【時期は?いつからいつまで?】暑中見舞いの書き方やマナーをおさらいしよう

暑中見舞いと残暑見舞い

最近はSNSやLINEでのやり取りが多くなり、親しい方にはもちろん、目上の方への挨拶も簡単に済ませがちです。

手紙のやり取りが不慣れになり、せっかく届いた暑中見舞いの返事をうっかり忘れてしまうことはありませんか?

暑中見舞いは、相手からの気遣いが込められた大切なものです。

大人として知っておきたい挨拶の一つとして、この記事では暑中見舞いと残暑見舞いの書き方とマナーをおさらい解説します。

暑中見舞い・残暑見舞いを送る時期

森林

暑中見舞いと残暑見舞いを送るなら、正しいタイミングで送りたいですよね。

ここでは、それぞれの送るタイミングをおさらいします。

【暑中見舞い】
暑中見舞いを出すのは、二十四節季の小暑(しょうしょ)と大暑(たいしょ)にあたる時期です。
暑さがだんだん強くなる小暑から立秋前あたりといわれ、2023年は7月7日〜8月8日とされています。
【残暑見舞い】
残暑見舞いを出す時期は二十四節季の立秋で、2023年は8月中〜後半頃です。
立秋は暦のうえで秋になり、秋になっても暑さが残っているので「残暑」となります。

暑中見舞いの基本の書き方

暑中見舞い

暑中見舞いは、会社や上司に出すときと友人に出すときで、言葉選びが違います。

受け取った相手がうれしくなるような暑中見舞いを書けると、関係性も深まりそうですね。

夏に向けて、一般的な暑中見舞いの書き方をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

お見舞いの挨拶

暑中見舞いの挨拶文は「暑中お見舞い申し上げます」が一般的です。

ただし、礼儀を重んじる方に送る場合は「暑中お伺い申し上げます」が良いかもしれません。

今は、気にする方は少ないかもしれませんが、「見舞う」という言葉はもともと目上の方には適さない表現でした。

会社や目上の方に出すときは、気をつけるようにしましょう。

また、暑中見舞いには頭語の「拝啓」も不要です。

暑中見舞いのデザインは、すっきりと涼しさが感じられるものにしましょう。

時候の挨拶・相手を気遣う言葉

文章の書き出しは季節の言葉を添えて、相手の健康を気遣う言葉もいれるのがマナーです。

ある程度決まった文言が使われるので、以下の例文を参考にしてください。

  • 「厳しい猛暑が続いておりますが、お元気でお過ごしでしょうか」
  • 「うだるような暑さが続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか」
  • 「暑い日が続いておりますが、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます」

主文(近況報告・お礼など)

主文は、自分や家族の近況報告や日頃のお礼を書きましょう。

結婚・妊娠・出産・引っ越しなどの報告がある場合は、主文で書くのがベストです。

  • 「おかげさまで家族一同元気に過ごしております」
  • 「○○に来て初めての夏です。想像していた以上の暑さでびっくりしています」
  • 「先日はお心のこもったお中元をお送りいただき、ありがとうございました」

結びの言葉

結びの言葉は、相手の健康を願う言葉を書きます。

送る相手に合わせて、言葉をやわらかくしたり丁寧な表現を使ったりすることで、テンプレートっぽくならないのでおすすめです。

  • 「猛暑が続く毎日ではございますが、お体を大切に過ごされますようお祈り申し上げます」
  • 「夏バテにお気をつけてお元気にお過ごしください」
  • 「取り急ぎ暑中お見舞いかたがた、お礼のご挨拶とさせていただきます」
  • 「暑い日が続きますが、体調を崩されませんようご自愛ください」
  • 「まだまだ暑さが続きますので、くれぐれもご自愛ください」

日付

本文を書き終えたら、最後は日付です。

暑中見舞いでは「2023年〇月〇日」と詳細な日付は書きません。

基本的には、以下のように書くのが一般的とされています。

  • 「令和5年 盛夏」
  • 「令和5年 晩夏」
  • 「令和5年 七月」

残暑見舞いの場合は最後を「晩夏」「立秋」「葉月」などに変えましょう。

また、暑中見舞いや残暑見舞いでは、「敬具」などの結語も不要です。


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暑中見舞いに関するQ&A

「忙しくて返事を出しそびれてしまった」「喪中のときはどうしたらいい?」など、状況別のよくある質問をまとめました。

暑中見舞いをいただいたら必ず返事が必要?

暑中見舞いは基本的に送り合うものです。

特に、目上の方から暑中見舞いや残暑見舞いが届いた場合の返事は、必ず必要と理解しておきましょう。

返事はできるだけ早めに送るのが鉄則です。

ただし、書くときは二十四節季に合わせて、暑中見舞いか残暑見舞いになるかを確認して書きましょう。

残暑見舞いの時期を過ぎたらどうする?

「相手に返事を送りたいけど、残暑見舞いの時期を過ぎてしまってた」という場合は、普通の手紙として返事を書きましょう。

お見舞いの文言こそ書きませんが、内容は暑中見舞い・残暑見舞いと同じで構いません。

さらに、暑中見舞いをくれたことへのお礼や遅くなったお詫びを添えましょう。

喪中の方にも出していいの?

お祝いである年賀状とは違い、暑中見舞いや残暑見舞いは季節の挨拶なので、喪中の方へ送っても大丈夫です。

ただし、忌中は避けて、華やかな絵柄よりも落ち着いた色合いのデザインのものを選び、品物を贈る場合は、熨斗や水引のない白無地を選んでください。

暑中見舞いの贈りものの相場は?

暑中見舞の予算は、一般的に3,000〜5,000円ほどとされており、お中元よりも少し控えめな価格帯です。

また、目上の方や取引先の方に贈る場合は、5,000〜10,000円ほどの予算で考えましょう。

どちらの価格帯にしても、前年より安いものを贈るのはマナー違反です。

また、贈りものを選ぶ際は、事前に相手の好きな食べものやアイテムをリサーチして贈ると喜んでもらえそうですね。

ハガキは縦書き?横書き?

暑中見舞いは基本的に縦書きです。

目上の方やマナーを重んじる方には縦書きで送りましょう。

親しい方や友だち、フランクなお付き合いをしている方には、横書きで送っても問題ありません。

まとめ

風鈴

2023年の暑中見舞いを送る時期は、7月7日から8月8日あたりです。

8日を過ぎたら、暑中見舞いではなく残暑見舞いを送りましょう。

送るときは、相手との関係性やライフイベントの有無によって言葉やデザインも変わるので、気をつけてくださいね。

贈りものをする場合は、季節のアイテムはもちろんですが、相手に寄り添って選ぶことが大切です。

心のこもった挨拶で、気持ちの良いお付き合いを続けたいですね。


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