子どもの目が赤いとき、かゆみがあるときなど、早く目薬をさしてあげたいけれど、市販のものは使って良いのか、何歳から使えるのかがわからない……。
そのような困りごとを持つママもいるでしょう。
目薬には、子ども用、大人用で明確な成分の違いはありません。
しかし、市販薬のなかには刺激の強いものもあるため、子どもの目に優しいものを選んであげる必要があります。
この記事では、市販の子ども用目薬が何歳から使えるのか、使う際の注意点や正しい点眼方法、市販の目薬の疑問などをお伝えします。
市販の子ども用目薬は何歳から使える?
基本的には、目薬のパッケージに書かれている対象年齢になっていれば使えます。
ただし、赤ちゃんや自覚症状を訴えられないほど小さな子どもに、自己判断で市販薬を使うのは控えたほうが良いでしょう。
なぜなら、親の目には「目やにがいつもより多い」だけに見えたとしても、実は重症な疾患が隠れている可能性もあるからです。
そのような場合は、やはり眼科医の指導の下で処方された薬を使うほうが良いため、子どもが自覚症状を言えるようになるまでは、眼科医に診てもらいましょう。
市販の子ども用目薬の特徴

子ども用の目薬は、マイルドな使用感を持つものが一般的です。
清涼化剤フリーで、非刺激性のもの、涙のpHに近いものが使われています。
逆に、大人用には清涼感が強いものや刺激感のあるものもあります。
しかし、効き目の成分として「子ども用」「大人用」に違いはありません。
眼科では、大人と同じ目薬が子どもに処方されることもあります。
市販の子ども用目薬を使うときの注意点
子ども用の目薬は刺激が少なめです。
しかし、使用にあたってはいくつかの注意点がありますので、続けてお伝えします。
まつ毛やまぶたに目薬の先が触れないようにする
目にかゆみや充血、目やになどの症状があると、まつ毛など目の周辺にも症状の原因菌が付いている場合があります。
点眼する際に目薬の先がまつ毛やまぶたに付いてしまうと、雑菌や細菌が目薬のボトル内に入り、目薬を汚染してしまうかもしれません。
また、目薬を目に近づけすぎると、目や目の周辺をボトルで傷つけてしまうこともあるため、注意が必要です。
また、目薬の容器や薬液をとおして細菌などに感染するリスクがあるため、目薬を他人と共有することもやめましょう。
目からあふれた薬液はすぐに拭き取る
目薬の薬液が皮膚に付いたままで放っておくと、赤みやかゆみが起きることがあります。
そのため、目からあふれた薬液はすぐに拭き取っておきましょう。
1週間程度経っても改善しない場合は眼科を受診する
市販の点眼薬を使用して、1週間ほど経っても症状が改善しない場合は眼科を受診してください。
1週間たたずとも、症状が悪化したり痛みが強くなったりする場合は様子を見ずに眼科へ行きましょう。

子どもへの正しい点眼方法

続いて、親が介助して子どもに目薬をさすときの手順をお伝えします。
- せっけんで手を洗う、またはアルコール消毒などで手指を清潔にする
- 目のまわりをぬるま湯で濡らしたガーゼ等で拭く
- 下まぶたを下に引っ張って点眼する
- 点眼後は目頭を軽く押さえて目を閉じる
目やにが付いているときは、拭いて取り除いてから点眼しましょう。
いつもよりも目やにが多い状態では、目薬の薬液が目に入りづらいこともあります。
また、目薬をさすことを怖がる子どもも多いでしょう。
目薬が苦手な子どもに点眼をする際は、床に座った親の脚の間に子どもを仰向けに寝かせます。
そして、親の太ももで子どもの頭を挟んで固定しましょう。
点眼後すぐにまばたきをすると、薬液がすぐに流れていってしまい、効果が得られなかったり副作用が出やすくなったりする恐れがあるので、薬液を眼全体に行き渡らせるために、できれば目を閉じる方が良いでしょう。
目薬をさすのがどうしても怖くて、子どもが目を閉じてしまっても、大丈夫です。
まつ毛の上に薬液を落としても、隙間から目に入ります。
または、目頭あたりに薬液をさしてみてください。
そうして、まばたきをさせれば薬液が目のなかに入りますよ。
ただし、子どもが泣いてしまったら、落ち着くまで待ってください。
泣いている状態で点眼しても、薬液が涙と一緒に流れてしまいます。
市販の子ども用目薬の気になる疑問

市販の目薬を使う場合に気になる点、知っておきたい点をいくつかご紹介します。
Q.冷蔵庫で保存したほうがいい?
A.パッケージや添付文書の指示に従いましょう。
目薬には、種類によって室温保存(1〜30度)で良いものと、冷所保存(15度以下)が望ましいもの、さらに遮光保存が推奨されるものなどがあります。
保管温度や方法が指定されているものは、そのとおりに保管しましょう。
保管温度などを守らないと、薬液の分解が進んで濃度が薄くなることがあるため、注意が必要です。
また、室温保存で良い場合でも、冷蔵庫に入れたほうが細菌繁殖が抑えられるメリットがあります。
ただし、冷気口付近は薬液が凍ってしまい変質を招く恐れがあるため、避けてください。
Q.開封した目薬はどのくらい持つの?
A.1ヵ月を過ぎたものは処分することをおすすめします。
開封後は1ヵ月を目安に使い切ることが推奨されています。
目薬のフタを何度も開け閉めして空気に触れると、雑菌が繁殖するリスクがあるからです。
少々もったいなくても、開封後1ヵ月以上経ってしまったら残っているものは処分して、新しく買い直して使ってくださいね。
未開封の場合は、指定の方法で保管し、パッケージ等に記載されている使用期限を守りましょう。
Q.子どもに防腐剤入り目薬を使っても大丈夫?
A.あまり神経質にならなくても大丈夫ですが、気になるようなら避けてください。
防腐剤は、雑菌の繁殖を抑える役割の成分です。
通常は気にしなくて大丈夫ですが、アレルギーがあったり、目に傷があったりする場合は悪化のリスクがあるため避けてください。
逆まつ毛の子どもは、目に傷がつきやすいので注意が必要です。
ご自身での判断が難しい場合は、医師に診てもらいましょう。
なお、防腐剤無添加の目薬だと、使用期限が1週間程度となります。
使い切りの目薬も市販されていますので、そのような製品を使用するのもおすすめです。
Q.子どもが目薬を飲んでしまった!どうすればいい?
A.落ち着いて医師や薬剤師の指示をあおいでください。
目薬の成分によっては、数滴の誤飲でも子どもの身体に異常をきたす場合もあります。
米食品医薬品局は、2012年10月25日に市販の目薬や点鼻薬を誤飲したことにより、子どもが重篤な状態に陥った事故があったことなどを発表しました。
症状としては、吐き気や意識障害などで、入院が必要な子どももいたことがわかっています。
そのような事態となることを防ぐため、もし子どもが目薬を飲んでしまったことがわかったときは、まずは冷静に、かかりつけ医や相談窓口へ連絡して指示をあおいでください。
そして、薬の名前や飲んだ量、いつ飲んだか、子どもの様子などを伝えましょう。
困ったときの相談窓口も、ご紹介しておきます。
▼子ども医療電話相談事業(♯8000)について│厚生労働省
※参考
数滴でも入院の恐れ、子供の目薬誤飲に注意 米当局|あなたの健康百科|Medical Tribune
まとめ

子どもでも、かゆみや炎症を抑えるなどの効果を持つ市販の目薬は使用できます。
ただし、痛みやかゆみなど、子どもの口から自覚症状を伝えられるようになってからの使用が望ましいでしょう。
子どもが痛がっていたり、かゆがっていたりするときは、早く症状を抑えてあげたいですよね。
24時間営業や夜遅くまで営業しているドラッグストアもあるので、急ぎのときはそのような店舗で子ども用の目薬を購入して使用しても良いでしょう。
ただし、手指を清潔にしてから使うことや古いものは使わないことなど、注意点を守るように気を付けてくださいね。
監修者プロフィール

総合病院 院内薬局の薬剤師として、また病棟薬剤師としての二つのキャリアを持つ。
現在は子育てに専念中。現役ママ目線で、子どもの服薬についてご提案します。

































