お盆には家族揃ってお墓参りに行く方も多いと思います。
我が家でもお盆やお彼岸にはお墓参りに行きますが、お墓参りの大切さをどのように子どもに伝えたら良いかは悩むところです。
今回は、お墓参りの大切さの伝え方、お墓参りの際に注意したいこと、子どもからの質問の対応の仕方など、筆者の経験をもとにご紹介します。
目次
ママライタープロフィール
悩んで育てた子育ても佳境に入ったので、自分の活動を再開したいと模索中。
家事は「無理をしない」がモットー。
料理は時短で、掃除は見た目キレイで済ませます。
家族の休日は自分も休みたく、週末にはデパ地下総菜が並ぶズボラ母です。
お墓参りの大切さを子どもに伝える
我が家ではお盆やお彼岸にお墓参りに行くことを大事に考えてきました。
その理由としては、自分自身が子どもの頃から「お墓を大切にしないとお家が繫栄しない」と両親から聞かされてきたため、お墓参りやご先祖様のことをおろそかにすると、家の中や家族に良くないことが起こるのではないかと考えてしまうからです。
また、古い考え方かもしれませんが、将来子ども達にお墓を守ってもらいたいので、そのためには、お墓参りやお墓を守る大切さを伝えていかなくてはいけないと考えました。
子どもとお墓参りに行った際の流れ
どの家でもほぼ同じだとは思いますが、私たちがお墓参りに行った際にやっていることをご紹介します。
- お墓の掃除…草が生えていたら草を抜き、墓石には水をかけ、タオルやスポンジできれいに拭き掃除をする
- 花を生ける…花の水を取り替え、花を生ける
- お供え物を供える…お供え物には故人が好きだったものを持って行く。お菓子や果物、お酒や飲み物などが一般的
- お線香をあげて、お参りをする
- お供え物や掃除道具を片付けて持ち帰る
この中でも特に墓石の掃除などは、子どもに積極的にやらせていました。
3つのタイプ別お墓参り実例
私たちがお参りしているお墓は、大きく分けて3つのタイプに分かれていますので、ご紹介します。
寺院墓地
1つめは、檀家のために設置された寺院の中にある墓地です。
この寺院墓地は県外にあるため、新幹線と特急を乗り継いで数時間かけて行きます。
ここはお寺の中にあるお墓で、日ごろから墓地は清掃されているため、草が生えているといったことはありません。
墓石の拭き掃除が主になります。
遠いため、一年に一度も行けないこともあり、行ったときはしっかりとお墓の掃除をします。
寺院にほうきやバケツ、タオルなどが用意されているため、それをお借りして墓石や墓石周りをきれいにします。
お墓参りに行くだけで丸一日かかってしまうので、宿泊をして旅行を兼ねて行くため、お墓参りの後に楽しみがあり、子ども達も喜んでついて来ます。
霊園墓地
2つめは、自宅から車で30分ほどのところにある民間経営の霊園墓地です。
霊園の入り口に門があって、開園時間と閉園時間が決まっていますが、お盆やお彼岸の期間は時間を延長しています。
大きな霊園なので、お墓参りのシーズンには霊園に入るまでの道路上と霊園内が大渋滞しています。
こちらは管理業者が運営しているため、霊園内は日ごろから草木の手入れが行き届いています。
ここでもバケツやタオルなどが用意されているので、それをお借りして、墓石の拭き掃除をします。
また、霊園内にお供え用の花を売っていますが、霊園外で買うよりもかなり割高です。
この霊園では、管理棟の前でかき氷やジュース、フライドポテトを販売しているので、子ども達はお墓参りが終わった後の楽しみにしています。
個人墓地
3つめは、自宅のすぐ近くにある個人の土地にある墓地です。
歩いて行くことができるので、近くを通った際には手を合わせることもありますが、家族揃ってお供え物を持って、お参りに行くのはお盆だけです。
管理しているのは、叔父なので、日ごろから掃除などをしてくれていて、お墓が荒れているということはありません。
ここは個人墓地なので、掃除道具は持参します。
他の墓地と同じように墓石の拭き掃除をして、お供え物やお線香をあげてお参りをします。
蚊が多いので、虫よけが必須です。
子どもにお墓参りの大切さを伝えるためにやってきたこと
次に、子どもにお墓参りの大切さを伝えるためにどのようなことをやってきたかを紹介します。
赤ちゃんの時からお墓参りに連れて行っていた
子どもが赤ちゃんの時からお墓参りに連れて行きました。
子どもが生まれたときは、ご先祖様に新しい家族が増えましたという挨拶の意味も込めて、赤ちゃんをお墓参りに連れて行きました。
お墓参りについて子どもに伝えたこと
小さい頃、子どもは、親のやっていることを見よう見まねでやっていました。
物心がついたころに、お墓の意味やお墓参りの大切さを伝えました。
このお墓の下に曾おじいちゃんや曾おばあちゃん、そのまたお父さんやお母さんが骨になって眠っているんだよ、その方たち=ご先祖様がいるから今の自分たちがあるんだよ、だからご先祖様に感謝しなくちゃいけないよ、といった内容のことを伝えました。
手を合わせる時に子どもに何を唱えるの?と聞かれた時は
お墓の前で手を合わせる時、「何をお祈りしたら良いの?」と子どもは聞いてきます。
そんな時、子どもには自分の近況報告をすると良いよ、と伝えていました。
「運動会で●●をやったよ」、「●●ができるようになったよ」、「この前こんな良いことがあったよ」、「いつも僕たちを見守ってくれてありがとう」などの報告や感謝をするように伝えました。
つい、子ども達は初詣で神社にお参りする感覚で「運動会で1番になりますように」や「成績が上がりますように」などのお願い事をしてしまいがちです。
そんな時は、「ご先祖様は神様じゃないからお願い事をしてはいけないよ」と伝えていました。
墓地で子どもに注意していたこと
小さな子どもを連れてお墓参りに行く際には次のような点に注意していました。
- 周りの墓地の敷地に入らない
- 墓地に敷いてある石を投げない
- 墓地を走り回らない
- 大きな声を出さない
- 墓石にジャバジャバ水をかけない
お墓参りの持ち物、服装
お墓参りの持ち物
お墓参りに行く際は、以下のものを持って行くことをおすすめします。
- 虫よけ
- 日除け
- 掃除道具(タオルやたわし、軍手など)
- 線香
- 数珠
- マッチやライター
- はさみ(お供えの花を切る用)
- ゴミ袋
- お供えもの(故人が好きだったもの、お菓子やお酒)
お墓参りの服装
お墓参りの服装には特段決まったものはなく、カジュアルな服装で行きます。
ただ、墓地は緑の多い場所にあるので、虫よけ対策は必須。
暑いからといって、半ズボンやサンダルで行くと虫に刺されてしまい後悔します。
また、暑い時期は帽子も必要です。
子どもをお墓参りに連れて行って感じたメリット
子どもを小さなころからお墓参りに連れて行って感じた良かったことは次のようなことです。
- ご先祖様の存在を教えることができる。ご先祖様がいるから自分がいることを伝えられた
- 意味が分からなくても、家族全員で時間をかけてお参りするため、大切なことだという認識ができるようになった
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまでお墓参りの大切さをどうやって子どもに伝えるかを体験談をもとにご紹介しました。
子どもはお墓参りが大切だと改めて言わなくても親が真剣に向き合っている姿を目にすれば、自然とお墓の大切さを感じ取ります。
子どもがお墓参りについてあれこれと聞いてきた時には、ぜひ、ご紹介した内容を参考に答えてあげてください。
今回の体験記事を少しでも参考にしていただければ嬉しく思います。