である坊主になったと考えられています。

お坊さんの言い伝え

童話『てるてる坊主』の歌詞につながるのではないかといわれているのが、この話。

降り続く雨に困っていた殿様が、お経を唱えると必ず晴れることで有名なお坊さんに雨を止ませてほしいとお願いしました。

お坊さんは殿様の依頼を受け一生懸命お経を唱えましたが、翌日も雨は止まず降り続きます。

これに腹を立てた殿様は、お坊さんの首をはねました。

そして、お坊さんの首を白い布に包んで吊るしたところ、翌日には見事な晴天に変わったそうです。

子どもにはどう説明する?

てるてる坊主の由来には少々残酷な内容もあるため、子どもに伝える際は配慮が求められます。

子どもの年齢にもよりますが、まずは「昔からある風習で雨を止ませるおまじない」程度の説明を検討しつつ、「『日が照る』ようにと『てるてる(照る照る)坊主』と呼んでいる」などと内容をステップアップさせるのがおすすめです。

また同時に「坊主」についても「頭髪がない坊主頭だから」と説明したり、お坊さん(僧侶)の意味などを説明してあげると良いでしょう。

てるてる坊主の飾り方や処分の仕方

てるてる坊主の飾り方や処分の仕方

ところで、てるてる坊主の正しい飾り方や処分の方法について考えたことはありますか?

おそらく多くの方が気に留めたことがないでしょうが、実は正しい作法とされる言い伝えがあります。

てるてる坊主の由来と併せて子どもに教えてあげましょう。

てるてる坊主の正しい飾り方は?

のっぺらぼうにして南天の木に吊るし、祈願だるまのように願いが叶ったら顔を描き入れるのが本来の作法とされます。

また事前に顔を描いて吊るす場合は、これも祈願だるまのように左目(向かって右側の目)だけを描き、願いが叶ったら右目を描き入れるのが作法です。

ただ、だるまは「あらかじめ両目を入れて開眼させただるまはご利益がある」とする考え方もあります。

仮にてるてる坊主の作法がだるまに則った作法だった場合、顔を描いたてるてる坊主のほうがよりご利益があるかもしれませんね。。

また正位で吊るさないと逆効果になってしまうと紹介しましたが、原型とされる中国の掃晴娘は、あえて逆向きに吊るしたほうが良いとする考え方もあるようです。

その理由は「空を箒で掃くのだから箒を上に向けたほうが良い」というものですが、これに習えば逆位に吊るしても悪くはないかもしれませんね。

ただその場合は、ぜひとも箒を持たせてあげたいところです。

てるてる坊主を飾り終わったあとはどうする?

雨が止み、顔を書き入れたてるてる坊主は、お酒をかけてから神社などへ奉納しお焚き上げして供養します。

雨が止むまで吊るしておけば必ず願いは叶いますが、例えば「明日の遠足が晴れるように」と願った場合は、残念ながら願いが叶わないこともあるでしょう。

もし願いが叶わないままてるてる坊主を処分する場合は、顔を描かずに燃やすか箱などへ入れて外から見えないようにしてゴミとして処分するのが作法とされます。

ゴミにする場合は、自治体のルールに則って適切に処分してくださいね。

まとめ:子どもとてるてる坊主作りを楽しんで

今回紹介したてるてる坊主の由来や作法は、諸説あるうちの一つです。

特徴的な地域の風習など、さらに深く調べるとより強く興味を引くものが見つかるかもしれませんので、興味が湧いた方はぜひ調べてみてください。

子どもと一緒にてるてる坊主を作ることでコミュニケーションの機会が生まれたり、伝統的な風習に触れられたりとメリットは多々あります。

また場合によっては「いつも願いが叶うわけではない」と現実の厳しさを伝える機会にもなるでしょう。

大切なのは、子どもと一緒に楽しむことです。

運動会や遠足の前などには、ぜひ子どもと一緒に「あ~した天気にしておくれ♪」と歌いながら楽しんでくださいね!

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