読書をしている子どもは勉強ができるという話はよく耳にします。
一体、どのくらい読書をしたら学力に反映されるのでしょう?
子どもを読書好きにさせるために、各家庭で工夫していることはあるのでしょうか?
ママソレ編集部では、小学生~高校生の子どもを持つパパママに気になる読書習慣と学力への影響についてアンケートを実施。
200人の方から回答を得ましたので、その結果についてご紹介します。
【調査概要】
調査期間:2023年9月20日〜9月25日
調査機関:ママソレ編集部
調査対象:未就学児~高校生の子を持つ親
有効回答数:200人
調査方法(集計方法、算出方法):インターネットによる任意回答
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目次
子どもの読書の頻度は?
まずは、未就学児から高校生までの読書の頻度を見てみましょう。
毎日というお子さんは26.9%、週に数回というお子さんが47.3%という結果になっています。
週に数回以上の読書習慣のあるお子さんは約74%という結果になりました。
- 毎日26.9%
- 週に数回47.3%
- 月に数回19.8%
- 全くしない6.0%
未就学児の読書習慣は?
次に未就学児の読書習慣を見てみます。
毎日読書をする割合は35.7%、週に数回が47.6%でした。
- 毎日35.7%
- 週に数回47.6%
- 月に数回14.3%
- 全くしない2.4%
未就学児では、まだ字が読めないお子さんも多いので、親御さんが読み聞かせをしている家庭も含め、週に数回以上読書をするご家庭は8割を超えています。
小学生の読書習慣は?
小学生の読書習慣は、毎日が25.0%、週に数回が41.9%でした。
- 毎日25.0%
- 週に数回41.9%
- 月に数回28.2%
- 全くしない4.8%
未就学児に比べ、毎日読書する割合は約1割減少しています。
中学生の読書習慣は?
中学生の読書習慣については、週に数回が50.0%と最も多い結果となりました。
- 毎日5.6%
- 週に数回50.0%
- 月に数回27.8%
- 全くしない16.7%
一方、毎日読書をするが5.6%と未就学児・小学生に比べ大きく減少し、読書を全くしない割合は16.7%でした。これは、未就学児から高校生までの中で最も高くなっています。
高校生の読書習慣は?
高校生の読書習慣については、月に数回が50.0%と最も多い結果になりました。
- 毎日12.5%
- 週に数回31.3%
- 月に数回50.0%
- 全くしない6.3%
一方、毎日読書をする割合が中学生に比べて約7%増加し12.5%になっています。
また、読書を全くしない割合は6.3%と中学生に比べて1割以上減少しています。
子どもはどんなジャンルの本を読んでいる?
どんなジャンルの本を読んでいるかについては、未就学児から高校生では、マンガが26.5%と最も多い結果となりました。
- 絵本24.1%
- 小説20.1%
- 図鑑21.4%
- 新書、エッセイ5.1%
- マンガ26.5%
- その他(自由記述)2.9%
未就学児が読んでいるジャンル
未就学児が読んでいる本のジャンルは約6割が絵本、約3割が図鑑という結果になりました。
マンガを読んでいるお子さんは8.7%でした。
- 絵本58.0%
- 小説1.4%
- 図鑑31.9%
- 新書、エッセイ0.0%
- マンガ8.7%
- その他(自由記述)0.0%
小学生が読んでいるジャンル
小学生が読んでいるジャンルの本では、マンガが28.7%と最も多い結果となりました。
図鑑、小説、絵本がいずれも約2割と様々なジャンルの本を読んでいることが分かります。
- 絵本19.9
- 小説20.3%
- 図鑑22.7%
- 新書、エッセイ4.8%
- マンガ28.7%
- その他(自由記述)3.6%
中学生が読んでいるジャンル
中学生が読んでいるジャンルは小説が40.0%と最も高い結果となりました。
マンガも36.7%と高い割合を占めています。
新書、エッセイも13.3%の子どもが読んでいることが分かりました。
- 絵本0.0%
- 小説40.0%
- 図鑑3.3%
- 新書、エッセイ13.3%
- マンガ36.7%
- その他(自由記述)6.7%
【その他の回答】
- 参考書
- 科学雑誌
高校生が読んでいるジャンル
高校生が読んでいるジャンルは、45.8%が小説、41.7%がマンガという結果になりました。
中学生・高校生ともに、マンガよりも小説を読んでいる割合の方が若干ですが、高いことが分かりました。
- 絵本0.0%
- 小説45.8%
- 図鑑0.0%
- 新書、エッセイ12.5%
- マンガ41.7%
- その他(自由記述)0.0%
家庭で読書の習慣をつけることで、どのようなメリットがあると感じる?
読書習慣をつけることで感じるメリットとしては、「読解力が向上する」が24.9%と最も高く、続いて「創造力が向上する」が15.9%、「集中力が向上する」が15.2%という結果となりました。
「作文力が向上する」が10.8%、「歴史や科学の知識が増える」が10.7%と学力向上に直結している回答も一定数ありました。
- 読解力が向上する24.9%
- 作文力が向上する10.8%
- 歴史や科学の知識が増える10.7%
- 集中力が向上する15.2%
- 自己表現力が向上する9.9%
- 創造力が向上する15.9%
- ストレス解消になる5.6%
- コミュニケーションスキルが向上する6.0%
- その他(自由記述)0.6%
- 分からない0.3%
【その他の回答】
- 虫や植物の図鑑をみることが好きで、自分の興味のあること・知りたいこと・気になることを自分なりに調べる力がついたと思います。(小学生の保護者)
家庭での読書の習慣は学力や成績に影響すると思う?
約9割のご家庭で読書習慣が学力や成績に影響すると考えていることが分かりました。
影響すると思う理由は?
読書習慣が学力に影響すると思われた保護者の声には次のようなものがあります。
- 小学校に入学してからも「を」や「へ」の使い方をスムーズに理解できたのは、普段から文章に触れていたからだと感じたから。(未就学児の保護者)
- 長いストーリーを理解するには集中力も読解力も必要で、それらは学力向上に関わる要素だと思います。(小学生の保護者)
- 子供が図鑑で勝手に漢字を覚えているからです。(小学生の保護者)
- 塾に通い始めてすぐに、家庭できちんと読書している子だと分かったと言われ、理解力が高いと褒められました。(中学生の保護者)
- 小学生時代は苦手だった国語が、少しずつ読解力がついてきたのか中学生くらいからだんだん成績が上がり、一番の得意科目にまでなりました。(高校生の保護者)
影響しないと思う理由は?
読書習慣が学力に影響しないと思われた保護者の声には次のようなものがあります。
- 小さい頃は毎日読み聞かせをしたり、今でも本を読む時間はあるけれど、特に学力が高いわけではなく、文章を書くことや自分の考えを伝えることが苦手だから。(小学生の保護者)
- 絵本や図鑑を読むことは好きなようですが、作文や日記を書くことが苦手で読解力もあまりないからです。(小学生の保護者)
- 読書は自分で興味があるから進んで読みますが、それが学力に影響しているかは分かりません。(高校生の保護者)
- 読める漢字は増えると思います。でも書く方には役に立ってない気がします。読解力が付いていればもっと国語の文章問題の点が良いはずです。(高校生の保護者)
家庭で読書を習慣づけるための工夫は?
家庭で読書習慣をつけさせるための工夫としては「図書館や本屋に通う」が24.6%と最も高く、続いて「親も読書をする」が21.8%、「手に取りやすい場所に本を置く」が21.1%でした。
本や読書を身近なものにすることが読書習慣をつけさせるコツだということが分かります。
- 読み聞かせを続ける18.0%
- 親も読書をする21.8%
- 図書館や本屋に通う24.6%
- 手に取りやすい場所に本を置く21.1%
- マンガや電子書籍も活用する12.6%
- その他(自由記述)1.9%
未就学児への工夫
未就学児に読書習慣をつけさせるための工夫としては「読み聞かせを続ける」が38.9%と最も高いことが分かります。
子どもを読書好きにさせるために読み聞かせをしたり、親が読書をするなど親御さんが努力している家庭が6割に上りました。
- 読み聞かせを続ける38.9%
- 親も読書をする21.1%
- 図書館や本屋に通う18.9%
- 手に取りやすい場所に本を置く15.6%
- マンガや電子書籍も活用する5.6%
- その他(自由記述)0.0%
小学生への工夫
小学生への読書習慣の工夫は「図書館や本屋に通う」が27.0%と最も高く、次に「手に取りやすい場所に本を置く」が22.8%という結果になりました。
未就学児に比べ、「読み聞かせを続ける」は大幅に減少しています。
一方、「マンガや電子書籍も活用する」が13.5%と未就学児に比べて多くなっています。
- 読み聞かせを続ける13.5%
- 親も読書をする22.4%
- 図書館や本屋に通う27.0%
- 手に取りやすい場所に本を置く22.8%
- マンガや電子書籍も活用する13.5%
- その他(自由記述)0.8%
【その他の回答】
- 毎日必ず寝る前の20分間を読書の時間にしている。ダラダラ遊ぶより切り替えができるし落ち着いて寝る準備ができるのでとても良い方法だと思う。
- まずは「本」に触れることを重視して、内容などはあまり考えずに本人が興味を持ったものに触れさせ、「本が楽しいもの」と思ってもらうことを意識していました。
中学生への工夫
中学生への読書習慣をつける工夫では、小学生と大きな違いは見られませんでした。
- 読み聞かせを続ける5.3%
- 親も読書をする26.3%
- 図書館や本屋に通う28.9%
- 手に取りやすい場所に本を置く26.3%
- マンガや電子書籍も活用する13.2%
- その他(自由記述)0.0%
高校生への工夫
高校生になると「読み聞かせを続ける」は0%となり、「マンガや電子書籍も活用する」が28.6%と小中学生に比べ、15%以上増加しています。
- 読み聞かせを続ける0.0%
- 親も読書をする17.9%
- 図書館や本屋に通う21.4%
- 手に取りやすい場所に本を置く21.4%
- マンガや電子書籍も活用する28.6%
- その他(自由記述)10.7%
【その他の回答】
- マンガでも本でも、読んでみたいと言ってきたら借りるか買うか検討する。自分の価値観とか好みで決めない。
まとめ
子どもの読書習慣と学力や成績への影響についてのアンケート結果をご紹介しました。
今回の結果から、約9割の保護者の方が読書習慣が学力や成績に影響すると考えていることが分かりました。
読書習慣を定着させるために各家庭で工夫をしている内容についてもご紹介しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
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引用についてのお願い
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出典の記載方法は以下のとおりです。
(出典記載例)
出典: ママソレ|【2023年最新】子どもの読書習慣や読んでいる本は?学力や成績への影響はある?未就学児・小学生・中学生・高校生のパパママにアンケート!
https://mama.chintaistyle.jp/article/survey-2023-child-dokusho/(当記事URL)
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