指差しは赤ちゃんと大人との対話や交流方法で、コミュニケーション手段の一つです。
この記事では、指差しはいつからするものか、赤ちゃんの指差しにどのような意味があるのか月齢別に解説します。
「指差ししないけどこれって大丈夫?」「パーのままだけど直したほうがいい?」などと心配している方はぜひ参考にしてください。
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赤ちゃんの指差しとは?基本の意味や意図を解説
赤ちゃんの指差しには、いったいどのような意味や意図があるのでしょうか。
1歳にも満たない赤ちゃんの場合でも「これって指差しかな?」と思うジェスチャーがあるかもしれません。
赤ちゃんの指差しとはどのようなものか、基本的な意味や意図を解説します。
指差しって?意味や意図を紹介
赤ちゃんの指差しは、親や周囲との対話や交流など、コミュニケーション手段の一つです。
多くの場合、赤ちゃんの指差しは、自分が興味を抱いているものに対する理解や欲しいものに対する要求、または返事をしてほしいという期待があります。
「取ってほしい」「教えてほしい」「見てほしい」など、自分の思いを伝えて相手に何らかのリアクションを要求しているので、できるだけそれに答えられると喜んでくれそうですね。
ただし指差しの意味やリアクションの仕方は、赤ちゃんの成長具合によって異なり、個人差もあります。
指差しの仕方は?手全体(パー)の手差し
赤ちゃんの指差しの方法には、かなり多くのバリエーションがあります。
例えば、人差し指だけを使う方法、パーの形を作る方法、中指や親指だけを伸ばす方法、あるいは手全体を使う方法などです。
指差しの仕方は、手の動かしやすさや好みなど個性があるので、周りの子と少し違うからダメだとか変だとかいうわけではありません。
最初は戸惑ってしまうこともあるかもしれませんが、交流手段の一つなので、周りに伝われば問題ありません。
赤ちゃんの成長にともない、指差しの方法やコミュニケーション能力も発展します。
赤ちゃんが何かを指差したときは、その行動を肯定的に受け止め、その興味を素直に受け入れると良いですね。
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赤ちゃんの指差しはいつから?種類や意味も解説
赤ちゃんの指差しの発達は個人差があるので、特定の時期を決めることが難しいですが、一般的な目安になる時期と意味を紹介しましょう。
成長に合わせて指差しの種類や意味が変化しますが、時期や月齢はあくまでも目安です。
生後9ヵ月で指差しをしなかった子どもでも、突然1歳頃から始まる「要求の指差し」をする場合もあります。
指差しの種類はいくつかありますが、同じ時期にさまざまな意味のある指差しをするケースもあり、他の子どもよりも遅く始めることもあってもそれほど心配する必要はありません。
【生後8、9ヵ月頃から】指差しの前兆は?
指差しの前兆は生後8、9ヵ月頃から見られます。
人差し指を立てるなど指差しのような動きが前兆です。
手をぎゅっと握ったり広げたり、手を動かしてみたり、周囲の変化に気付いて指示方向を目で追うこともあります。
このあとは、赤ちゃんの観察力とコミュニケーション能力の発達に合わせて、徐々に指差しのスキルにつながります。
赤ちゃんの成長を促進するためには、興味を引く対話や視覚的な刺激をしてあげることも大切です。
【生後10ヵ月頃から】興味の指差し
赤ちゃんの初めての指差しが見られるのは生後9〜10ヵ月頃。
赤ちゃんが興味のあるものに対して指を差す行動が見られるようになります。
生後10ヵ月頃の赤ちゃんはさまざまなものに興味や関心を持ち、好奇心がとても旺盛な時期です。
例えば、お散歩中に車を指差して「あそこにブーブーが走ってるね」と言うと、指差すほうを見てくれたり、自分でも車を指差したりします。
指差ししながら親子で会話を楽しむことで、新しい発見や学びの機会も提供できるでしょう。
指差すものを口頭で説明してあげることで、発語を促すこともできます。
【1歳〜1歳2ヵ月頃から】要求の指差し
1歳から1歳2ヵ月頃の赤ちゃんは、自分の欲しいものや行きたい方向を指差しで示すことがあります。
言葉をまだ話せない赤ちゃんが、自分の要求をかなえる手段の一つとして指差しを使っているのです。
例えば、なにかを手に取りたいときや、お腹がすいて何か食べたいとき、その対象物を指差します。
また、指を差しながら声を出して何かを要求する場合もあります。
「お人形が欲しいの?」「ご飯食べたいの?」など、言葉にしながら、要求をきいてあげると良いでしょう。
【1歳〜1歳3ヵ月頃】叙述・共感の指差し
1歳から1歳3ヵ月頃の赤ちゃんは、自分が好きなものや興味のあるものを知ってほしいと思う「共感の指差し」や「感動の指差し」をします。
例えば、何か新しいものを見つけたとき、それを身近な大人に知らせ、共感してもらうために指差しをします。
1歳を過ぎると、指差しをするだけでなく、何か発語しながら指差すことも増えてきます。
声を出して対象を指差し、大人の注意を引こうとします。
赤ちゃんの興味や感動に対応し、興奮や喜びを共有してあげることも赤ちゃんの成長にとって重要です。
【1歳6ヵ月頃から】質問・理解・応答の指差し
1歳6ヵ月頃からの赤ちゃんは、質問に対して質問と理解、そして応答してもらうためにも指差しを使い始めます。
大人からの質問に対して、物や方向を指差す行動は、指差し行動の完成形と考えられています。
赤ちゃんが指を差してコミュニケーションをとる最終段階であり、重要なステップです。
例えば、大人が「どっちが好き?」と聞くと赤ちゃんは好きなものを指差して答えてくれます。
また、「ママのお口はどーこだ?」と質問したら、赤ちゃんは母親の口を指差します。
これは、赤ちゃんと大人の間で相互に交流し、意思疎通ができていることの証です。
この後、言葉の発達が進むにつれて、指差しは減少する傾向があります。
指差しが遅い?しない?と気になったら……
指差しでコミュニケーションを図る赤ちゃんは多いですが、指差しをし始めるタイミングや発達には個人差が大きく影響します。
「指差しが遅い?」「指差しをしない」など不安になる方もいるでしょう。
ここでは、指差しが遅いと気になる場合の対処法や不安を感じたときの相談の場を紹介します。
発育には個人差も大きいが練習も可能
指を差す行為はコミュニケーションのなかの一つの手段であり、赤ちゃんがその興味や成熟に合わせて発展していくものです。
赤ちゃんの興味を引くような対象や場面をたくさん作って、もし赤ちゃんが指差しをしたら、積極的に反応して見せましょう。
ほかにも、大人が率先して楽しい雰囲気のなかで指差しを楽しむと、赤ちゃんも興味を持ってくれることがあります。
それでも、もし赤ちゃんの発達や成長に関して不安や悩みがある場合は、医師や専門機関に相談するのがおすすめです。
1歳半健診で指差しを確認
1歳半健診(1歳6ヵ月児健康診査)での問診のなかに、「指差しが出ているか」という項目があります。
ごくまれにですが、指差しをしない子のなかには、目や耳に問題がある場合もあります。
また、指差しなど「発達に問題があるのでは?」などと心配なことがあれば、この時点で相談してみると安心です。
医師や保健師などと話ができる機会はあまりないので、ぜひ1歳半健診で相談してみましょう。
まとめ:赤ちゃんとの指差しを楽しもう
指差しはまだ上手におしゃべりができない赤ちゃんにとって大切なコミュニケーション手段の一つです。
指差しで、自分の関心を共有したり、何かを要求したり、気持ちを伝えたりする赤ちゃんとの交流は、この頃しかできないものです。
いまはまだ指差しに興味を持てない子でも、大人が楽しそうにしていると興味を持ってくれるかもしれません。
それでも指差ししないなど、違和感を感じて悩むことがあったら、専門機関に相談してくださいね。
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ご家族でのお引越しの際、ぜひお気軽にご活用くださいね。
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