近年日本でも「イースター」が広まりつつあります。
イースターが「復活祭」という意味があることを知ってはいても、実際にどのような由来があり、どうお祝いするのか知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではイースターが始まるきっかけとなった出来事や、どのようなイベントなのかを解説します。
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イースターの由来とは?
イースターとは、「復活祭」と呼ばれるイエス・キリストの復活を祝う行事です。
イエス・キリストは、人々の罪を負って十字架のうえで処刑され亡くなりました。
しかし、キリスト本人の予言どおり3日後に生き返ったことで、真の神の子として崇められ、奇跡的な復活を祝うお祭りとしてイースターが定着しました。
イースター(Easter)は、北欧神話に登場する「春の女神」Eoster(エオストレ)が由来といわれています。
もとはキリスト教徒の宗教的な行事であったイースターですが、寒い冬が終わり春の訪れを喜ぶお祝いのお祭りという意味合いもあり、昨今では広く季節のイベントとして楽しむようになりました。
イースターはいつ?
イースターは毎年日にちが決まっているわけではありません。
日本ではあまり馴染みがない特殊なルールで決まる移動祝日となっています。
ルールでは、春分の日のあとに訪れる最初の満月の次の日曜日と決められています。
ただし、キリスト教は、カトリックやプロテスタントなどの西方教会はグレゴリオ暦、ギリシャ正教会の東方教会はユリウス暦と、教派により異なる暦を使っているため、同じ日付になるときもあれば、1ヵ月ほど差が開くことも珍しくありません。
2023年は、日本の暦(グレゴリオ暦)では春分の日が3月21日で、直後の満月が4月6日木曜日です。
次にくる日曜日が9日ですので、イースターのルールでは、2023年は4月9日日曜日ということになります。
毎年日付は変わるものの必ず日曜日と決まっているのは、キリストが復活したのが日曜日の早朝だったためといわれています。
その名残で、教会では日曜日に礼拝が行われるようになり、日曜日を休日としたのです。
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イースターの象徴「卵」と「うさぎ」の意味
イースターといえば、カラフルにペイントされた卵やうさぎを思い浮かべる方も多いでしょう。
それらはイースターのシンボルモチーフとされています。
それぞれどのような意味があるのかご紹介します。
イースターエッグ
色とりどりの卵は「イースターエッグ」と呼ばれ、イースターには欠かせないシンボルモチーフです。
卵は生命の誕生やキリストの復活の象徴とされています。
いったんは亡くなり棺とともに墳墓に納められたキリストが復活した様子と、殻を破って生命が誕生する卵を重ね合わせたという説があります。
イースターエッグは、お祭りの飾り付けに使ったり、ゲームに使って楽しんだり、イースターの時期はさまざまなところで目にするものです。
イースターバニー
うさぎは、妊娠してからおよそ1ヵ月で出産する繁殖力の高い動物として知られ、多産や子孫繁栄の象徴とされています。
先述の北欧神話では、野ウサギが春の女神エオストレに春の訪れを感謝し、美しい色の卵をプレゼントしたという記述があります。
イースターでは、子どもたちにイースターエッグやお菓子を運んでくる役目を担うのがイースターバニーです。
しかし、西方教会にのみ伝わる習慣であり、東方教会ではイースターバニーは登場しません。
イースター休暇とは?
イースター休暇は、国ごとに休暇期間や休暇の呼び方が異なります。
キリスト教徒が国民の大半を占める国でのイースターに対する思い入れは相当なもので、ヨーロッパやアメリカの一部の州では、イースターと前後3~4日をホーリーウィークと呼んでいます。
以下に、休暇中の日別の呼び方や過ごし方を紹介します。
ホーリーサーズデー
イースター直前の木曜日にあたる日がホーリーサーズデーで、「聖なる木曜日」という意味があります。
イエス・キリストが処刑される前日が木曜日であり、この日の夜にレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画でも名高い最後の晩餐がありました。
教会では、ホーリーサーズデーにミサや洗足式などの特別な儀礼が執り行われます。
ホーリーウィーク(聖週間)の初日ですが、休暇には入っていないことがほとんどです。
グッドフライデー
イースターの2日前の金曜日がグッドフライデーです。
この日は、イエス・キリストが処刑された日で、イースター休暇が始まる日です。
グッドと名付けられた由縁は、キリストが人類の罪を背負って自ら処刑されたことにより、大勢が救われたためといわれています。
グッドフライデーには、身代わりになったイエス・キリストに感謝するため教会に出向き礼拝します。
ヨーロッパでは連休の初日となったり休日になったりする国が多いようです。
ブラックサタデー
イースターの前日の土曜日がブラックサタデーです。
この日は、唯一イエス・キリストが存在しない日として喪に服する日であるため、ブラックサタデーと名付けられました。
教会では復活徹夜祭と呼ばれるミサを夜通しおこないます。
復活徹夜祭はイースターホリデーの最大のイベントとなる祭儀で、キリスト教ではクリスマスよりも重視されます。
この祭りのシンボルとなるのが、イエス・キリストをあらわす「光」であるろうそくの火で、光の祭儀とも呼ばれています。
イースターサンデー
イースターウィークの中心となるのが、イースター当日の日曜日でイースターサンデーと呼ばれています。
この日はイエス・キリストが復活した日であり、最も重要な日としてお祝いのためのさまざまなイベントが行われる日です。
処刑されたはずのイエス・キリストが復活したことにより、大いなる奇跡、神の子として広く知れ渡ることになり、あつい信仰心を育むきっかけになりました。
その喜びやお祝いの気持ちが祭りの起源となり、教会では特別な式典が行われます。
イースターマンデー
イースターの翌日の月曜日がイースターマンデーで、イースター休暇の最終日にあたります。
キリスト教徒が多い国では、この日も祝日となるところが多く、さまざまな行事が行われます。
この日の過ごし方は国や教派によって異なり、家族や友人と過ごしたり、イースターエッグでゲームをして楽しんだりするところが多いようです。
また、イースターは春の訪れを祝う意味もあり、ピクニックに出かけてイースター料理やお菓子を楽しむ風習のある国もあります。
イースターの楽しみ方
日本では、イースターはクリスマスやハロウィンほど知名度は高くないものの、有名テーマパークやショッピングモールなどではイースターに合わせたイベントも開催されています。
飾り付けやゲームに使うイースターエッグを手作りして、子どもと一緒にイベントとして楽しんでみてはいかがでしょうか。
ここでは、イースターエッグの作り方や遊び方を紹介します。
エッグペイント
イースターエッグは、家庭で子どもと自由にペイントするのも楽しいですよ。
色を付けるのにもさまざまな方法がありますが、まずは簡単で手軽にできる方法から取り入れてみましょう。
卵はゆで卵をそのまま使うか、生卵に穴をあけて中身を出して、洗って乾燥させてから使います。
卵に絵の具やペンでペイントしてもいいですし、食用色素や野菜やコーヒーなどの自然の食材で色付けすることもできます。
シールやマスキングテープを貼ってデコレーションするのもおすすめです。
こちらの記事では、イースターエッグの作り方やその他の楽しい制作をご紹介しています。
エッグハント
エッグハントは、イースターバニーが隠したイースターエッグを、みんなで探し出すゲーム性のある遊びです。
「夜中にイースターバニーが運んできて卵を隠した」という話をぜひ子どもに話してあげてください。
お話の世界観にわくわくして、子どもは夢中になってあちこち探し回るでしょう。
イースターエッグは、スーパーやスイーツ店などで卵を模したチョコやクッキー、マシュマロなどが並びますが、プラスチック製のおもちゃも売られています。
作ったものでなくても、おかしや既製品、おもちゃなどで代用してもいいですね。
エッグレース
エッグレースは、イースターエッグをスプーンに載せてゴールまで落とさずに運ぶゲームです。
スプーンが難しいようなら、おたまやスコップなど子どもに合わせて難易度を変えてみると良いでしょう。
家族やきょうだいでチームを組んで対決したり、それぞれでタイムを競ったりすると思いのほか盛り上がりますよ。
まとめ
海外ではクリスマスよりもイースターが重要視されていることに驚いた方もいるのではないでしょうか。
イースターの前後が連休となることで、どれだけイースターに対する思い入れが強いのかわかりますね。
日本でもイースターの時期には、関連の商品を店頭に並べるお店も増えました。
イースターには春の訪れを喜び祝うという意味合いもあるため、子どもと一緒に家族でイベントを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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