山口県で聖地巡礼。県内の映画・アニメのロケ地・舞台を巡る

山口県のロケ地巡りアイキャッチ

2016年は日本映画の当たり年と言われ、「シン・ゴジラ」「君の名は」「この世界の片隅に」に代表される各作品が大ヒットをしました。

君の名は」のヒットから派生した、実際の舞台やモデルとなった土地を訪れる「聖地巡礼」がこの年の流行語大賞にノミネートされたことで、観光振興や地域活性化の新しい形として注目されるようになっています。

さて、私たちの地元山口県を舞台とした映画やアニメ作品も当然あり、今回はピックアップした2作品の舞台を実際に訪れて聖地巡礼をしてみたいと思います。

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サバイバルファミリー

作品概要・あらすじ

2017年2月公開。「ウォーターボーイズ」「スウィングガール」の代表作がある矢口史靖監督によるオリジナル脚本・監督作品です。

ある日突然世界から全ての電気が消えた世界。東京に暮らす平凡な鈴木一家は都市機能が麻痺した都会を離れ、妻の実家のある鹿児島まで自転車でのサバイバル旅行に出発します。

矢口監督は作中で高速道路を移動する群衆の場面を撮影する為、撮影可能な場所を全国あらゆる箇所を探した結果、山口県からの協力を得られ、結果全体の半分近いシーンを山口県内で撮影することになりました。山口の地名が直接出ることはありませんが、あらゆる場面で見慣れた県内の風景が登場します。

ちなみに撮影当時、地元では矢口監督の名前のみを発表して映画撮影の為に道路を封鎖する通達が行政や警察からあったのですが、その時はどんな内容で誰が出演するのか一切告知されませんでした。


監督・脚本矢口史靖
出演小日向文世、深津絵里、泉澤祐希、葵わかな
配給東宝
公開日2017年2月11日
時間117分

作品の舞台

舞台は山口県のあらゆる場所です。代表的な場面と一緒にご紹介します。

サバイバルファミリーの舞台

山口宇部道路です。ここからあと100m位先へ進むと劇中の場面となった一般道との合流点になります。中央分離帯の三角フェンスが特徴的です。

サバイバルファミリーの舞台2

サバイバルファミリーの舞台3

山口市の維新百年記念公園。公園での場面に登場します。劇中に登場する公衆トイレも公園内になります。

サバイバルファミリーの舞台4

下関市伊倉新町の県道259号線。市街地の場面に登場します。ホームセンターに行く場面はこの近辺には存在しないので違う場所で撮影されたと思われます。

サバイバルファミリーの舞台5

サバイバルファミリーの舞台6

宇部市中央町。宇部新川駅からほど近くの市街地です。銀行の場面で登場します。銀行の名称は映画に合わせて変更されています。

ここに紹介した以外にも長門市角島・長門市油谷・山口市の山口農業高校などがロケ地となりました。

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マイマイ新子と千年の魔法

作品概要・あらすじ

2016年話題となったアニメ映画「この世界の片隅に」。戦時中の広島・呉を舞台にしたこの映画は様々な賞を受賞し、その中で注目されたのが監督の片渕須直さんです。

片淵監督がこの前作として制作したのが芥川賞作家・高樹のぶ子の自伝的小説を原作とした2009年11月公開の「マイマイ新子と千年の魔法」です。

昭和30年の防府市国衙を舞台の作品で、古代周防の国の都があった祖父の話から様々な想像をする空想好きな小学3年生青木新子と東京からの転校生島津貴伊子を中心に当時の人々の日常と子供達の世界を描いています。

この世界の片隅に」の反響から再度注目が集まり、7年ぶりに全国各地でリバイバル上映もされたようです。


監督・脚本片渕須直
原作高樹のぶ子
声の出演福田麻由子、水沢奈子、森迫永依、本上まなみ
配給松竹
公開日2009年11月21日
時間93分
ウェブサイトマイマイ新子と千年の魔法

作品の舞台

舞台は全て防府市内になります。「サバイバルファミリー」が現代を舞台とした実写であることと比べ、昭和30年の防府市という過去の世界を描いているのですが、「この世界の片隅に」でも昭和20年の呉を細かいロケハンと考証で描いていた片淵監督の制作手法は前作の「マイマイ新子と千年の魔法」でも同様で、当時の防府の街を相当調査をして背景美術に再現したことが伺えます。

マイマイしんこロケ地

防府市国衙の国庁碑。劇中では何度も登場する石碑です。

マイマイしんこ2

マイマイしんこ3

新子たちが通う松崎小学校です。特徴的な正門と脇を流れる水路のカーブも忠実に描かれています。

マイマイしんこ4

防府駅前です。当時は三田尻駅と呼ばれていたようです。今は大きく姿が変わりましたが、交差点左の学習塾の場所にかつてあった食堂「山陽楼」は昭和30年7月に改築され、その改築中の状態まで再現して背景に描かれてあります。

マイマイしんこ5

貴伊子が自宅としている社宅に帰る場面での風景。具体的名称は出ませんが、これはかつて防府にあったカネボウ工場の社宅のことです。鐘紡町の交差点、横断歩道の所には山陽本線から延びる工場用の線路があったようです。

マイマイしんこ6

防府市国衙にある水路と水門です。近年市街地でこうした水門は珍しいかもしれません。

マイマイしんこ7

マイマイしんこ8

マイマイしんこ9

周防国分寺近くの佐波神社です。新子と喜伊子が遊ぶ場面で登場します。劇中冒頭の雑木林と小川、ハンモックのモデルとなった場所も近くにあります。

まとめ

こうして実際の舞台に足を運んでみて分かることは、その風景は特別なものでもない身近で日常の見慣れたものであるのですが、映画やアニメに登場することでそれは特別なものに一変するということです。今回ご紹介した2作品について、まだ作品を見ていないのであれば、一度見てみてはいかがでしょうか?ただし、私有地や立ち入り禁止地区に入って撮影したり、駐車等についてはマナーを十分に守りましょう。

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