「山の日(8月11日)」はどのような意味を持つ祝日なのでしょうか。
数ある祝日のなかでも、自然に触れ、体験する機会として最適な、親子で楽しく過ごせる祝日が「山の日」です。
この記事では、ママから子どもに教えられるよう、山の日の由来と成り立ちを詳しく解説します。
さらに、山の日に親子で楽しめるアクティビティや過ごし方のアイデアもご紹介します。
山の日を家族全員で満喫するためのヒントを見つけていきましょう。
山の日の意味・由来
山の日は、2014年に制定、2016年より施行された祝日です。
内閣府では、山の日の目的を以下のように定めています。
山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する
※引用:国民の祝日について – 内閣府
1995年に制定された海の日の成功を受けて、山に関する祝日も制定されることとなりました。
日本に存在する美しい山々と自然環境への関心を高め、家族で楽しみながら山の恩恵に感謝する大切な日です。
山の日ができるまで
山の日はどのように制定されたのでしょうか。
ここでは、山の日ができるまでの歴史を解説します。
初めての呼びかけは1961(昭和36)年
山の日の始まりは、1961年に遡ります。
この年、山岳愛好家や登山クラブのメンバーが山岳イベントの閉会式で、山の日を制定する呼びかけをおこない、全会一致で賛成されました。
具体的にどのような取り組みがあったかは明らかになっていませんが、ここから山の日の歴史は、スタートしたのです。
1994(平成4年)に「登山の日」が定められた
1994年には、日本アルパイン・ガイド協会が10月3日を「登山の日」として定めました。
10月3日の理由は、「10(と)3(ざん)」の語呂合わせです。
しかし、あくまでガイド協会の企画で、国民の祝日ではなかったため、世間に広く浸透せずに終わりました。
2003年の国連総会で「国際山の日(国際山岳デー)」が作られた
国際的には、2003年の国連総会で、12月11日が「国際山の日(国際山岳デー)」として制定されました。
これは、2002年の「国際山岳年」の活動を踏まえ定められたもので、山岳地域の環境保全や持続可能な開発について国際社会で考えることが目的です。
しかし、日本国民には残念ながら浸透していません。
2009(平成21)年「山の日」制定プロジェクト始動
大きな動きがあったのは2009年で、「山の日」制定プロジェクトが始動しました。
このプロジェクトは、地域ごとに定められていた「山の日」を日本全国に普及させるため、山岳に関連するさまざまなイベントを計画し、開催を推進する運動です。
その後、山岳5団体による「山の日」制定協議会が発足し、組織として「山の日」を作るための取り組みが始まりました。
国会に「山の日」制定に関する法案を提出するなど、具体的な動きを見せ、ついに2014年に「山の日」制定が実現したのです。
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山の日が8月11日になった理由
山の日は、「八」が山の形に似ていることから、8月が選ばれたとされています。
当初は祝日のない6月や、海の日の翌日にする案がありましたが、お盆との関連性で休暇がとりやすい8月が最終的な候補に残りました。
しかし、お盆と隣接する8月12日は日航機墜落事故が発生した日であり、祝日としての適切さについて異論も出ました。
このため、意見を考慮しつつも山の日の制定を進めるため、前日の8月11日が最終的に選ばれたという経緯です。
山の日を楽しく過ごすアイデア
山の日は、山に感謝したり、親しみを持ったりするための祝日です。
子どもと一緒に山の日を楽しく過ごすアイデアを見ていきましょう。
登山をする
山の日は、家族で登山やハイキングに出かけるのに最適な日です。
子どもでも無理なく登れる、短い距離や緩やかな傾斜の山を選んで、家族全員で楽しんでください。
さまざまな山の植物や生き物を観察でき、子どもたちにとっては自然体験の機会となるでしょう。
登山やハイキングの持ち物や注意点は、こちらの記事を参考にしてください。
▼山開きって?意味や由来、時期を知って家族で登山に出かけてみよう!
▼子連れハイキングに必要な持ち物って?初心者もこれでバッチリ!
地元の山を調べる
家から見える山や地元の山を調べる活動も楽しいです。
山の名前や標高、そこで見られる野花や虫について調べてみましょう。
地元の山へ行くことができれば、実際に訪れて探索することもおすすめです。
夏休みの自由研究としても取り組むことができ、自然や地元の文化に触れる良い機会になるでしょう。
近くにどのような山があるかは、日本気象協会のサイトで確認できます。
▼山を地図から探す – 日本気象協会 tenki.jp
山の風景を折り紙で折る
折り紙で山や雲、鳥などを折って風景画を作るのも楽しいのではないでしょうか。
作った折り紙を画用紙に貼り付けたり、絵を書き足したりして一枚の風景画を仕上げましょう。
折り紙の折り方は書籍や、以下のサイトを参考にしてください。
▼折り紙・ふじさん
▼折り紙・雲
▼カミキィ たいよう
▼カミキィ インコ ことり
山の日イベントに参加する
山の日には全国各地でさまざまなイベントが開催されます。
近くで開催されるイベントや旅行を兼ねて参加できそうなイベントを見つけてみてください。
栃木県の「親子で里山体験 in 高原山麓」は、じゃがいも収穫や木の除草、草刈りなどを親子で体験することで、自然や山に対する関心を深めるイベントです。
全国山の日協議会のサイトや、地域のイベント情報をチェックして、山の日に参加できるイベントを見つけましょう。
まとめ
山の日は、山に対する感謝や楽しみを共有するステキな日です。
ママから子どもへ、山の日の意味や由来、歴史を教えることで、当日をより楽しく過ごすことができるでしょう。
登山や地元の自然探索、折り紙で山の風景を作ったり、山の日イベントに参加したりと、山の日にはさまざまな楽しみ方があります。
ぜひ家族で山の魅力を再発見し、思い出を作る日にしてください。
子どもたちに山の大切さや自然の素晴らしさを伝えながら、親子の絆を深める充実した時間を過ごせることでしょう。
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