保育園や幼稚園、支援センターや公園など、子どもが多く集まる場所では、予期せぬタイミングで子ども同士のおもちゃの取り合いが起きてしまうことがあります。
兄弟同士でもおもちゃの取り合いはよくあるもの。
ママ・パパが口で注意しても、小さな子どもの場合、こちらの言いたいことがなかなか伝わらないこともあるでしょう。
そんなとき、親はどのように対応するべきなのでしょうか?
今回は、子ども同士のおもちゃの取り合いが起きた際の親の適切な関わり方や、おすすめの対処法を詳しく解説します。
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おもちゃの取り合いが多い時期や年齢は?
子どもがおもちゃの取り合いをするのは、子どもの心身の成長が深く関係しています。
まずはおもちゃの取り合いが多くなりやすい年齢や、何歳頃からであれば子ども同士でおもちゃの貸し借りがスムーズにできるようになるのか、詳しく紹介します。
なぜおもちゃの取り合いをするの?
子どもがおもちゃの取り合いをするのは、「おもちゃに対する執着心」が大きな要因といわれています。
赤ちゃんは生後8ヵ月〜10ヵ月頃になると、自分が手に持っているものを「これは自分のもの」と認識し始めます。
そのため、おもちゃを取られると「自分のものを奪われたくない」と不快感を感じるようになり、それが原因でおもちゃの取り合いが発生してしまうのです。
おもちゃの取り合いは子どもの心の成長の表れでもありますが、頻繁に起きてしまうとママ・パパは困りものですよね。
さらに、3歳くらいまでの子どもは自分のものと他人のものの区別をつけることが難しく、他の子のおもちゃも「自分のもの」と思ってしまいがち。
そのようなことも要因となり、子ども同士でおもちゃの取り合いが発生してしまいます。
おもちゃの取り合いが多い時期は?
子ども同士のおもちゃの取り合いは、1歳前後くらいから見られるようになります。
そして、2〜3歳頃をピークに、おもちゃの取り合いをして相手の子を叩いたり、お互いに泣いたりというトラブルが頻発しやすくなります。
そのため、保育園などでは子どもが自分のものと他人のものを区別できる年齢になるまでは、同じ部屋に似たようなおもちゃを複数用意することで、子ども同士のトラブルを未然に防ぐなどの対策を取ることもあるようです。
貸し借りができるようになる時期はいつ?
子ども同士でおもちゃの貸し借りができるようになるのは、一般的には3歳以降といわれています。
大人の介入なしでスムーズに貸し借りできるのは、4歳くらいを目安に考えておくといいでしょう。
ただし、貸し借りできるようになる年齢は、それぞれの子どもの成長度合いによっても異なります。
発達特性などがある子どもの場合はもう少し時間が必要なケースもあるので、ママ・パパは自分の子どもに合ったペースを大切にするよう心がけてください。
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【年齢別】子ども同士のおもちゃの取り合いへの関わり方
次は、親が子ども同士のおもちゃの取り合いにどう関ればいいのか解説します。
関わり方のポイントや注意点を年齢別にまとめてみたので、ぜひ参考にしてくださいね。
【0歳〜1歳半頃】はほかのおもちゃを提案
1歳半くらいまでの子どもは、物に対する執着心がまだそれほど強くありません。
親が促せば意識が他に逸れやすい年齢でもあるので、おもちゃの取り合いが起きてしまった場合は、あまり叱らずに他のおもちゃで遊ぶよう提案してあげるのがおすすめです。
ただし、取り合いをする相手の子どもの体格や年齢によっては、子ども達がケガをしないよう親がしっかり配慮する必要があります。
子ども同士の距離を離したり、親同士で軽く謝り合ったりするなどして、トラブルに発展しないよう注意しましょう。
【1歳半〜3歳頃】危険な行為は止める
1歳半から3歳頃の子どもは、貸し借りという行為自体は理解できるものの、物への執着心が強い時期。
他の子におもちゃを取られた場合、不快感を我慢できずについ手が出てしまうこともあります。
ただし、手が出たとしても、この時期の子どもは自分のしたことで相手がどうなるのか、まだあまりよくわかっていません。
また、相手を攻撃しようとしたわけではなく、自分のものを守ろうとするばかりに手が出てしまった、というケースもよくあります。
そのため、この時期の子どもがおもちゃの取り合いを始めた場合は、まずは子どもの気持ちを受け止めてから、次に何をすればいいのか親がきちんと教えてあげましょう。
「順番を守って遊ぶ」などのルールを教え、それを実践できた場合は子どものことをたくさん褒めてあげてください。
ただし、取り合いがエスカレートして噛み付く、叩く、倒すなどの危険な行動を取ってしまった場合は、大人がすぐに阻止して、しっかり子どもを注意することが大切です。
【3歳〜4歳頃】貸し借りの練習をサポート
3歳から4歳頃の子どもは、相手が泣いたり嫌がったりしていることを正しく理解できるようになってきます。
また、自分の順番が来るまで落ち着いて待てたり、何か嫌なことがあっても1人で気持ちの切り替えができるようになってきたりする年齢でもあります。
親がしっかり伝えればきちんと理解できる年齢なので、もし子ども同士でおもちゃの取り合いになってしまった場合は、親が少しだけ介入して貸し借りの練習をサポートしてあげましょう。
「あなたもおもちゃを取られたことがあるけど、そのときはどのような気持ちだった?」
「このおもちゃでお友達と仲良く遊ぶには、どうしたらいいと思う?」
など、最初から親が答えを教えるのではなく、子どもの頭できちんと考えさせるよう問いかけてあげるのがポイントです。
兄弟同士のおもちゃの取り合いの対処法は?
おもちゃの取り合いはお友達とだけでなく、兄弟同士でも頻繁に起こるものです。
兄弟同士でおもちゃの取り合いが起きた場合、ママ・パパはどのように対処したらいいのでしょうか?
ここでは3つの具体的な対処法を紹介します。
成長と本人たちの解決をできるだけ見守る
親が介入せず、できるだけ子ども同士で解決させるように見守ることも立派な対処法の一つです。
というのも、親が余計な干渉をあまりしないよう意識することで、子ども達は自力で問題を解決する力を育めるのです。
もちろん、取り合いが発展して手が出るなどの事態に発展した際は、深刻化する前にママ・パパが仲裁に入ってあげましょう。
また、どちらかが助けを求めてきた場合は、「あなたはどうしたい?」など、まずは子ども達の意見を聞き、大人も一緒になって解決策を考えてあげるのがベターです。
叩く、横取りしたときの対処法
叩いたり蹴ったり、暴力によっておもちゃの取り合いをしている場合は、まずは子ども同士の距離を物理的に離しましょう。
そのうえで、それぞれの子どもに「うちでは暴力は絶対にNG、やるなら口喧嘩だけにしなさい」など、兄弟喧嘩のルールを明確にしてあげるのがおすすめです。
兄弟喧嘩は親にとってもストレスであるため、ときにはつい感情的に口出ししてしまうこともあるかもしれません。
しかし、その際もできるだけ平等に子ども達の話を聞くよう心がけ、親が口を出すのはこの先の方向性をコントロールする程度にとどめましょう。
ルールや順番を子どもたちが決める
子ども達全員に同じものをあげたとしても、なぜか取り合いに発展してしまうのが兄弟のおもしろいところでもあり大変なところでもあります。
子ども達の年齢がある程度大きい場合は、おもちゃの遊び方のルールを子ども達に決めさせるのも効果的な方法です。
具体的なルールとして、下記のようなものが挙げられます。
- 順番を決める
- じゃんけんをする
- 先にお手伝いをしたほうが使える
- タイマーで交代時間を決める
このように、すぐに取り入れやすい簡単なルールを子ども達に決めさせることによって、親が介入せずとも兄弟同士仲良く遊べるようになるケースもあります。
まとめ:おもちゃの取り合いも成長に
親にとっては骨が折れる子ども同士のおもちゃの取り合い。
でも、おもちゃの取り合いは子どもにとって感情のコントロールや集団のなかでのルールを学ぶ良い機会でもあります。
仲裁する側は大変かもしれませんが、今回紹介した対処法なども参考にしながら、おもちゃの取り合いを通して子どもが多くのことを学んでくれるといいですね。
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