子どもと一緒に生活していると、危険な行為をしたときや、他の子を叩いてしまったときなど、叱らなくてはいけないシーンに遭遇することがあります。
しかし叱るのではなく、つい感情的に怒ってしまうなんてことはありませんか?
この記事では子どもの叱り方で悩んでいる方に向けて、感情的にならないポイントや上手な対応、年齢別の叱り方を詳しく解説します。
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子どもに伝わりやすい上手な叱り方とは?
子育てをしていると怒ってばかりになってしまうこともありますよね。
しかし、怒ることと叱ることは違います。
怒るのは我慢できない自分の感情を相手にぶつける一方的な行為です。
一方、叱るのはしつけの一環で、良いことや悪いこと、危険なことなどを注意して教えることです。
ここでは、感情的にならず、子どもに伝わりやすい上手な叱り方を説明します。
子どもの目をしっかり見て叱る
子どもと向き合って目線を合わせて、しっかり目を見て叱ることが大事です。
子どもは目を見て話をしないと、自分が叱られている実感がもてません。
スマートフォンを見ながら、食事の準備をしながらなどの「ながら叱り」だと特に大切なことを注意されている実感をもてないまま、注意を聞き流してしまいます。
叱る意図と目的が伝わらないと、すぐに同じ過ちをしてしまうので気を付けたいですね。
その場ですぐに叱る
危ないことをしたときなどは、すぐにその場で叱ることが大切です。
命の危険や人を傷つける行動をしたときなど、なぜダメなのかをその場ですぐ叱らないと「なにがいけなかったのか」「どうして危なかったのか」「どのような言動が友達を傷つける行動になったのか」などを子どもはすぐに忘れてしまうので、大事なポイントがあやふやになってしまいます。
もちろん、状況によっては、危険回避のためにその場を離れる必要がある場合もあります。
その場合はあまり時間を置かずに、迅速に対応するようにしましょう。
ほかにも、友達の前で大声で怒ってしまうと、子どもの自尊心や気持ちを過剰に傷つけてしまい、肝心な部分が伝わらないことがあります。
その場合は人気の少ないところへそっと連れて行き、大事なポイントを明確にして叱ると良いでしょう。
叱る理由をはっきり伝えて叱る
叱るときにすぐに「ダメ!」とか「謝りなさい!」などと叱る方もいますが、これでは子どもはなぜ怒られたのかわからないまま謝ることになります。
どうして叱られたのか、何が悪かったのか、子どもでもわかるように説明しなくてはいけません。
また、叱る理由は1回で一つに限定するのがポイントです。
あれもこれも、一度に注意してしまうと結局何が悪くて怒られたのかよくわからなくなってしまうことがあります。
気持ちを肯定してから叱る
子どもが理由があってダメなことをしてしまったときに一方的に厳しく叱っても、子どもはこちらを見てはくれません。
一度子どもの気持ちを肯定してあげると聞く耳を持ってくれる場合があります。
「嫌な気持ちになったんだね。でも手は出しちゃだめだよ」「つい触りたくなってしまったんだね。でも怪我をするから危険だよ」など、すぐに子どもの気持ちを否定せず、一度肯定してからダメな理由を伝えましょう。
「あなたの味方だよ」と、いったん気持ちを肯定して寄り添うことが重要です。
そのあとに「叩くとお友だちがケガしちゃうよ」「触るとケガしちゃうから痛いよ」などと具体的に伝えてあげることをおすすめします。
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気をつけた方がいいNGな叱り方とは?
子どもを叱るときは避けたほうが良い叱り方があります。
NGな叱り方をしてしまうと、子どもから信用を失ってしまったり、気持ちに距離ができてしまったりします。
一度失った信用を取り戻すのは難しいことなので叱り方には注意しましょう。
感情的になって怒鳴ったり手をあげたりする叱り方
感情的になって怒鳴ったり手をあげたりする叱り方は絶対にしてはいけません。
感情的に怒鳴ったり手をあげたりすると、子どもはなんで怒られているのか理解できないまま恐怖の感情で委縮してしまいます。
もし、怒った理由をしっかり説明してからでも、恐怖で理由を忘れてしまうのです。
こうなると根本的な解決にはならず、また同じ失敗を繰り返してしまうことになります。
怒っているときは難しいことですが、できれば一呼吸おいて、自分の感情を落ち着かせるのが大事です。
人と比べたり人格を否定したりする叱り方
怒るときについしてしまいがちですが、人と比べたり人格を否定するような叱り方はやめましょう。
「近所の〇〇ちゃん」や「クラスの友達」と比べられて否定されると、自己肯定感が低くなり自分に自信を持てなくなってしまいます。
「頭が悪いんだから!」や「太っているから」など、人格を否定して傷つけるのも絶対にだめです。
人格を否定するのは、叱る行為ではありません。
親のイライラや不満を子どもにあたって発散させているだけになってしまうので避けましょう。
くどくどしつこい叱り方
叱るときに、くどくどとしつこく叱るのはよくありません。
子どもは大人が思っている以上に記憶の定着がしにくいものです。
いつまでもしつこく言い続けていると、最初に注意された内容を忘れてしまうだけではなく言葉を受け付けなくなってしまいます。
聞いているように見えても、聞き流してしまっている状態です。
「怒られた。よくわからないけどとても嫌だった」などの不快な気持ちだけが強くなり、なぜ怒られたのか、その理由がわからなくなってしまいます。
叱るときは短い言葉で簡潔にびしっと伝えるようにしましょう。
【年齢別】叱り方のポイント
子どもは年齢や発達に合わせた伝わる叱り方をするのが大切です。
ここでは、0歳〜6歳頃の年齢にあった効果的な叱り方を紹介します。
【0歳・1歳頃】乳児期の子どもの?り方
0歳や1歳頃はまだ言葉が通じないから叱ってもしょうがないと思う方もいるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
1歳児くらいでも、大人が怒っているかどうかは表情や声のトーン、雰囲気でも伝わるものです。
悪いことをしたその場で目を合わせて短く叱るようにしましょう。
このとき低めの声で叱ると「いつもと声のトーンが違う。怒られている」と理解しやすくなります。
ただし、0歳から1歳頃は、正しく意図や状況が伝わらないことも多いので、あまり叱らないで済む工夫や安全な環境作りを心がけましょう。
【2歳・3歳頃】幼児前期の子どもの叱り方
2歳・3歳頃はイヤイヤ期も始まり、叱りたくなるシーンも増えます。
人に手を出してしまったり、ダメと言われていることをやりたくなったりする時期です。
親のいうことをなんでもイヤイヤいう時期でもあるので、子どもの気持ちや感情を受け止めて尊重しつつ、生活や遊びのなかには必要なルールもあることを短く簡潔に伝えて叱るようにしましょう。
【4歳・5歳・6歳】幼児後期の子どもの叱り方
4歳・5歳・6歳頃になると大人のいうこともしっかりと理解できるようになります。
叱るときにしっかり理由を伝え、一貫性を持たせることが大切です。
「昨日はダメっていったのに今日は怒られない」「泣いたらいうことを聞いてくれた」などしてしまうと、子どもも何が良くて何が悪いのか混乱してしまいます。
4歳頃からは、人の気持ちも理解しやすくなるのできちんと説明するのが大切です。
さらに5~6歳頃になれば、「友達の気持ち」や「どうしたら良かったのか」など本人にもしっかり考えさせることが大切です。
人前で叱られると恥ずかしいなど、羞恥心が芽生える頃でもあるので、人前で叱りつけないように気をつけたほうが良いでしょう。
まとめ:叱ったあとのフォローも忘れずに
子どものしつけのためには、危険やルールを学ぶために叱ることも必要です。
しかし、叱る方法を間違ってしまうとまったく伝わらないこともあります。
年齢や子どもの成長に合わせた適切な叱り方を心がけましょう。
幼児期の子どもの場合、叱るというよりも「大切なことを短く伝える」ような感覚がベストです。
また、気持ちの切り替えが苦手な子どももいるので叱ったあとには、ギュっとしてあげるなどのフォローが大切です。
叱ったことによって行動が改善されたときは、ちゃんと褒めてあげてくださいね。
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