子どもへのお小遣いは、いくらあげるのが妥当でしょうか。
今どきの小・中・高校生は一体いくらもらっているの?うちのお小遣いは多いの?少ないの?子どもが足りないと言ってきたとき、すぐに追加してあげるのではなく、何か良い方法はないかしら?など子どもへのお小遣いに悩んでいませんか。
ママソレ編集部では、今回、小学生~高校生の子どもを持つパパママにお小遣いに関するアンケートを行い、789人から回答を得ました。
その結果についてご紹介します。
【調査概要】
調査期間:2023年9月20日〜9月25日
調査機関:ママソレ編集部
調査対象:小学生~高校生の子を持つ親
有効回答数:789人
調査方法(集計方法、算出方法):インターネットによる任意回答
目次
小学生のお小遣いの平均金額
アンケート結果によると、小学1~2年生のお小遣いの平均金額は966円、小学3~4年生の平均金額は1121円、小学5~6年生の平均金額は1653円でした。
この結果から、小学生が一度にもらうお小遣いは低学年で約1000円もらっているということが分かりました。
小学1~4年生までと小学5~6年生には平均500円以上の差がありました。
小学生のお小遣いの渡し方やルール、使い道やお小遣いの影響は?
小学生のお小遣いの渡し方は?
小学生のお小遣いの渡し方としては、月額制で渡している割合が38.7%と最も高く、続いて必要な際にその都度渡す割合が33.9%でした。
- 月額制で渡している。(例:一週間や一か月単位で決まった金額を渡す)38.7%
- 報酬制で渡している。(例:お手伝いや成績に応じて渡している)23.1%
- 必要な際に都度渡している。(例:欲しいものがあった時、友達と遊ぶ時に渡している)33.9%
- その他(自由記述)4.3%
また、「月額制で渡している」の割合が4年生までは35%前後でしたが、高学年になると44.0%へと増加しています。
【その他の回答】
- お年玉でもらったお金を一部渡し、一年を通してそこから欲しいものを買うようにさせている。
- 「報酬制」に近いが、何か頑張った時のご褒美に渡すことがある。(例1,000円+α)
- 基本給500円で、あとはその月によって成績やお手伝いなどに応じて加算する形にしている。以前はテレビで見たのを真似して、お手伝いをする度に何円当たるかというくじを引かせていた。
小学生のお小遣いルール
小学生のお小遣いのルールとしては、「無駄使いをしないこと」が31.3%で一番多く、「友達とお金の貸し借りはしないこと」もほぼ同じ30.4%を占めました。
- お小遣い帳をつけること 9.8%
- 友達とお金の貸し借りはしないこと 30.4%
- 無駄使いしないこと 31.3%
- お金を使う時・何に使ったか親に報告すること 18.8%
- ルールは決めていない 8.2%
- その他(自由記述) 1.5%
小学生のうちは、「お金を使う時・何に使ったか親に報告すること」というルールも約2割の家庭で設けています。
子どものお金の使い道について把握しておきたいご家庭も一定数あるようです。
ルールに関しては学年別に大きな差はありませんでした。
【その他の回答】
- 新しく買った物を大切にする事。片付ける場所を決めること。
- 追加はないので考えて使うこと。
- 友達にものを奢ったり、奢られたりしないこと。
- 誰と、何処で、何にお金を使ったかを、その日のうちに必ず報告すること。
- 他人と自分のお小遣いを比べないこと。
小学生のお小遣いの使い道は?
小学生のお小遣いの使い道として一番多かったのは「お菓子やジュース、飲食」に使う割合が33.5%と最も多くなっています。
- お菓子やジュース、飲食 33.5%
- おもちゃやゲーム機、ゲームソフト 16.3%
- 本、マンガ、雑誌 18.8%
- 文房具 13.9%
- アクセサリーや化粧品 4.7%
- 衣類 0.4%
- CDやDVD 0.9%
- 貯金 7.0%
- 交通費 1.6%
- その他 3.0%
学年別に大きな差はないものの、高学年になると「お菓子やジュース、飲食」「おもちゃやゲーム機、ゲームソフト」の割合が減少し、「文房具」「アクセサリーや化粧品」の割合が増加しました。
お小遣いを渡すことで子どもにどのような影響があった?
お小遣いを渡すことで、子どもに何か影響があったかどうかについては、約3割に「お金を大切にするようになった」「お金を計画的に使うようになった」という回答が得られました。
- お金を計画的に使うようになった 28.8%
- 計算力がついた 17.9%
- お金を大切にするようになった 31.6%
- 特に影響は見られない 20.1%
- その他(自由記述)2.4%
学年別に大きな差はありませんが、「お金を計画的に使うようになった」「計算力がついた」は高学年での割合が最も多く、「お金を大切にするようになった」の割合は中学年が最も多い結果となりました。
【その他の回答】
- 我が家は報酬制なので働いて稼ぐ事の大切さ・大変さを分かってくれた。
- 自己管理能力が見られるようになった。例えば、本当に必要なモノなのかどうかを自分で考えている。
- 使う前に本人に何にいくら使う予定なのかを説明させてからお小遣いを与えているので物事に対して事前に準備する癖がついたように思う。トラブルが起こった際に何をすべきかなどいくつか選択肢を用意するようになった。
- 自分で買い物が出来るようになり、どれだけ使っているか、だいたいの物の物価が把握できていると思う。欲しい物の値段が高くて買えなかった場合は、お小遣いを貯めて買うなどお金の使い方を工夫出来るようになった。
- お金を自由に使うことができる喜びや計画性がないと悔しい思いをすることを知った。また、報酬制を取り入れているので仕事(お手伝い)をすると頑張った分だけ対価(お小遣い)がもらえると分かり積極的に家事をやるようになった。それに伴い家事の大変さ・面倒くささが分かり普段やっている私(母親)へ「お皿洗いありがとうございます」などの感謝の気持ちを言葉にすることが多くなった。
中学生のお小遣いの平均金額
中学生のお小遣いの平均金額は3155円で、小学生と比べると2000円ほど多くなっています。
中学生のお小遣いの渡し方やルール、使い道やお小遣いの影響は?
中学生のお小遣いの渡し方は?
中学生になると、お小遣いの渡し方は月額制が65.5%と小学生の38.7%から大きく増加しています。
- 月額制で渡している。(例:一週間や一か月単位で決まった金額を渡す) 65.5%
- 報酬制で渡している。(例:お手伝いや成績に応じて渡している)10.1%
- 必要な際に都度渡している。(例:欲しいものがあった時、友達と遊ぶ時に渡している)23.6%
- その他(自由記述)0.7%
必要な際に渡すというご家庭が2割強、お手伝いや成績に応じての報酬制が約1割見られました。
【その他の回答】
- お手伝いごとにポイントを与え、欲しい物があったときには、ポイントを消費して買ってあげている。逆にお手伝いをしなかったり、物を壊したり、忘れ物をした時は減点する。欲しい物がある時は、夕食の手伝いや皿洗い、トイレ掃除、風呂掃除などあらゆる家事をこなしてくれるので助かっている。
中学生のお小遣いルール
中学生のお小遣いのルールに関しては、小学生と大きな変化はなく、「友達とお金の貸し借りはしないこと」や「無駄遣いをしないこと」が3割を超えていました。
- お小遣い帳をつけること 10.1%
- 友達とお金の貸し借りはしないこと31.3%
- 無駄使いしないこと 34.8%
- お金を使う時・何に使ったか親に報告すること 14.1%
- ルールは決めていない 8.8%
- その他(自由記述)0.9%
【その他の回答】
- 残ったお金は親に返すこと。
中学生のお小遣いの使い道は?
中学生のお小遣いの使い道については、お菓子やジュース、飲食の割合が小学生の33.5%に比べ約1割減り、25.5%に。
代わって、交通費や衣類・アクセサリーや化粧品、CDやDVDの割合が増えています。
- お菓子やジュース、飲食 25.5%
- おもちゃやゲーム機、ゲームソフト 12.0%
- 本、マンガ、雑誌 22.4%
- 文房具 11.2%
- アクセサリーや化粧品 7.8%
- 衣類 3.9%
- CDやDVD 2.5%
- 貯金 5.3%
- 交通費 5.3%
- その他 3.9%
行動範囲が広がり、買い物の幅も広がったことが分かります。
お小遣いを渡すことで子どもにどのような影響があった?
お小遣いを渡すことによる子どもへの影響については、小学生と比べても大きな差はなく、「お金を計画的に使うようになった」「お金を大切にするようになった」が3割を超えています。
- お金を計画的に使うようになった 31.9%
- 計算力がついた 12.4%
- お金を大切にするようになった 34.1%
- 特に影響は見られない 20.0%
- その他(自由記述)1.6%
【その他の回答】
- お小遣いを渡す前は「お金持ってるから!」と、無限にお金が湧いてくるかのような気でいたが、お小遣い制にしたことにより、使えば無くなることを理解した。
- 友達とよく遊びに行くようになった。
- 中学生になると友達とカラオケに行ったり、文房具を買いに行ったりと、あればあるだけ使うようになったので、何に使うかを聞いてから渡すようにすると、使いすぎないように少し気を付けるようになった。
お小遣いが足りなくなったことはある?
中学生になると友達との付き合いの幅が広がり、お小遣いが定額制の場合は、足りなくなることもあるでしょう。
約3割のご家庭で足りないと相談されたことがあるようです。
各家庭でさまざまな対応をしています。
【足りなかった場合の対応方法】
- 夏休みやゴールデンウィークなど一時的に友人と出かける機会が増える際は、用途と必要金額を提示してもらい、必要とこちらが判断した場合は増額、必要ではないと判断した場合は翌月より前借にしている。
- 足りない理由を確認し、使い道と本当に必要か協議する。
- 足りなければ、お手伝いやテストでの良い成績の報酬として稼いでもらう。
- どうしても必要な場合やお小遣いでは足りない品物が欲しい時は、プレゼンしてもらい、親が必要だと思う物は購入してあげる。
- 我慢を覚えさせる。
高校生のお小遣いの平均は?バイトありなしで違う?
高校生のお小遣いの平均については、中央値は5000円で同じですが、平均金額はお子さんがアルバイトをしているご家庭が7272円、アルバイトをしていないご家庭が6151円で、アルバイトをしているご家庭の方がお小遣いが1000円強多い結果となりました。
高校生のお小遣いの渡し方やルール、使い道やお小遣いの影響は?
高校生のお小遣いの渡し方は?
高校生のお小遣いの渡し方については、月額制が約7割を占め、報酬制の割合は6.2%と少なくなっています。
- 月額制で渡している。(例:一週間や一か月単位で決まった金額を渡す) 69.2%
- 報酬制で渡している。(例:お手伝いや成績に応じて渡している)6.2%
- 必要な際に都度渡している。(例:欲しいものがあった時、友達と遊ぶ時に渡している)23.8%
- その他(自由記述)0.8%
「月額制」の内訳をアルバイトをしている、していないで分けると、
- アルバイト有りで月額制でお小遣いを渡している家庭の割合…32.2%、
- アルバイトなしで月額制でお小遣いを渡している家庭の割合…67.8%
となっています。
この結果から、アルバイトをしている高校生は、毎月のお小遣いをもらっている割合が少ないことが分かります。
「必要な際に都度渡している」の内訳もアルバイトをしている、していないで分けると、
- アルバイトをしているが必要な際にお小遣いを渡している家庭の割合…29.0%
- アルバイトをしておらず必要な際にお小遣いを渡している家庭の割合…71.0%
という結果になりました。
こちらでもアルバイトをしている家庭の高校生は、していない家庭に比べ必要な際にお小遣いをもらっている割合が低いことが分かりました。
高校生のお小遣いルール
高校生のお小遣いのルールについて、小中学生と違うのは「ルールは決めていない」が約15%と増えている部分です。
- お小遣い帳をつけること 5.6%
- 友達とお金の貸し借りはしないこと36.1%
- 無駄使いしないこと 32.8%
- お金を使う時・何に使ったか親に報告すること 7.8%
- ルールは決めていない 15.6%
- その他(自由記述)2.2%
高校生になるとお小遣いの使い道は自主性に任せるという家庭が増えていることが分かります。
【その他の回答】
- 大きな金額の物が欲しい時は親に相談すること。携帯ゲームの課金はしないこと。
- 決められたことをしなかったら減額。
- 親に言えないお金の使い方はしないこと。お年玉等、お小遣い以外のお金を当てにしないこと。
- 最低限、1日1つの家事手伝い(風呂洗いやお米とぎ)をすること。
高校生のお小遣いの使い道は?
お小遣いの使い道については、高校生になると衣類が9.0%、アクセサリーや化粧品も9.0%、CDやDVDが5.9%と増えています。
- お菓子やジュース、飲食 23.9%
- おもちゃやゲーム機、ゲームソフト 10.7%
- 本、マンガ、雑誌 16.9%
- 文房具 9.9%
- アクセサリーや化粧品 9.0%
- 衣類 9.0%
- CDやDVD 5.9%
- 貯金 4.5%
- 交通費 5.9%
- その他 4.2%
特に衣類とアクセサリーや化粧品の合計がお小遣いの約2割を占めており、外見を飾るものに使う割合が増えていることが分かります。
お小遣いを渡すことで子どもにどのような影響があった?
高校生になるとお金との付き合い方も上手になり、「お金を計画的に使うようになった」の割合が35.4%と小中学生に比べ、高くなっています。
- お金を計画的に使うようになった 35.4%
- 計算力がついた 8.3%
- お金を大切にするようになった 27.1%
- 特に影響は見られない 26.6%
- その他(自由記述)2.8%
【その他の回答】
- 使えるお金が限られるため、友達を選んで付き合うようになった。
- 金遣いが荒くなった。お小遣いではすぐ足りなくなりお金を要求するようになった。
お小遣いが足りなくなったことはある?
高校生の場合、約半数の家庭でお小遣いが足りないことを相談されていることが分かりました。
ともに、なぜお小遣いが足りないのか理由を聞いて、親が必要と判断した場合は追加で補填するという意見が最も多く見られました。
【足りなかった場合の対応方法】
- 使う用途を確認して、親が必要と判断した場合のみ足りない分を補填する。
- 友達と遊園地や日帰り旅行、アイドルのコンサートへ行く時等は別途費用を渡した。
- アルバイトをして自分で稼ぐように言った。
- 追加することはなかった。それ以降お小遣いを計画的に使うようになった。
- 物品などは来月までと延ばせるが、友人との約束は延ばせないし、その時間を大切にしてほしいと思うため足りない分だけ渡す。
まとめ
小・中・高校生のお小遣いの平均についてのアンケート結果をご紹介しました。
平均的なお小遣いの金額や支払い方法が分かっただけでなく、お小遣いが足りないと言われた時の対応の仕方をご紹介しましたので、参考になる意見も多くあったと思います。
この結果が今後、お小遣いをあげる際のお役に立てたら幸いです。
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(出典記載例)
出典: ママソレ|【2023年最新】お小遣いの平均はいくら?小学生・中学生・高校生別のパパママにアンケート!
https://mama.chintaistyle.jp/article/survey-2023-okodukai-heikin/
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