生まれたばかりの頃は歯がない赤ちゃんも、成長にともない歯が生えてきます。
そうなると、歯医者さんデビューはいつ頃が良いのか気になりますよね。
今回の記事では、赤ちゃんをいつから歯医者さんに連れていったら良いのか、歯科健診の頻度や歯医者さんデビューのメリットなどをご紹介します。
将来むし歯にならないように、予防の観点からも適切なタイミングでの健診が必要です。
記事を参考に歯医者さんデビューの時期を考えてみましょう。
目次
監修者プロフィール
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すぎやまデンタルクリニック院長 杉山真一
歯科医療に携わって20年、生まれ育った岡山の街や皆様を元気にすることを目標に、岡山市南区新保に歯科医院を開院。
〒700-0945
岡山市南区新保1314-2 ディアリオC
TEL:086-259-3380
クリニックHP:https://www.sugiyama-dent.com/
赤ちゃんの歯医者さんデビューは6ヵ月頃が目安
生まれたばかりの頃、赤ちゃんはまだ歯が生えていませんよね。
むし歯治療など、歯を診てもらうイメージがある歯医者さんに行くには、まだ早いと考えるママやパパもいるでしょう。
しかし、歯医者さんではむし歯治療だけでなく、予防や健康な顎の発育に必要なことを教えてもらえます。
そのため、歯医者さんデビューは歯が生える前からでもOKです。
目安として、下の前歯が生える6ヵ月頃から、半年に1回程度歯医者さんに診てもらうと良いでしょう。
歯が生えそろわない時期の歯医者さんでは、むし歯のチェックだけでなく、予防やむし歯にならないための処置や指導を受けることが目的になります。
歯が生えてからは、もちろんむし歯の有無も診てもらえますよ。
早めに歯医者さんデビューするメリット
赤ちゃんのうちに歯医者さんデビューするのは早すぎると感じる方もいるかもしれません。
しかし、早めに歯医者さんデビューするとさまざまなメリットがあります。
正しい仕上げ磨きのやり方を教えてもらえる
赤ちゃんの歯が生え始めるのは、生後6ヵ月頃からです。
歯が生えたら必要になるのが歯磨きですが、赤ちゃんのうちは当然ながら自分で磨くことはできず、大きくなってもしばらくはママやパパによる仕上げ磨きが必要です。
仕上げ磨きの際、ポイントを押さえておかないと正しく磨けず、痛みを感じ歯磨きが嫌いになってしまうことも。
歯医者さんで正しい歯磨きのやり方や歯ブラシの選び方を指導してもらうことで、自宅でママやパパがきちんとケアができるようになります。
また、歯医者さんでは磨き残しのチェックもしてもらえるので、将来の歯の健康のためにも早めに歯医者さんデビューするのは大きなメリットとなります。
離乳食の指導が受けられる
歯医者さんでは歯のチェックだけでなく、母乳やミルクの与え方、離乳食を与えるタイミングなども指導してもらえます。
どのような食べ物が良いかなど、離乳食の献立にも活かせるでしょう。
「歯医者で言われているからジュースは飲ませないで」などと、周囲に伝えやすくもなりますね。
歯医者に慣れておける
歯医者さんには独特なにおいや音があります。
ある程度大きくなってから初めて歯医者さんに行くと、痛いことをされるのではないかと怖いイメージを持ってしまい、泣いて治療がスムーズにできないケースも……。
赤ちゃんの頃から定期的に通っていれば、においや音にも慣れ、治療が必要になったときもスムーズに進めやすくなります。
また、口を触られるのを嫌がっていると、自宅での仕上げ磨きも正しくできないので、歯医者さんで慣れておくことは大切です。
赤ちゃんのむし歯はいつからできる?
赤ちゃんがむし歯になるリスクが出てくるのはいつ頃なのか、疑問に感じる方もいるでしょう。
答えは、歯が生え始める頃からです。
ママやパパは、子どもに歯が生え始めてきたタイミングで、適切なケアができるようになっておきましょう。
もともと赤ちゃんの口のなかにはむし歯菌は存在せず、1〜2歳頃に大人からむし歯菌が移るといわれています。
そのため、むし歯を予防するためには、歯が生える以前にも大人との食器類の併用を避け、大人もむし歯があれば治療しておくと良いでしょう。
子どもの歯はやわらかく、むし歯になると進行しやすいので予防は大切です。
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むし歯の治療はいつからできる?
もしもむし歯になってしまった場合、治療はいつからできるのか気になりますよね。
子どものむし歯治療には個人差があります。
簡単な治療はおおよそ2~3歳頃から徐々に始めていく場合が多く、本格的な治療は歯科医師とコミュニケーションが取れるようになる3歳頃を過ぎてから少しずつ始めます。
1~2歳頃は積極的に治療するのは難しいため、予防がメインです。
具体的にはフッ素塗布や奥歯が生えたらシーラントなどの処置をおこないます。
フッ素は口内のむし歯菌の繁殖を抑える作用などがありむし歯予防に効果的です。
シーラントはむし歯ができにくいように奥歯の溝を埋める処置ですが、フッ素も含まれているので歯の表面を強化してくれる効果もあります。
フッ素塗布やシーラントでは歯を削らないため痛みはありません。
赤ちゃんを歯医者さんに連れていくときの注意点
赤ちゃんを歯医者さんに連れていくには、どのようなことに注意したら良いのでしょうか。
スムーズに受診するためにも確認しておきましょう。
小児歯科専門医がいる歯科医院を選ぶ
歯医者さんには乳幼児の診察に慣れている小児歯科があります。
小児歯科は0歳から中学校卒業くらいまでの子どもが対象なので、赤ちゃんの歯科受診は小児歯科がおすすめです。
また、小児歯科は子どもが通いやすい設備や雰囲気があり、待ち時間や治療中も子どもが飽きないように工夫されているので、赤ちゃんの受診も安心して連れていけます。
さらに、小児歯科専門医がいる歯医者さんなら、将来的な歯並びや子どもの成長を考えた診療が受けられ、子どもならではの歯の心配ごとへのアドバイスをもらえます。
赤ちゃんの機嫌がいい時間帯に行く
「赤ちゃんがぐずってしまい、診察ができないかもしれない」という心配もありますよね。
そのようなことを避けるためには、一日のなかでなるべく赤ちゃんの機嫌の良い時間に予約を取るようにするのがおすすめです。
食事や昼寝前後の時間を避けるなど、機嫌が悪くなりやすい時間を避けるだけでも通院の負担が少し減りますよ。
なかなか予約を取りにくい場合もありますが、空いている時間から選ぶのではなく、赤ちゃんの機嫌を優先にしてみましょう。
泣いてしまうのは当たり前と思っておく
機嫌の良い時間に連れていく、お気に入りのおもちゃを持っていくなど対策をしても、赤ちゃんが泣いてしまうのは仕方のないことです。
特に、初めてのことや慣れないことが怖くて泣いてしまうのは当たり前です。
赤ちゃんが泣いても焦る必要はありません。
小児歯科なら、先生たちも慣れているので安心してください。
まとめ
今回の記事では、赤ちゃんの歯医者さんデビューのタイミングやメリット、注意点などをご紹介しました。
むし歯になってしまうと治療はとても大変です。
大変な治療を避けるためには、小さなうちからしっかりと予防をする必要があります。
また、将来の歯並びや顎の発育など歯医者さんに相談しておくと良いこともたくさんあります。
まだ歯が生えていないから早すぎると考えず、歯医者さんに慣れるためにも早めに歯医者さんデビューしてみましょう。
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